野球というスポーツはつくづくうまくできたスポーツだと感じることがありますが、ベース間の距離についても同様です。
例えば、内野ゴロひとつを見てもエラーをすればセーフになりますし、普通に捌けばアウトになるようにできています。
この野球のベース間の距離はどれくらいで、年齢によって違いはあるのでしょうか?
今回は、野球のベース間の距離はどれくらいなのか、プロと小学生・中学生・高校生では違うのかなどを見ていきます。
野球のベース間の距離
野球にはホームベースを起点に1塁ベース、2塁ベース、3塁ベースと4つのベースがあり、この4つのベースで囲まれたエリアはダイヤモンドと呼ばれています。
そして、野球のベース間(塁間)の距離は、27.431m(90フィート)となっています。
ホームベース~1塁ベース、1塁ベース~2塁ベース、2塁ベース~3塁ベース、3塁ベース~ホームベースとどのベース間も同じ距離で、ダイヤモンドは正方形です。
ちなみに、引退した巨人の鈴木尚広選手は、ダイヤモンド(109.72m)を13.3秒というスピードで走り抜けていました。
オリンピックの100mに出場しても通用するのではないかというスピードですね。
なお、距離が非常に中途半端な数字になっているのは、野球がアメリカで生まれたスポーツであるためにフィートやインチを基準としているためです。
野球のベース間の距離~プロと小学生・中学生・高校生
では、野球のベース間の距離はプロ野球と小学生・中学生・高校生で違いはあるのでしょうか?
これはプロ野球から高校生・中学生までは同じですが、小学生のみ違いがあります。
プロ野球から中学生からまでは、ベース間(塁間)は27.431m(60フィート6インチ)、小学生の場合はひと回り小さくなっています。
さすがに小学生だと投球能力などもまだまだ成長段階ですから配慮されています。
小学生の場合はさらに細分化され、以下のようになります。
プロ野球・社会人・高校生・中学生:27.431m(60フィート6インチ)
小学生
リトルリーグ:18.29m
ボーイズリーグ:22.86m
軟式:23m
野球のベース間の距離~ホームからセカンドまで
続いて、ホームベースからセカンドベースまでの距離はどうでしょうか?
野球のダイヤモンドは正方形ですから両辺がわかれば計算式によって導き出すことができますが、野球のホームベースから2塁ベースまでの距離は38.795m(プロ野球から高校生・中学生まで)です。
1塁ベースから3塁ベースまでの距離も同じ対角線ですからホームベースからセカンドベースまでの距離になるはずですが、実はこの距離、厳密には1塁ベースから3塁ベースまでの距離よりわずかに長くなっています。
1塁ベースと3塁ベースは正方形の内側にぴったり置かれるのですが、2塁ベースだけランナーが走りやすいように正方形の角とベース中央が合わせて置かれます。
筆者も今までまったく気づきませんでしたし、はたしてこれで本当にランナーが走りやすいのかなとも思います。
野球規則では、以下のように規定しています。
1・06 一塁、二塁、三塁は、白色のキャンバスバッグで表示し、巻頭2図に示すように地面に正しく固定する。
一塁と三塁のバッグは、完全に内野の内に入るように設置し、二塁のバッグは、図表の二塁の地点にその中心がくるように設置する。
野球の距離~ピッチャーとキャッチャー
最後に野球の距離のピッチャーとキャッチャーの距離ですが、この距離はほぼ同じ距離のプレート(投手板)からホームベースからまでの距離で見ていきます。
ピッチャーからキャッチャー(プレートからホームベース)までは、18.44mです。
こちらもベース間の距離と同様にプロ野球から高校生・中学生までは同じですが、小学生のみ異なります。
プロ野球・社会人・高校生・中学生までは18.44mで、小学生は以下の通りです。
プロ野球・社会人・高校生・中学生:18.44m
小学生
リトルリーグ:14.02m
ボーイズリーグ:15.367m
軟式:16m
野球のベース間の距離~まとめ
今回は、野球のベース間の距離はどれくらいなのか、プロと小学生・中学生・高校生では違うのかなどを見てきました。
野球のベース間(塁間)の距離は、27.431m(90フィート)で、どのベース間も同じ距離でダイヤモンドは正方形になっています。
ちなみにホームベースから2塁ベースまでの距離は38.795m、ピッチャーからキャッチャー(プレートからホームベース)までは18.44mですが、いずれもプロ野球から高校生・中学生までは同じで、小学生のみ違いがあり、ひと回り小さくなっています。
ベース間(塁間)の距離はプレーの上手い下手によってアウトかセーフが決まるよう、非常にうまく設定されています。
球場のサイズが大きくなっている傾向はあるものの、野球のベース間(塁間)の距離は今後もそうそう変わることはないでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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