メジャーリーグのセントルイス・カージナルスに所属する日系アメリカ人二世ラーズ・ヌートバー選手が、WBC日本代表に選出され話題となっています。
日本では全くの無名選手といっていいラーズ・ヌートバー選手がなぜ日本代表に選ばれたのか、その理由が気になります。
まだまだメジャーリーグでの経験も浅く、これからの選手ですが、ラーズ・ヌートバー選手の成績・年俸や経歴はどんな感じでしょうか?
今回は、ラーズ・ヌートバー選手の成績・年俸から経歴、なぜ日本代表に選ばれたのか、その理由などを見ていきます。
ヌートバーの成績
ラーズ・ヌートバー選手は2018年にプロ入りし、現時点でメジャーリーグでのプレーは2021年から2024年の4シーズンのみです。(2024年10月10日時点)
気になるヌートバー選手のメジャーリーグでの通算成績は、392試合で打率.246、ホームラン45本、146打点です。
数字としては特に目立ったところがない平凡な成績ともいえますが、身長191cm体重95kgの恵まれた体格を活かしたパワーとスピードを生かした広い守備範囲と強肩がヌートバー選手の持ち味で走攻守の3拍子揃った選手といえます。
タイプ的には長距離バッターというよりは中距離バッターですが、潜在能力が開花すればかなりの活躍が期待できるのではないでしょうか。メジャーリーグでのキャリアもまだ浅いので、これからの選手といえます。
ラーズ・ヌートバー選手のメジャーリーグでの成績は、以下の通りです。
年度 | 球団 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
2021 | STL | 58 | .239 | 5 | 15 | 2 |
2022 | STL | 108 | .228 | 14 | 40 | 4 |
2023 | STL | 117 | .261 | 14 | 46 | 11 |
2024 | STL | 109 | .244 | 12 | 45 | 7 |
MLB通算 | 392 | .246 | 45 | 146 | 24 |
STL:セントルイス・カージナルス
ヌートバーの年俸
続いて、ラーズ・ヌートバー選手の年俸を見ていきましょう。
ラーズ・ヌートバー選手は2018年に契約金15万ドルでプロ入りして以来、年俸に関してはトントン拍子にアップしています。
特にメジャーリーグに昇格してからは毎年、ほぼ倍増に近い年俸を獲得しており、あと少しで100万ドルプレーヤーの仲間入りです。
2023年はセントルイス・カージナルスと年俸と契約金を合わせて2年契約で95万ドル(約1億2,000万円)となっています。
ラーズ・ヌートバー選手のメジャーリーグでの年俸推移は、以下の通りです。
ラーズ・ヌートバーの年俸推移
2018年 15万ドル(約1,650万円)※契約金のみ ※1ドル=110円換算
2021年 26万3,762ドル(約2,900万円)※1ドル=110円換算
2022年 53万8,625ドル(約7,000万円)※1ドル=130円換算
2023・2024年 95万2,387ドル(約1億2,000万円)※1ドル=130円換算
※2年契約(年俸80万2,387ドル+契約金15万ドル)
※年俸は推定金額です。
ヌートバーの経歴
ラーズ・ヌートバー選手は1997年9月8日、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスに生まれました。
父親のチャーリーさんがオランダ系アメリカ人、母親の久美子さんが埼玉県出身の日本人という日系アメリカ人二世です。
家族構成は両親の他に姉と兄がおり、ラーズ・ヌートバー選手は末っ子で、お兄さんも野球選手でした。
姉と兄は母の郷里である埼玉県生まれで、兄弟のなかではラーズ・ヌートバー選手だけが唯一のアメリカ生まれです。
野球を始めた年齢は5歳の頃で、小さい頃からイチローに憧れていて、2009年の9歳の時に日本代表が来日した際には練習に参加したりしました。
高校時代には野球の他にアメリカンフットボールもやりましたが、2018年ドラフトでセントルイス・カージナルスから指名を受け、プロ入り、すぐにマイナーリーグでプロデビューしました。
2019年もマイナーリーグでプレー、2020年は新型コロナウイルスの影響で公式戦出場なし、2021年はマイナーリーグからスタートしたものの6月22日にメジャーデビューを果たしました。
2022年はシーズンを通してメジャーリーグでプレー、シーズンオフに第5回WBC日本代表にに選出されました。
日本名が”たつじ”であることから、WBCでは”たっちゃん”の愛称がつきました。
ラーズ・ヌートバー選手の経歴・プロフィールは、以下の通りです。
ラーズ・ヌートバーの経歴・プロフィール
- 名前
ラーズ・ヌートバー
※日本名:榎田 達治(えのきだ たつじ) - 生年月日
1997年9月8日(25歳) - 身長・体重
191cm・95kg - 国籍
アメリカ合衆国 - 出身地
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス - 出身大学
南カリフォルニア大学 - 出身高校
エルセグンド高校 - プロ入り
2018年 - 投打
右投左打 - ポジション
外野手 - 背番号
68(2021年セントルイス・カージナルス)
21(2022年~セントルイス・カージナルス)
23(2023年WBC日本代表) - 経歴
セントルイス・カージナルス(2021年~)
※2024年10月10日時点の情報です。
ヌートバーはなぜWBC日本代表に選ばれた?
生まれも育ちも国籍もアメリカで日本での生活経験もないラーズ・ヌートバー選手ですが、なぜ日本代表に選ばれたのでしょうか。
最も大きな理由が、WBC野球の出場資格の緩さです。WBC野球の出場資格は以下のいずれかを満たしていれば、出場資格を得ます。
WBC野球の出場資格
- 当該国の国籍を所持
- 当該国の永住資格を所持
- 当該国で出生
- 親のどちらかが当該国の国籍を所持
- 親のどちらかが当該国で出生
- 当該国の国籍またはパスポートの取得資格がある
- 過去のWBCで当該国の最終ロースターに登録されたことがある
出場資格のうち、母親の久美子さんが今でも日本の国籍かどうかはわかりませんが少なくとも日本生まれであることは確かですからこれで出場資格はクリアできます。
また、ラーズ・ヌートバー選手の成績を見ると、特に日本代表に選出されるような華々しい実績を残しているわけではありません。
栗山監督が注目したのは、ラーズ・ヌートバー選手の3拍子揃った選手という潜在能力の高さとメジャーリーグでの経験ではないかと思われます。
WBCは言うまでもなく国際試合であり、多くのメジャリーガーが出場します。
WBCに出場してくるメジャリーガーとの対戦経験が豊富で多くの情報を持つラーズ・ヌートバー選手は、ある意味では貴重な存在になる可能性があります。
・出場資格を持っているから(母親が日本生まれ)
・3拍子揃った選手で高い潜在能力
・メジャーリーグでの経験
こちらの記事も合わせてどうぞ↓
ヌートバーの成績・年俸から経歴~まとめ
今回は、ラーズ・ヌートバー選手の成績・年俸から経歴、なぜWBC日本代表に選ばれたのか、その理由などを見てきました。
ラーズ・ヌートバー選手のメジャーリーグでの通算成績は、392試合で打率.246、ホームラン45本、146打点で、年俸はメジャーリーグに昇格してからは毎年、ほぼ倍増に近い年俸を獲得しており、あと少しで100万ドルプレーヤーの仲間入りです。
ラーズ・ヌートバー選手は父親のチャーリーさんがオランダ系アメリカ人、母親の久美子さんが埼玉県出身の日本人という日系アメリカ人二世で、メジャーリーグでの経歴は浅くこれから活躍が期待される若手有望株です。
なぜWBC日本代表に選ばれたのか、その理由は母親が日本生まれで出場資格を持ち、3拍子揃った選手という潜在能力の高さとメジャーリーグでの経験ではないかと思われます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント