長いプロ野球の歴史の中にはさまざまな記録がありますが、連続無失点記録に関しては改めて確認すると驚異的な記録が数多く見られます。
投手個人としてもチームとしても時代にかかわらず凄い記録が生まれており、連続無失点記録の試合数を見ても同様です。
プロ野球連続無失点記録ランキングはこれまで何イニング、何試合連続で記録されているのでしょうか?
今回は、プロ野球連続無失点記録ランキングは投手・チーム別でどうなっているのか、また同様に試合数ではどうなのかを見ていきます。
プロ野球連続無失点記録ランキング~投手
まずプロ野球連続無失点記録ランキングの投手部門から見ていきましょう。
プロ野球連続無失点記録ランキング歴代1位は64回1/3の金田正一投手で、1958年4月30日の広島戦から5月27日の広島戦まで10試合に渡って途中4試合連続を含む5完封をはさみながら記録しています。
400勝投手はここでも絶大な存在感を発揮していますが、64回1/3といえば試合数では7試合以上のイニング数になり、いかに驚異的な記録であるかがわかります。
2位は藤本英雄投手が1位にわずかに及ばず62回、3位には野口二郎投手が60回1/3でランクインしています。
特に1位の金田正一投手は19位(42回1/3)、3位の野口二郎投手は5位(51回)と15位(43回)にもランクインしており、規格外の印象を受けます。
直近の記録では2020年の大野雄大投手(中日)の45回が12位にランクインしていますが、試合数でいえばちょうど5試合分のイニング数を無失点に抑えたことになります。
全体的に先発完投型の投手が多いように思いますが、ストッパーでは2006年の藤川球児投手(阪神)の47回2/3の連続無失点記録が光ります。
プロ野球連続イニング無失点記録投手ランキングは、以下の通りです。
プロ野球連続イニング無失点記録投手ランキング
1位:64回1/3 金田正一(国鉄・1958年)
2位:62回 藤本英雄(巨人・1943年)
3位:60回1/3 野口二郎(大洋軍・1941年)
4位:54回2/3 杉浦忠(南海・1959年)
5位:51回 野口二郎(セネタース・1940年)
6位:49回1/3 別所毅彦(巨人・1955年)
7位:47回2/3 藤川球児(阪神・2006年)
8位:47回 スタルヒン(巨人・1938年)
8位:47回 小山正明(阪神・1962年)
10位:46回2/3 真田重蔵(大陽・1948年)
10位:46回2/3 ダルビッシュ有(日本ハム・2011年)
12位:45回 大野雄大(中日・2020年)
13位:44回 スタルヒン(巨人・1940年)
13位:44回 堀内恒夫(巨人・1966年)
15位:43回 野口二郎(西鉄軍・1943年)
15位:43回 杉浦忠(南海・1959年)
15位:43回 大竹寛(広島・2009年)
18位:42回2/3 川崎徳次(巨人・1947年)
19位:42回1/3 金田正一(巨人・1965年)
20位:42回 田中将大(楽天・2013年)
プロ野球連続無失点記録ランキング~チーム
続いて、チームとしてのプロ野球連続イニング無失点記録を見ていきましょう。
こちらは投手一人での記録と異なり、複数の投手のコンディションが揃わないと達成できないので、また違った難しさがあります。
そしてチームとしてのプロ野球連続イニング無失点記録は52イニングが最多記録で、1942年に阪神タイガースと2011年に日本ハムファイターズの2チームが記録しています。
詳細は、以下の通りです。
プロ野球連続イニング無失点チーム記録:52イニング
阪神タイガース
1942年9月19日阪急戦7回~9月27日朝日戦12回まで(5試合2勝1敗2分)
日本ハムファイターズ
2011年5月26日中日戦6回~6月4日ヤクルト戦2回まで(7試合5勝2敗)
プロ野球連続無失点記録ランキング~試合数では?
プロ野球連続無失点記録の試合数ということになると、チームとしては上記の52イニング無失点を記録した際の日本ハムファイターズの5試合です。
続く記録として、巨人、中日、大洋、セネタース、東急、西武の6チームが4試合連続イニング無失点を記録しています。
一方、投手としての連続試合無失点記録としては藤川球児投手(阪神)が2006年に記録した38試合連続無失点が最多記録でしたが、2021年7月1日、平良海馬投手(西武ライオンズ)が39試合連続無失点を達成し、15年ぶりに記録を更新しました。
藤川球児投手は“火の玉ストレート”を武器にセットアップとして、プロ野球新記録の17試合連続ホールドや当時の年間シーズン記録となる53ホールドポイント、80試合登板という驚異的な記録を残しました。
一方、記録を更新した平良海馬投手は、藤川球児投手に負けず劣らずの最速160キロのストレートを武器にカットボールやチェンジアップなどの変化球を巧みに織り交ぜたピッチングで打者を抑え込みました。
プロ野球連続無失点記録の試合数投手ランキングは、以下の通りです。
プロ野球連続無失点記録の試合数~投手ランキング
1位:39試合 平良海馬(西武・2021年)
2位:38試合 藤川球児(阪神・2006年)
3位:37試合 篠原貴行(DeNA・2011年)
4位:34試合 豊田清(西武・2003年)
4位:34試合 比嘉幹貴(オリックス・2014年)
6位:31試合 高橋聡文(中日・2005年)
6位:31試合 ファルケンボーグ(ソフトバンク・2011年)
6位:31試合 田島慎二(中日・2016年)
6位:31試合 嘉弥真新也(ソフトバンク・2018年)
10位:30試合 菊地和正(DeNA・2012年)
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プロ野球連続無失点記録ランキング投手・チーム別~まとめ
今回は、プロ野球連続無失点記録ランキングは投手・チーム別でどうなっているのか、また同様に試合数ではどうなのかを見てきました。
プロ野球連続イニング無失点記録ランキングは、投手部門の歴代1位は1958年に金田正一投手が記録した64回1/3で、チームとしては1942年阪神タイガースと2011年日本ハムファイターズの2チームが記録した52イニングです。
プロ野球連続無失点記録の試合数ということでは、チームとしては日本ハムファイターズが2011年に記録した5試合で、投手個人としては平良海馬投手(西武ライオンズ)が2021年に記録した39試合連続無失点が最多記録です。
いずれも驚異的な大記録ですが、今後、さらなる記録更新を期待したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※記録は2022年シーズン終了時点のものです。
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