アマチュア時代に特に目立った活躍を見せられなかった選手の場合は、プロ野球への道を志してもドラフト会議で指名されることはなかなかありません。
そんな時、まず頭に浮かぶのがプロ野球入団テストです。
しかし、このプロ野球入団テストは一般人でも受けられるものなのでしょうか?
年齢制限や身長などの条件も気になりますし、テスト内容にも興味があります。
今回は、プロ野球入団テストは一般人も受けられるのか、年齢制限など条件やテスト内容、合格率などについて見ていきます。
プロ野球入団テストは一般人も受けられる?
プロ野球選手になりたい場合、ドラフト会議で指名されなければプロ野球入団テストで合格する以外はそうそうプロ野球選手にはなれない、というのが一般的なイメージなのではないかと思います。
筆者もそう思っていました。
しかし、現在の日本プロ野球(NPB)では、1991年以降、ドラフト以外での入団は認められていません。
プロ野球入団テストを受けて合格した後、ドラフト会議で指名されるというのが順番となります。
そして、プロ野球入団テストは各球団が決めた条件さえクリアしていれば、一般人でも受けることが可能です。
ただ、現在はドラフト外での入団は認められていないので、入団テストに合格してもドラフト会議で指名されなければプロ野球選手になることはできません。
プロ野球入団テストは、毎年、9月頃に行われることが多いですが、12球団すべてが必ず行っているというわけではありません。
プロ野球入団テストの年齢制限など条件
プロ野球入団テストは、一般人でも受けられることがわかりました。
では、プロ野球入団テストの年齢制限や身長などの条件はどうなっているのでしょうか?
条件は各球団によって異なり身長175cm以上を条件としている球団もあれば、年齢制限を18歳~24歳までと設定している球団もあります。
しかし、高校生・大学生の場合は所属の野球連盟にプロ志望届を提出し、ともに卒業見込みであることが応募の条件となっています。
また、社会人の場合は、所属チームから受験を了承されていることが条件です。
各球団の入団テストの条件の違いに関しては、入団テストを行う場合、各球団が8月頃にホームページで詳細を発表するのでそちらを参照することをおすすめします。
プロ野球入団テストの内容と合格基準
そしてプロ野球入団テストで気になるのが、そのテスト内容と合格基準です。
テスト内容と合格基準は条件と同様、やはり各球団ごとに異なるのですが、ここでは主な内容をあげていきます。
実戦形式が中心の12球団合同トライアウトとは内容も合格基準も違いがあります。
まず、テスト内容は一次試験と二次試験に分かれ、球団によっては実戦形式による三次試験を行う場合もあります。
それぞれ見ていきましょう。
プロ野球入団テストのテスト内容と合格基準~一次試験
プロ野球入団テストの一次試験では、技術的な部分より身体能力を見ます。
50m走と遠投でかなり厳しいようですが、必ずしも必須条件ではなく実際にはクリアしても落ちていケースもあれば、逆に足りなくても合格しているケースもあるようです。
おそらく、その選手のフォームや投げたボールの質などを重視しているのではないでしょうか。
合格者は二次試験に進みます。
一次試験のテスト内容と合格基準
50m走(6.3~6.5秒以内)
遠投(90~95m以上)
プロ野球入団テストのテスト内容と合格基準~二次試験
二次試験では、投手はピッチング、打者は打撃と守備のテストになります。
シートノックは内野手・外野手それぞれ数本、バッティングは球団によってバッティング・マシーンを使用するところもあればバッティング投手が投げる場合もあるようです。
二次試験のテスト内容と合格基準
シートノック
バッティング
プロ野球入団テストの合格率
では、最後にプロ野球入団テストの合格率ですが、かなり厳しいと言わざるを得ません。
合格率は毎年10%前後ですが、合格者0ということも普通にあります。
また、テスト内容の合格基準ももちろん重要ですが、その時のチーム事情でどういう選手が欲しいのかも大きく関わっているように思います。
12球団合同トライアウトも同様に厳しい合格率ですが、入団テストの場合は合格してもさらにドラフト会議で指名される必要がありますからハードルはさらに高いといっていいでしょう。
プロ野球12球団合同トライアウトに関しては、こちらの記事も合わせてどうぞ↓
プロ野球入団テストは一般人も受けられる?~まとめ
今回は、プロ野球入団テストは一般人も受けられるのか、年齢制限など条件やテスト内容、合格率などについて見てきました。
プロ野球入団テストは一般人も受けることができますが、18歳~24歳までといった年齢制限や身長175cm以上を条件としている球団もあります。
プロ野球入団テストのテスト内容と合格基準は、一次試験の50m走が6.3~6.5秒以内、遠投が90~95m以上、二次試験ではシートノックとバッティング、ピッチングで判断しています。
また、合格率は10%前後ですが合格者0ということも珍しくなく、合格後もドラフト会議で指名される必要があってプロ野球選手への道は非常に険しいと言わざるを得ません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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