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プロ野球は引き分け数が多いと有利?勝率への影響をわかりやすく!

プロ野球の2021年シーズンは新型コロナウイルスの影響により、ついに延長戦なし9回打ち切りのシーズンになってしまいました。

当然のことながら各チームの引き分け数は増えていくわけですが、実はこの引き分け数が勝率に大きく影響します。

実際に、過去には勝ち数ではない1位ではないチームが優勝したこともあり、負け試合を引き分けに持ち込めるかどうかはペナントレースを争う上で大きなポイントになります。

はたしてプロ野球では引き分け数が多いほうが有利になるのでしょうか?

今回は、プロ野球では引き分け数が多いと有利なのかどうか、引き分けが勝率に与える影響をできるだけわかりやすくまとめてみたいと思います。

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プロ野球は引き分け数が多いと有利?~勝率に与える影響

プロ野球のレギュラーシーズン(ペナントレース)の優勝は、勝ち数ではなく勝率で決まります。

しかも、この勝率の計算方法が単純に(勝ち数 ÷ 試合数)ではなく、計算式でいうと以下のようになります。

勝率 = 勝ち数 ÷(試合数 – 引き分け試合数)

このように、勝率を計算する際には引き分けの試合は試合数としてカウントされないことになっているため、同じ試合数で勝ち数が同じであれば引き分け数が多いチームのほうが勝率が高くなります。

つまり、プロ野球では引き分け数が多いほうが勝率が高くなるので有利になります。

特に2021年シーズンのような引き分け試合数が多くなるシーズンでは引き分け数が増えるに比例して、1試合の勝ち数の価値はもちろんですが、引き分け数(特に負け試合を引き分けに持ち込んだ引き分け)の価値が高まるといっていいでしょう。

プロ野球では引き分け数が多いと有利~勝率が低いのに優勝した例

プロ野球では引き分け数が多いほうが勝率が高くなるので有利になることはわかりました。

では、過去のプロ野球で実際に引き分け数で有利に働いた例を見ていきましょう。

1982年セ・リーグの中日ドラゴンズ

勝率が引き分け数の多いチームに有利に働いて勝ち数が少ないにもかかわらず、優勝してしまったわかりやすい例が1982年(昭和57年)のセ・リーグの中日ドラゴンズです。

勝ち数では2位はおろか3位に甘んじているものの引き分け数が断トツの19で、この引き分け数が勝率を高めることにつながりリーグ優勝を果たしています。

最終戦で勝ってギリギリの優勝でしたが、2位の読売ジャイアンツと3位の阪神タイガースとしては勝ち数で上回っていながら僅差で優勝をさらわれたのはさぞ悔しかったことでしょう。

1982年(昭和57年)のセ・リーグ上位3チームの勝敗・引き分け・勝率は、以下の通りです。

1982年(昭和57年)のセ・リーグ上位3チームの勝敗
優勝 中日ドラゴンズ:64勝47敗19引き分け 勝率.577
2位 読売ジャイアンツ:66勝50敗14引き分け 勝率.569
3位 阪神タイガース:65勝57敗8引き分け 勝率.533

1988年パ・リーグのロッテvs近鉄戦10.19

もうひとつの例は引き分けが有利に働いた例というわけではありませんが、あまりにもドラマティックな結末となった引き分けの例です。

1988年(昭和63年)のパ・リーグの優勝争いは西武ライオンズと近鉄バファローズの2チームに絞られており、1位の西武ライオンズは全日程を終了し追う近鉄バファローズは最終2戦のロッテオリオンズとのダブルヘッダー(川崎球場)で連勝すれば優勝という状況でした。

第1試合は近鉄バファローズが勝ち、続く第2試合はもつれにもつれ延長戦となりましたが、当時の延長戦は最長12回、試合開始から4時間経過した場合は新しいイニングには入らないというものでした。

第2試合は10回裏に4時間を経過し引き分けで終了となり、近鉄バファローズは勝ち数は優勝した西武ライオンズより1つ多かったものの勝率わずか2厘差で無念の2位に終わりました。

「10.19」は、伝説のダブルヘッダーとして永遠に忘れられない記憶に残る1日となりました。

1988年(昭和63年)のパ・リーグ上位2チームの勝敗・引き分け・勝率は、以下の通りです。

1988年(昭和63年)のパ・リーグ上位2チームの勝敗
優勝 西武ライオンズ:73勝51敗6引き分け 勝率.589
2位 近鉄バファローズ:74勝52敗4引き分け 勝率.587

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2021年セ・リーグのヤクルトスワローズ

2021年(令和3年)のセ・リーグのヤクルトスワローズの優勝も1982年(昭和57年)のセ・リーグの中日ドラゴンズと同様になりました。

1982年(昭和57年)のセ・リーグ上位3チームの勝敗・引き分け・勝率は、以下の通りです。

2021年(令和3年)のセ・リーグ上位3チームの勝敗
優勝 ヤクルトスワローズ:73勝52敗18引き分け 勝率.584
2位 阪神タイガース:77勝56敗10引き分け 勝率.579
3位 読売ジャイアンツ:61勝62敗20引き分け 勝率.496

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プロ野球は引き分け数が多いと有利~まとめ

今回は、プロ野球では引き分け数が多いと有利なのかどうか、引き分けが勝率に与える影響をわかりやすくまとめました。

プロ野球のレギュラーシーズン(ペナントレース)の優勝は勝ち数ではなく勝率で決まりますが、引き分けの試合は試合数としてカウントされないため、同じ試合数で勝ち数が同じであれば引き分け数が多いチームのほうが勝率が高く有利になります。

つまり、引き分け試合数が多くなるシーズンでは、引き分け数(特に負け試合を引き分けに持ち込んだ引き分け)の価値が高まるといえます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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