延期となっていた2020年プロ野球がいよいよ開幕しますが、新型コロナウイルスの影響により、スケジュール等、異例づくしのシーズンになりそうです。
そして毎年、多くの野球解説者や新聞・雑誌記者さんたちが順位予想を行いますが、2020年シーズンはどうでしょうか?
パリーグの順位予想では、2019年シーズンの日本一でリーグ2位の福岡ソフトバンクホークスのリーグ制覇を予想する声が多いようです。
今回は、データと最新の戦力分析からプロ野球・パリーグの順位予想2020をしていきたいと思います。
プロ野球の順位予想2020パリーグ
2019年シーズンのパリーグはリーグ優勝は西武ライオンズ、クライマックスシリーズは福岡ソフトバンクホークスが制覇しました。
そして、2020年シーズンのプロ野球・パリーグの順位予想2020では、野球解説者の70%以上、さらにAIも福岡ソフトバンクホークスを優勝候補の本命としています。
確かに2019年シーズンのデータを見ても本塁打数と防御率1位をはじめ、投打にバランスよくトップクラスの戦力を誇っているので、本来であれば間違いなく優勝の大本命でした。
しかし、上述したように2020年シーズンは新型コロナウイルスの影響により、例年とは事情が異なります。
福岡ソフトバンクホークスは主力のキューバ選手(グラシアル、デスパイネ)が出国できずに開幕に間に合いません。
他にも千賀滉大投手の故障や内川聖一選手の開幕2軍スタートなど不安材料が多過ぎます。
いくら層の厚い福岡ソフトバンクホークスといえども主力選手をこれだけ欠いた中では苦戦は免れないとみて3位を予想します。
対する2019年パリーグの覇者・西武ライオンズはどうかというと、打撃面は相変わらず破壊力抜群ですが、秋山翔吾選手のメジャー移籍やディフェンス面での不安は拭い切れません。
打つほうもそうそう毎年毎年、打ちまくるシーズンが続くとも考えられませんので、2位を予想します。
そして、2020年シーズンのプロ野球・パリーグの順位予想2020で本命に推したいのが楽天イーグルスです。
2019年シーズンの各部門のデータを見てわかるようにどちらかというとディフェンス面がよく打つほうでやや課題がありましたが、シーズンオフには投打ともにバランスよく戦力を補強できています。
既存の戦力に新戦力の期待通りの活躍が加われば、安定度ではパリーグ1位と見ます。
これらのことからプロ野球・パリーグの順位2020は、以下のように予想します。
プロ野球の順位予想2020パリーグ
1位 楽天イーグルス 打撃A+投手力A+守備力A=総合力A
2位 西武ライオンズ 打撃A+投手力C+守備力C=総合力A
3位 ソフトバンクホークス 打撃B+投手力A+守備力A=総合力A
4位 オリックスバファローズ 打撃B+投手力B+守備力B=総合力B
5位 千葉ロッテマリーンズ 打撃B+投手力B+守備力A=総合力B
6位 日本ハムファイターズ 打撃C+投手力A+守備力C=総合力B
プロ野球パリーグの2019年の順位とデータ
1位 西武ライオンズ 80勝62敗1分け.563 チーム打率1位・本塁打数2位・防御率6位・守備率6位
2位 ソフトバンク 76勝62敗5分け.551 チーム打率3位・本塁打数1位・防御率1位・守備率2位
3位 楽天イーグルス 71勝68敗4分け.511 チーム打率4位・本塁打数4位・防御率2位・守備率3位
4位 千葉ロッテ 69勝70敗4分け.496 チーム打率5位・本塁打数3位・防御率4位・守備率1位
5位 日本ハム 65勝73敗5分け.471 チーム打率2位・本塁打数6位・防御率3位・守備率5位
6位 オリックス 61勝75敗7分け.449 チーム打率6位・本塁打数5位・防御率5位・守備率4位
プロ野球の順位予想2020セリーグは、こちらからどうぞ ⇩
プロ野球の順位予想2020パリーグ~各チーム別最新の戦力分析
プロ野球・パリーグの順位2020を予想しましたが、当初の3月と開幕直前では6球団ともチーム事情が大なり小なり異なっています。
そこで、順位予想の根拠ともなった各チームの最新の戦力分析をしていきたいと思います。
楽天イーグルス
打撃面ではともに昨シーズン33本のホームランを打った浅村選手とブラッシュ選手の長距離砲に、茂木選手、銀次選手、島内選手らが前後を固めて安定感があります。
ここに鈴木大地選手、ロメロ選手選手の新戦力が加わりパリーグの中でもかなりの強打線ができあがっています。
投手力ももともとよかったところにロッテから涌井投手と酒居投手、メジャーから牧田投手を獲得、腰の故障で出遅れていた岸投手が開幕に間に合いそうなのも大きいです。
抑えから先発に転向する松井投手の穴は森原投手で埋めて新たな勝ちパターンを構築すれば、久しぶりのリーグ優勝の可能性も相当高まると予想します。
楽天イーグルスの詳しい戦力分析などは、こちらからどうぞ ⇩
西武ライオンズ
打撃面では秋山選手のメジャー移籍のあなをいかに埋めるかの1点に絞られるでしょう。
秋山選手の穴を埋めるべく獲得したスパンジェンバーグ選手が、練習試合では3戦連続4ホームランを打ち、かなり期待値が上がっています。
守備でも外野はレフトとライト、内野はサードとセカンドもこなせるというのも大きなポイントです。
投手力では、練習試合で今井投手と與座投手の復調が期待できそうなところまできていますが、中継ぎ陣も不安定でまだまだやってみなければわからない部分も多く不安は尽きません。
打撃はパリーグ随一なだけに投手陣が安定すれば3連覇も夢ではありません。
西武ライオンズの詳しい戦力分析などは、こちらからどうぞ ⇩
ソフトバンクホークス
パリーグのチームの中で最も誤算が大きいのが、ソフトバンクホークスではないでしょうか。
打撃面では柳田選手の復帰とヤクルトからバレンティン選手の獲得が大きいものの、グラシアル選手とデスパイネ選手のキューバ出国不可は大きな痛手となりそうです。
プラス材料としては不振の上林選手の復調、栗原選手のブレイクが期待できそうなことなどがあげられますが、主力選手の穴をどこまでカバーできるかがポイントです。
投手力では層は厚いもののエース千賀投手の故障は大きく、先発ローテーションの駒数は十分ですが確実性が欲しいところです。
キューバ勢と千賀投手の早期の復帰が待たれますが、そこまで持ちこたえられれば十分、優勝のチャンスを持っているチームなのは間違いありません。
ソフトバンクホークスの詳しい戦力分析などは、こちらからどうぞ ⇩
オリックスバファローズ
打撃面では新戦力の現役メジャーリーガーのジョーンズ選手、ロドリゲス選手の活躍がカギでしょう。
3番を打つ吉田選手が安定しているだけに両外国人選手が期待通りの活躍を見せてくれれば、かなりの強打線になります。
投手力では山岡投手と山本投手のダブルエースに加え、故障から復帰のアルバース投手に目途が立ったのも大きく、この3本柱プラスαで先発ローテーションを回していければかなり安定感が出てくるでしょう。
4位には予想しましたが、投打が噛み合えば台風の目のなる可能性を秘めたチームではないでしょうか。
オリックスバファローズの詳しい戦力分析などは、こちらからどうぞ ⇩
千葉ロッテマリーンズ
打撃面では鈴木大地選手が東北楽天ゴールデンイーグルスにFA移籍したものの同じくFAで福岡ソフトバンクホークスから福田秀平外野手を獲得して、その穴を埋めます。
スタメン・オーダーはほとんど同じですが、2019年シーズンよりいい数字を残してもおかしくない打線になっているので戦力は底上げになっているはずです。
投手力ではドラフト1位で佐々木朗希投手を獲得しているものの即戦力となるかどうかは未知数ですし、楽天イーグルスからFAで獲得した美馬投手も左わき腹痛で内定していた開幕投手を石川投手に譲るなど不安材料のほうが多いです。
投手陣の安定が浮沈のカギを握っているといっていいでしょう。
千葉ロッテマリーンズの詳しい戦力分析などは、こちらからどうぞ ⇩
日本ハムファイターズ
打撃面では課題の長打力がどこまで克服されるかに尽きます。
ロッテに移籍したレアード選手の代役を期待して獲得したビヤヌエバ選手は虫垂炎の手術で出遅れることが決定していますが、中田選手、大田選手、王柏融選手、清宮選手などさらに伸びてもおかしくありません。
投手力では、宮西投手~秋吉投手と中継ぎ・クローザーがしっかりしているだけに先発ローテーションがいかに安定するかがカギといえそうです。
新戦力のバーヘイゲン投手、故障から復帰のマルティネス投手と上沢投手が先発ローテーションを守っていけるかどうかでしょう。
先発ローテーションの安定と長打力がどこまで克服できるかが、日本ハムファイターズの2020年シーズンを左右するといっても過言ではありません。
日本ハムファイターズの詳しい戦力分析などは、こちらからどうぞ ⇩
プロ野球の順位予想2020パリーグ~まとめ
今回は、データと最新の戦力分析からプロ野球・パリーグの順位予想2020をしてきました。
2020年シーズンのパリーグ優勝の本命は楽天イーグルス、対抗は西武ライオンズとソフトバンクホークスと予想しますが、投打が噛み合えばオリックスバファローズが大穴になりそうです。
毎年、野球解説者を見ていても順位予想は当たらないものですが、2020年シーズンは新型コロナウイルスの影響により、さらに異例のシーズンとなりそうです。
6連戦が多くなるなど、連戦が続くだけに勢いに乗ったチームがそのまま走り切ることもあるかもしれません。
いつもと違ったスリリングなシーズンになるような気がします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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