ボクシングの日本人の世界チャンピオンはひと頃に比べて多く輩出され、しかも強くなっている印象があります。
ボクシング団体も増えておりボクシング界には多くの世界チャンピオンが存在する時代になりましたが、これまでの日本人の最多防衛記録・階級制覇記録はどれくらいでだれが達成しているのでしょうか?
また日本人の記録が世界と比べてどうなのかも気になります。
そこで今回は、ボクシングの最多防衛記録と最多階級制覇記録を日本人と世界で比較しながら見ていきたいと思います。
ボクシングの最多防衛記録
まず、ボクシングの最多防衛記録から見ていきましょう。
日本人の最多防衛記録も凄いですが、世界と比較すると倍近い差があります。
この最多防衛記録に名を刻むようなボクサーは、その階級の歴代チャンピオンの中でも最強クラスといってもいいでしょう。
世界チャンピオンになるだけでも凄いことなのですから当然のことで、日本人も世界でも歴史の名を残すようなボクサーばかりです。
ボクシングの最多防衛記録~日本人
近年では日本人の世界チャンピオンも強いチャンピオンが多く誕生していますが、最多防衛記録の歴代トップは具志堅用高の13回です。
1976年~1981年にかけての記録ですから、もう40年以上も破られていません。
山中慎介があと1勝まで迫りましたが、惜しくも到達できませんでした。
二ケタ以上の防衛記録はすでに引退したボクサーばかりで、現役最多は寺地拳四朗選手の8回です。
井上尚弥選手とともに最多記録更新が期待されます。
ボクシングの日本人の最多防衛記録ランキングは、以下の通りです。
ボクシングの最多防衛記録(日本人)
1位:13回
具志堅用高(WBAライトフライ級)
2位:12回
山中慎介(WBCバンタム級)
3位:11回
内山高志(WBAスーパーフェザー級)
4位:10回
長谷川穂積(WBCバンタム級)
5位:9回
勇利アルバチャコフ(WBCフライ級)
6位:8回
徳山昌守(WBCスーパーフライ級)、亀田興毅(WBAバンタム級)、寺地拳四朗(WBCライトフライ級)、井上尚弥(WBAバンタム級)
7位:7回
新井田豊(WBAミニマム級)、西岡利晃(WBCスーパーバンタム級)、井上尚弥(WBO世界スーパーフライ級)、田口良一(WBAライトフライ級)
ボクシングの最多防衛記録~世界
一方、世界に目を向けてみると日本人の最多記録とはスケールが違います。
海外の最多防衛記録の歴代トップは、ジョー・ルイス(アメリカ)の25回で、20回以上の防衛記録を持つボクサーがこれまで5人います。
割と古い時代の記録が多い傾向がありますが、現在では昔より試合数が少なくなっていますから、20回以上の防衛を達成するのはなかなか難しい時代になっているともいえます。
ボクシングの世界の最多防衛記録ランキングは、以下の通りです。
ボクシングの最多防衛記録(世界)
1位:25回
ジョー・ルイス(アメリカ・ヘビー級)
2位:23回
ダリウス・ミハエルゾウスキー(ポーランド・WBOライトヘビー級)
3位:22回
リカルド・ロペス(メキシコ・WBCミニマム級)
4位:21回
スベン・オットケ(ドイツ・スーパーミドル級)
ジョー・カルザゲ(イギリス・スーパーミドル級)
5位:20回
エイブ・アッテル(アメリカ・フェザー級)
※同一団体の同じベルトの防衛記録です。
ボクシングの最多階級制覇
続いて、ボクシングの最多階級制覇を見ていきましょう。
ご存知のようにボクシングは体重によって階級が細かく分かれています。
減量がきつくなれば上の階級に上がり、他にも自分のパンチ力が最も活きる階級で戦うこともあります。
こうして複数の階級でチャンピオンになることを複数階級制覇チャンピオンと呼んだりしますが、最多記録は何階級なのでしょうか?
ボクシングの最多階級制覇は防衛記録以上に驚異的な記録が達成されています。
ボクシングの最多階級制覇~日本人
日本人では井岡一翔選手と井上尚弥選手、田中恒成選手の4階級制覇が最多記録です。
それまでは3階級制覇チャンピオンが複数いましたから待望の4階級制覇になります。
ボクシングの日本人の最多階級制覇記録は、以下の通りです。
ボクシングの最多階級制覇記録(日本人)
4階級制覇
井岡一翔(ミニマム級・ライトフライ級・フライ級・スーパーフライ級)
井上尚弥(ライトフライ級・スーパーフライ級・バンタム級・スーパーバンタム級)
田中恒成(ミニマム級・ライトフライ級・フライ級・バンタム級)
3階級制覇
亀田興毅(ライトフライ級・フライ級・バンタム級)
八重樫東(ミニマム級・ライトフライ級・フライ級)
長谷川穂積(バンタム級・スーパーバンタム級・フェザー級)
中谷潤人(フライ級・スーパーフライ級・バンタム級)
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ボクシングの最多階級制覇~世界
続いて、世界では6階級制覇が最多記録でオスカー・デ・ラ・ホーヤ(アメリカ)とマニー・パッキャオ(フィリピン)の2人が達成しています。
特にマニー・パッキャオの場合は、6階級制覇ではありますが獲得したフライ級からスーパーウェルター級までの6階級が連続した階級ではなくその間は10階級にもなります。
飛び越えた階級もあり、その体重差はなんと約20kgもあります。
成長期の段階ならともかく成人後の20kgで、しかも格闘技というアスリートですから中年太りとはわけが違います。
身体能力がずば抜けていた証といってもいいでしょう。
続く5階級制覇は5人達成しており、また日本人の最多階級制覇記録でもある4階級制覇も多数達成していますが、中南米系のボクサーが多いのが目立ちます。
ボクシングの海外の最多階級制覇記録は、以下の通りです。
ボクシングの最多階級制覇記録(世界)
6階級制覇
オスカー・デ・ラ・ホーヤ(アメリカ・スーパーフェザー級~ミドル級)
マニー・パッキャオ(フィリピン・フライ級~スーパーウェルター級)
5階級制覇
トーマス・ハーンズ(アメリカ・ウェルター級~ライトヘビー級)
シュガー・レイ・レナード(アメリカ・ウェルター級~ライトヘビー級)
フロイド・メイウェザー・ジュニア(アメリカ・スーパーフェザー級~スーパーウェルター級)
ホルヘ・アルセ(メキシコ・ライトフライ級~スーパーバンタム級)
ノニト・ドネア(フィリピン・フライ級~フェザー級)
4階級制覇
ロベルト・デュラン(パナマ・ライト級、ウェルター級~ミドル級)
パーネル・ウィテカー(アメリカ・ライト級~スーパーウェルター級)
レオ・ガメス(ベネズエラ・ミニマム級~スーパーフライ級)
ロイ・ジョーンズ・ジュニア(アメリカ・ミドル級~ライトヘビー級、ヘビー級)
エリック・モラレス(メキシコ・スーパーバンタム級~スーパーフェザー級、スーパーライト級)
ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ・フェザー級~スーパーライト級)
ロバート・ゲレーロ(アメリカ・フェザー級~ライト級、ウェルター級)
ミゲール・コット(プエルトリコ・スーパーライト級~ミドル級)
エイドリアン・ブローナー(アメリカ・スーパーフェザー級~ウェルター級)
ローマン・ゴンサレス(ニカラグア・ミニマム級~スーパーフライ級)
ミゲル・アンヘル・ガルシア(アメリカ・フェザー級~スーパーライト級)
ドニー・ニエテス(フィリピン・ミニマム級~スーパーフライ級)
井岡一翔(日本・ミニマム級~スーパーフライ級)
サウル・アルバレス(メキシコ・スーパーウェルター級~ライトヘビー級)
レオ・サンタ・クルス(メキシコ・バンタム級~スーパーフェザー級)
井上尚弥(日本・ライトフライ級、スーパーフライ級~スーパーバンタム級)
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ボクシングの最多防衛記録・階級制覇~まとめ
今回は、ボクシングの最多防衛記録と最多階級制覇記録を日本人と世界で比較しながら見てきました。
ボクシングの最多防衛記録は、日本人では具志堅用高の13回、世界ではジョー・ルイス(アメリカ)の25回です。
また、最多階級制覇記録は日本人では井岡一翔選手と井上尚弥選手、田中恒成選手の4階級制覇、海外ではオスカー・デ・ラ・ホーヤ(アメリカ)とマニー・パッキャオ(フィリピン)の2人が6階級制覇を達成しています。
特にマニー・パッキャオの6階級制覇は飛び級を含めると10階級で、体重差は約20kgにも及ぶ超人的な複数階級制覇といえます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
[…] を達成し、国内記録として知られています (スポーツなんでも情報クラブ)。 […]
[…] On the other hand , Japan’s Yoko Gushiken has achieved 13 defenses in the light flyweight division, which is known as a domestic record ( Sports Information Club ) . […]