国民体育大会(国体)には多くの種目がありますが、その中には高校野球(軟式硬式)も含まれています。
夏の甲子園を沸かせたチームが競い合うということで高校野球ファンには見逃せない大会となります。
出場校は決して多くはありませんが、その決め方はどうなっているのか、また秋の開催ということでメンバーに3年生が入るのかどうかも気になります。
今回は、国体高校野球の出場校の決め方とメンバーに3年生は入るのか、さらに歴代優勝校一覧について見ていきます。
※硬式野球を対象としています。(2024年時点)
国体高校野球の出場校の決め方
国体高校野球の出場校は8校(補欠校2校)で、日本高校野球連盟が夏の甲子園開催中に国体選考委員会を開いて決定します。
国体高校野球の出場校の決め方は、夏の甲子園ベスト4と国体開催都道府県1校、夏の甲子園ベスト4の関係ブロック以外から3校の8校です。
同一の都道府県から複数校が出場しないよう、バランスを考慮して選出されます。
以前の出場校は12校でしたが、2022年の大会から選手のケガ防止などの目的から3連戦を避け8校に縮小されました。
同時に登録選手数は16人から18人に増やされています。
参考:
かごしま国体 高等学校野球競技「5.参加校の選出」(pdf)
・夏の甲子園ベスト4(4校)
・国体開催都道府県から1校(夏の甲子園ベスト4に含まれていない場合)
・夏の甲子園ベスト4の関係ブロック以外から3校(ただし同一都道府県から1校)
国体高校野球出場校のメンバーに3年生は?
国体高校野球の開催時期は秋です。
秋には翌年の選抜大会出場をかけて各地区の秋季大会が始まっています。
この秋季大会には各チーム1・2年生が主体の新チームで臨みますが、同じ時期に開催される国体高校野球のメンバーに3年生は入るのでしょうか。
国体高校野球には各チーム3年生のメンバー主体のチーム(夏の甲子園出場時主体のメンバー)で出場します。
3年生にとっても最後の花道を飾る大会ともいえる位置づけで、国体が最後の全国大会ともいえます。
見るファンにとっても夏の甲子園を思い出す大会で、3年生最後の晴れ舞台となります。
国体高校野球出場校の歴代優勝校一覧
続いて、国体高校野球の歴代優勝校を見ていきましょう。
国体高校野球は国体が始まった1946年から第1回大会が開催されています。歴代優勝校は当然ながら甲子園強豪校の名がズラリと並んでいます。
複数校優勝が度々見られるのは雨天などの理由で日程の関係上、試合を消化できなかったためで、大会が打ち切られた時点で勝ち残っていた出場校すべてが優勝となっています。
また、ベスト4が決まらないまま打ち切られた場合は優勝校なしとなります。
国体高校野球の歴代優勝校は、以下の通りです。
国体高校野球の歴代優勝校
2024年(第79回):明徳義塾(高知県)
2023年(第78回):仙台育英(宮城)土浦日大(茨城)
2022年(第77回):大阪桐蔭(大阪府)
2021年(第76回):未開催
2020年(第75回):未開催
2019年(第74回):関東一(東京都)
2018年(第73回):浦和学院(埼玉県)金足農(秋田県)大阪桐蔭(大阪府)近江(滋賀県)
2017年(第72回):広陵(広島県)
2016年(第71回):履正社(大阪府)
2015年(第70回):東海大相模(神奈川県)
2014年(第69回):明徳義塾(高知県)
2013年(第68回):大阪桐蔭(大阪府)修徳(東京都)
2012年(第67回):大阪桐蔭(大阪府)仙台育英(宮城県)
2011年(第66回):日大三(東京都)
2010年(第65回):優勝校なし
2009年(第64回):県岐阜商(岐阜県)
2008年(第63回):優勝校なし
2007年(第62回):今治西(愛媛県)
2006年(第61回):早稲田実(東京都)
2005年(第60回):駒大苫小牧(北海道)
2004年(第59回):横浜(神奈川県)
2003年(第58回):光星学院(青森県)
2002年(第57回):川之江(愛媛県)
2001年(第56回):横浜(神奈川県)
2000年(第55回):横浜(神奈川県)
1999年(第54回):智弁和歌山(和歌山県)
1998年(第53回):横浜(神奈川県)
1997年(第52回):徳島商(徳島県)
1996年(第51回):PL学園(大阪府)
1995年(第50回):PL学園(大阪府)
1994年(第49回):北海(北海道)
1993年(第48回):修徳(東京都)
1992年(第47回):星稜(石川県)
1991年(第46回):松商学園(長野県)
1990年(第45回):鹿児島実(鹿児島県)
1989年(第44回):上宮(大阪府)
1988年(第43回):沖縄水産(沖縄県)
1987年(第42回):帝京(東京都)
1986年(第41回):鹿児島商(鹿児島県)
1985年(第40回):高知商(高知県)
1984年(第39回):取手二(茨城県)
1983年(第38回):中京(愛知県)
1982年(第37回):広島商(広島県)
1981年(第36回):今治西(愛媛県)
1980年(第35回):横浜(神奈川県)
1979年(第34回):箕島(和歌山県)都城(宮崎県)浪商(大阪府)浜田(島根県)
1978年(第33回):報徳学園(兵庫県)
1977年(第32回):早稲田実(東京都)
1976年(第31回):PL学園(大阪府)
1975年(第30回):習志野(千葉県)
1974年(第29回):土浦日大(茨城県)
1973年(第28回):銚子商(千葉県)
1973年(特別):岩国(山口県)
1972年(第27回):明星(大阪府)
1971年(第26回):岡山東商(岡山県)
1970年(第25回):PL学園(大阪府)
1969年(第24回):静岡商(静岡県)
1968年(第23回):若狭(福井県)
1967年(第22回):大宮(埼玉県)
1966年(第21回):松山商(愛媛県)
1965年(第20回):銚子商(千葉県)
1964年(第19回):博多工(福岡県)
1963年(第18回):下関商(山口県)
1962年(第17回):西条(愛媛県)
1961年(第16回):中京商(愛知県)
1960年(第15回):北海(北海道)
1959年(第14回):日大二(東京都)
1958年(第13回):作新学院(栃木県)高松商(香川県)
1957年(第12回):坂出商(香川県)
1956年(第11回):中京商(愛知県)
1955年(第10回):四日市(三重県)
1954年(第9回):高知商(高知県)
1953年(第8回):中京商(愛知県)
1952年(第7回):盛岡商(岩手県)
1951年(第6回):広島観音(広島県)
1950年(第5回):瑞陵(愛知県)
1949年(第4回):静岡城内(静岡県)
1948年(第3回):西京商(京都府)
1947年(第2回):岐阜商(岐阜県)
1946年(第1回):浪華商業(大阪府)
※優勝校なし、または複数校優勝は試合を消化できなかったため
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国体高校野球の出場校の決め方とメンバーに3年生は?~まとめ
今回は、国体高校野球の出場校の決め方と3年生は入るのか、さらに歴代優勝校一覧について見てきました。
国体高校野球の出場校の決め方は、夏の甲子園ベスト4と国体開催都道府県1校、夏の甲子園ベスト4の関係ブロック以外から3校の8校で、各チームは3年生のメンバー主体のチーム(夏の甲子園出場時主体のメンバー)で出場します。
歴代優勝校は当然ながら甲子園強豪校の名がズラリと並んでいますが、複数校優勝が度々見られるのは日程の関係上、試合を消化できなかったためです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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