”二刀流”として投打に渡る大活躍で、大きな話題となったのが大谷翔平選手です。
大谷翔平選手はNPB(日本野球機構)では日本ハムに在籍した後、2017年11月にポスティングシステムを利用してメジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスに移籍し、2021年シーズンについに大ブレイクを果たしました。
アメリカではベーブ・ルース以来となる”二刀流”ですが、前人未到といっていいほどの驚異的な成績を残しています。
メジャーリーグへ移籍してからの年度別の投手・打撃成績を比較しても日本ハム時代と遜色がないばかりか、さらにパワーアップしている印象すら受けます。
今回は、日本ハムからメジャーリーグまで大谷翔平選手の投手・打撃成績を年度別で比較してみたいと思います。
大谷翔平の投手・打撃成績を年度別で
大谷翔平選手はこれまでNPB(日本野球機構)では日本ハムで5年、メジャーリーグではロサンゼルス・エンゼルスで6年、ロサンゼルス・ドジャースで1年と合わせて12年間、現役でプレーしてきました。(2024年シーズン終了時点)
現代のプロ野球では考えられない投打に渡る”二刀流”選手としてプレーし、大きな成果をあげてきました。2018年以降はメジャーリーグでプレーしていますが、勢いは止まるところを知らず着実に進化を遂げています。
特に打撃面では2023年シーズンに44本のホームランを放ち、メジャーリーグで日本人初のホームラン王に輝きました。
パワーに劣る日本人選手の場合、メジャーリーグでは日本にいた頃より成績がやや落ちるケースが多いのですが、大谷翔平選手は違いました。肉体改造なども行い、他のメジャーリーガーに勝るとも劣らないパワーを身につけたことが大きかったように思います。
年度別の成績ではケガなどの影響がなければ、NPB、メジャーリーグにかかわらず投打ともに安定した成績を残しており今後のさらなる活躍が期待されます。
では、大谷翔平選手の成績を投手成績と打撃成績に分けて年度別に見ていきましょう。
大谷翔平の成績を年度別で比較~投手成績
まず、大谷翔平選手の年度別投手成績ですが、日本ハム時代は普通に登板できていれば安定して二ケタ勝利をあげています。
一方、メジャーリーグ移籍後は手術の影響もあって数年は成績が残せませんでしたが、2021年には本来の投球を取り戻して二ケタ勝利にあとわずかに迫り、2022年には15勝、2023年には10勝をあげています。
大谷翔平の年度別投手成績~日本ハム
大谷翔平選手のNPB(日本ハム)での通算投手成績は、85試合に登板して42勝15敗で防御率は2.52でした。
ルーキーイヤーこそ3勝にとどまったものの2014~2016年は二ケタ勝利をあげ、2015年には最多勝と防御率1位を獲得しています。
2017年は足の故障もあって登板数が減少し3勝に終わり、その年のオフにメジャーリーグに移籍しました。
大谷翔平の年度別投手成績(日本ハムファイターズ)
年度 | 球団 | 登板 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 防御率 |
2013年 | 日本ハム | 13 | 3 | 0 | 0 | 0 | 4.23 |
2014年 | 日本ハム | 24 | 11 | 4 | 0 | 0 | 2.61 |
2015年 | 日本ハム | 22 | 15 | 5 | 0 | 0 | 2.24 |
2016年 | 日本ハム | 21 | 10 | 4 | 0 | 1 | 1.86 |
2017年 | 日本ハム | 5 | 3 | 2 | 0 | 0 | 3.20 |
NPB通算 | 85 | 42 | 15 | 0 | 1 | 2.52 |
大谷翔平の年度別投手成績~メジャーリーグ
大谷翔平選手のメジャーリーグ(ロサンゼルス・エンゼルス)での通算投手成績は、86試合に登板して38勝19敗で防御率は3.01です。
二刀流としての起用法を模索する中、2018年に新人王を獲得したものの移籍後3年間はあまり満足のいく成績が残せませんでした。
しかも2019年は右ひじのトミー・ジョン手術のため、投手としての出場はありませんでした。
転機となったのは2021年で、二刀流としてほとんどフルに近い起用法が取られ大谷翔平選手も伸び伸びとプレーできたのが好循環を生んだのか、投打に渡って覚醒しています。
大谷翔平の年度別投手成績(メジャーリーグ)
年度 | 球団 | 登板 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 防御率 |
2018年 | LAA | 10 | 4 | 2 | 0 | 0 | 3.31 |
2020年 | LAA | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 37.80 |
2021年 | LAA | 23 | 9 | 2 | 0 | 0 | 3.18 |
2022年 | LAA | 28 | 15 | 9 | 0 | 0 | 2.33 |
2023年 | LAA | 23 | 10 | 5 | 0 | 0 | 3.14 |
MLB通算 | 86 | 38 | 19 | 0 | 0 | 3.01 |
※LAA:ロサンゼルス・エンゼルス
大谷翔平の成績を年度別で比較~打撃成績
続いて、大谷翔平選手の年度別打撃成績を見ていきましょう。
日本ハム時代とメジャーリーグ移籍後を比較して明らかなのはメジャーリーグ移籍後はホームランの本数が伸びているということです。
逆に日本ハム時代には何度か達成していた3割がメジャーリーグ移籍後は打てていません。
出場試合数の違いもあるとは思いますが、大谷翔平選手はメジャーリーグ移籍後はどちらかというとよりホームランバッターに変貌を遂げたといってもいいのではないでしょうか。
スイングも豪快なフルスイングが多くなったような気がします。
大谷翔平の年度別打撃成績~日本ハム
大谷翔平選手のNPB(日本ハム)での通算打撃成績は、打率.286、本塁打48、打点166でした。
二刀流としての起用法を試行錯誤して出場試合数が少なかったのが目立ちますが、成績としては概ね安定していたといっていいでしょう。
2016年には打率.322、ホームラン22本を記録し、投手としても二ケタ勝利をあげシーズンMVPを受賞しています。
大谷翔平の年度別打撃成績(日本ハムファイターズ)
年度 | 球団 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
2013年 | 日本ハム | 77 | .238 | 3 | 20 |
2014年 | 日本ハム | 87 | .274 | 10 | 31 |
2015年 | 日本ハム | 70 | .202 | 5 | 17 |
2016年 | 日本ハム | 104 | .322 | 22 | 67 |
2017年 | 日本ハム | 65 | .332 | 8 | 31 |
NPB通算 | 403 | .286 | 48 | 166 |
大谷翔平の年度別打撃成績~メジャーリーグ
大谷翔平選手のメジャーリーグ(ロサンゼルス・エンゼルス)での通算打撃成績は、打率.274、本塁打171、打点437です。
打者として出場機会が増えたメジャーリーグ移籍後は、特にホームラン数が伸びています。
特に投打にフル稼働した2021年シーズンのホームラン46本、100打点は驚異的な記録で、2023年にはついに日本人として初めてホームラン王のタイトルを獲得しています。
日米で共通しているのは、大谷翔平選手はより多くの試合に出場したほうがいい成績を残す傾向があるということです。
二刀流としての負担は大きいはずなのに、より多くの試合に出場したいという大谷翔平選手の気持の表れといっていいでしょう。
大谷翔平の年度別打撃成績(メジャーリーグ)
年度 | 球団 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
2018年 | LAA | 114 | .285 | 22 | 61 |
2019年 | LAA | 106 | .286 | 18 | 62 |
2020年 | LAA | 44 | .190 | 7 | 24 |
2021年 | LAA | 155 | .257 | 46 | 100 |
2022年 | LAA | 157 | .273 | 34 | 95 |
2023年 | LAA | 135 | .304 | 44 | 95 |
2024年 | LAD | 159 | .310 | 54 | 130 |
MLB通算 | 860 | .282 | 225 | 567 |
※LAA:ロサンゼルス・エンゼルス
※LAD:ロサンゼルス・ドジャース
大谷翔平選手の年俸推移については、こちらの記事をご参照下さい↓
大谷翔平の投手・打撃成績を年度別で比較~まとめ
今回は、日本ハムからメジャーリーグまで大谷翔平選手の投手・打撃成績を年度別で比較してきました。
年度別投手成績は日本ハム時代は安定して二ケタ勝利をあげ、メジャーリーグでは手術の影響もあり数年は成績が残せませんでしたが、2022年には本来の投球を取り戻して15勝をあげるところまできています。
年度別打撃成績はメジャーリーグ移籍後はホームランの本数が伸びており、2023年にはメジャーリーグ日本人初のホームラン王に輝いています。
メジャーリーグ移籍後は豪快なフルスイングが多くなり、どちらかというとよりホームランバッターに変貌を遂げたといえます。
大谷翔平選手はケガなどの影響がなければ、NPB、メジャーリーグにかかわらずキャリアを通して投打ともに安定した成績を残しており今後のさらなる活躍が期待されます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※成績は2024年シーズン終了時点のものです。
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