高校野球のイメージというと、高校球児がプレーに関係ないところでも全力疾走でとてもさわやかな感じがあります。
動きがきびきびしているので、試合の進行も早く試合時間も総じてプロ野球より短めのような気がします。
もちろん試合によっては長かったり短かったりすることもあると思いますが、はたして高校野球の試合時間は平均でどれくらいなのでしょうか?
今回は、高校野球の試合時間は平均でどれくらいなのか、また甲子園での最長・最短試合時間も見ていきたいと思います。
高校野球の試合時間は平均でどれくらい?
高校野球は時々ナイターになることはあるものの、概ね日没までにはその日に予定していた試合をすべて消化しています。
同じスケジュールだと、プロ野球ならナイター突入はほぼ確実といったところでしょうか。
高校野球の場合、地区予選や甲子園にかかわらず通常、準々決勝までは1日3~4試合が行われます。
例えば、1日4試合行う場合には、試合開始時間は第1試合が8時00分、第2試合が10時30分、第3試合が13時00分、第4試合が15時30分からで、1試合2時間半の割り当てになっています。
同様に1日3試合行う場合には、試合開始所間は第1試合が9時00分、第2試合が11時30分、第3試合が14時00分からで、原則として前の試合終了から30分後に次の試合を行うようなシステムになっています。
あくまでも目安でこの予定通りに試合が進行するとは限りませんが、1試合2時間半の割り当てのうち30分がグラウンド整備や練習時間などとなります。
これらのことから高校野球の試合時間の平均はおよそ2時間ほどであることがわかります。
また、実際に第100回夏の甲子園大会の試合時間も1試合平均2時間09分でした。
高校野球の試合時間~甲子園での最長・最短試合時間
高校野球の試合時間の平均はおよそ2時間ほどであることはわかりましたが、最長・最短試合時間はどうでしょうか?
試合時間が短くなるのは試合のインターバルが長く取れるぐらいで進行に大きな影響は与えないとは思いますが、問題は長引いた場合です。
次の試合の選手たちは通路で待たされ、応援団や関係者には大きな影響が出ること必至です。
では、甲子園の春夏別で見ていきたいと思います。
高校野球の試合時間~甲子園での最長試合時間
高校野球の甲子園での最長試合時間は春夏ともに余裕で4時間超えです。
1試合の平均時間を軽く2倍以上超えていますから2試合分以上ということになります。
2試合とも点数がそんなに多く入っているわけでもないですから、試合が長引くのは投手戦であることがわかります。
現在では延長戦にも制限があるため、最長試合時間の記録が破られることはおそらくないでしょう。
高校野球の甲子園での最長試合時間は、以下の通りです。
選抜高校野球大会(春の甲子園)⇒ 4時間35分
1966年(昭和41年)第38回大会 中京商5-4宇部商(延長15回)
全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)⇒ 4時間55分
1933年(昭和8年)第19回大会 中京商 1-0 明石中(延長25回)
高校野球の試合時間~甲子園での最短試合時間
逆に高校野球の甲子園での最短試合時間は、春夏ともに1時間ちょっとという短さです。
試合後、何か急ぎの用事でもあったのではないかと思えるほど短いですね。
おそらく早いカウントから打っていく早打ちが多かったのではないかと推測しますが、コールドゲームでもないのにここまで短い試合時間には驚くほかありません。
高校野球の甲子園での最短試合時間は、以下の通りです。
選抜高校野球大会(春の甲子園)⇒ 1時間15分
1932年(昭和7年)第9回大会 京都師範 2-0 海草中
全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)⇒ 1時間12分
1947年(昭和22年)第29回大会 小倉中 6-3 岐阜商
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高校野球の試合時間が短い理由と今後の展望
高校野球の試合時間が短いのは、高校野球には複雑なサイン交換もないため投球間隔も短く攻守交代も全力で走って素早くチェンジすることなどが主な理由としてあげられます。
それと、ピッチャー交代がプロ野球ほど多くないのも理由のひとつになることでしょう。
今後はルール改正によって、さらに試合時間が短くなる可能性があります。
ひとつは申告敬遠で、これによって投球数が4球減ることになります。
さらに、延長11回以降はノーアウト・ランナー1・2塁から試合開始というサドンデス方式の導入によって長い試合がなくなっていくものと思われます。
1週間に500球以内の球数制限も導入されて、高校野球はどんどん変わっていくでしょう。
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高校野球の試合時間は平均でどれくらい?~まとめ
今回は、高校野球の試合時間は平均でどれくらいなのか、また甲子園での最長・最短試合時間も見てきました。
高校野球の試合時間は平均で約2時間ほどで、甲子園での最長試合時間は4時間55分、最短試合時間は1時間12分です。
投球間隔の短さや全力疾走での攻守交代の素早さなどが高校野球の試合時間が短い理由ですが、今後も申告敬遠やサドンデス方式の導入によってさらに試合時間が短くなることが予想されます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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