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ボクシングの統一戦とはどういう意味?ルールはどうなっている?

通常のタイトルマッチより大きな試合であるボクシング統一戦が日本でも度々、見られるようになってきました。

しかし、あまりボクシングに詳しくない方やこれまでボクシングに興味がなかった方の中には、統一戦の意味がよくわからないという方もいらっしゃるのではないかと思います。

ファイトマネーも高額で話題性も大きく注目度もかなり高くなることが多い統一戦ですが、このボクシングの統一戦とはどういう意味なのでしょうか?

今回は、ボクシングの統一戦とはどういう意味でルールはどうなっているのか、また負けたらどうなるのかも見ていきます。

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ボクシングの統一戦とはどういう意味?

ボクシングには、世界チャンピオンを認定する団体としてWBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)という4つの団体があります。

4つの団体は主要4団体と呼ばれ、各階級にはそれぞれの団体が認定する世界チャンピオンがいます。

ボクシングの統一戦とは異なる団体のチャンピオン同志が王座をかけて戦うことを意味します。

2つの団体の王座がかかっていれば2団体統一戦、3つの団体の王座がかかっていれば3団体統一戦、4つの団体の王座がかかっていれば4団体統一戦ということになります。

また、ボクシングでは同一団体でも正規王者や暫定王者など複数のチャンピオンが存在することが珍しくありません。

統一戦は他団体だけでなく同一団体のチャンピオン同志が王座をかけて戦うことも意味しています。

この場合は団体内統一戦と呼ばれたりしています。

ボクシングの統一戦の意味
異なる団体のチャンピオン同志が王座をかけて戦うこと(2団体統一戦・3団体統一戦・4団体統一戦)
同一団体のチャンピオン同志が王座をかけて戦うこと(団体内統一戦)

ボクシングの統一戦のルール

ボクシングの統一戦とはどういう意味かはわかりましたが、統一戦を行う場合、ルールはどうなるのでしょうか?

団体内統一戦は問題ないですが、主要4団体は「スリーノックダウン制」か「フリーノックダウン制」か、試合中にスコア公開があるのかどうか、などルールが異なることもあります。

ルールは基本的に統一戦が行われる前にルールミーティングにより決められます。

アメリカなどではルールがバラバラにならないように「ユニファイド(米国統一)ルール」が採用されることもあります。

日本での統一戦では2つの団体の折衷案のルールが採用されたりしており、やはり統一戦ごとに事前にルールミーティングで決まるというのが主流になっているようです。

しかし、各階級の最強王者を決める「WBSS」の開催など近年は統一戦が増えてきており、ルールもいずれ統一される流れにはなっていくと思われます。

WBSS:World Boxing Super Series(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)

ボクシングの統一戦のルール
事前にルールミーティングで決定
ユニファイド(米国統一)ルール

ボクシングの統一戦で負けたらどうなる?

ボクシングの統一戦はチャンピオン同士が戦う試合ですが、負けたらどうなるのでしょうか?

答えはシンプルで、負けたらチャンピオンではなくなり、勝てば統一王者となります。

極端な言い方ですが、勝てばすべてを手に入れ負ければすべてを失う「All or Nothing」ともいえます。

例えば、4団体統一王者が4本のベルトをかけて防衛戦を行って、負けた場合は4本のベルトはすべて挑戦者に渡ることになります。

勝負の厳しさを感じさせる部分でもあります。

また、統一戦で引き分けた場合はどちらの王者も防衛したことになり、ドローの場合は両者防衛ということになります。

ただ、ドローや僅差の判定となった場合は決着をつけるべく再戦が組まれることも多いです。

契約の時点ですでに再戦契約が組み込まれていることも珍しくありません。

こちらの記事もあわせてどうぞ↓

ボクシング4団体統一王者は歴代で何人?日本人は達成しているのか?
こちらでは、ボクシング4団体統一王者は歴代で何人なのか、また日本人は達成しているのか、まとめました。ボクシングには現在4つのメジャー団体がありますが、すべての団体でチャンピオンになる、いわゆる4団体統一王者はこれまで歴代で何人いるのでしょうか?

ボクシングの統一戦とはどういう意味でルールは?~まとめ

今回は、ボクシングの統一戦とはどういう意味でルールはどうなっているのか、また負けたらどうなるのかも見てきました。

ボクシングの統一戦とは、異なる団体のチャンピオン同志が王座をかけて戦うこと、あるいは同一団体のチャンピオン同志が王座をかけて戦うこと(団体内統一戦)を意味します。

ルールはユニファイド(米国統一)ルールにするのか、統一戦を行う複数の団体の折衷案にするのか、など事前にルールミーティングで決定されます。

統一戦は負けたらチャンピオンではなくなり勝てば統一王者として君臨するので、「All or Nothing」ともいえます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. 坂本茂 より:

    丁寧な説明ありがとうございます。
    統一戦のイメージは湧いたのですが、一度統一王者が出ると、そのあとはどういうケースで王者が分散するのでしょう?
    おそらく統一王者が返上した場合は、それぞれの団体ごとにまた王座決定戦が行われるのではないかと思えるのですが、統一王者は戦い続ける限り、全て統一戦扱いとなり、負ければ全て失うのでしょうか?すると統一王者がその後は生まれやすくなる(統一王者に勝てば自分が統一王者)のかな?とも思いつつ、そんな単純なものでもなく、統一王者に挑戦できる立場になるためのハードルがあるのかな?とも思い、この点非常に興味が湧きました。以前のバンタム級のWBSSで井上選手がロドリゲスとやったときは、なぜかロドリゲスのベルトはかかっていたけども、井上選手のベルトはかかってなかったという話があったかと思います。そういった制約とかがないと、統一した王者は大変な苦労と時間をかけてベルトを集めたものの、その後の挑戦者にとっては勝てば効率よく4団体王者となれるというのも、どうなんだろう?とも思います。もちろん最強王者に勝ったのだから、団体統一の王者でいいじゃないかとも思いますが…この点ご存じであれば教えて頂ければと思います。
    よろしくお願いします。

    • rainbowniji より:

      坂本茂様、コメントありがとうございます。

      統一した4つのベルトが分散するケースとしては統一王者が階級を上げることによって王座が空位になる場合が典型的な例かと思われます。
      例えば、井上尚弥選手は4団体を統一した後は階級を上げることを明言していますが、タイトル返上後はそれぞれの団体ごとに王座決定戦が行われることになります。
      さらに各団体にはランキング1位の挑戦者と防衛戦を行う指名試合があり、これを拒否すれば王座を剥奪される可能性があります。

      また、統一王者は団体が認定する限り防衛戦は統一戦扱いとなり、負ければベルトはすべて失います。

      4団体王者に挑戦して勝てば確かに4団体王者ですが、この場合は統一戦を行っていないので4団体王者の前に”継承”がついて区別されることもあるようです。
      やはり統一戦を戦ってきたプロセスがあるかないかは大きいという評価なのでしょう。
      ”継承”4団体統一王者の場合は、その後の戦いで4団体統一王者にふさわしいかどうかが決まるといっても過言ではないと思います。

      個人的にはWBSSのような各階級の最強決定戦が指名試合のように当たり前のこととして開催されることを期待しています。

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