近年では高校野球も体格がよくなりパワーアップが顕著で、プロ顔負けの豪快なホームランも多数見られるようになりました。
それに伴って、広い甲子園にもかかわらずホームランの本数は増加傾向にあります。
そこで今回は夏の甲子園に限定してホームランの大会記録や一試合の最多本数記録、歴代通算最多本数は何本なのかをランキングでまとめてみようと思います。
はたしてランキングトップの選手は何本ホームランを打っているのか、プロ野球でホームラン王を獲得した選手はランクインしているのか、早速、見ていきましょう。
夏の甲子園のホームラン大会記録ランキング
まず、夏の甲子園のホームランの大会記録ですが、個人部門では清原和博選手が1985年に作った1大会5本という記録が長い間、破られませんでした。
しかし、32年後の2017年、中村奨成選手が3試合連続ホームランや1試合2ホームランを2度も達成して計6本のホームランを放って記録を更新しました。
中村選手率いる広陵(広島)はこの大会で決勝まで進出しましたが、ホームランの大会記録は準決勝までの4試合で記録されたものです。
ちなみに中村選手は高校通算45ホームランを記録しています。
また、チームとしては2000年の智弁和歌山(和歌山)の11本が大会記録で、同時にチーム安打数100本も大会記録として残っています。
決勝までの6試合はすべて7得点以上で、そのうち半分の3試合が2桁得点という超強力打線でした。
夏の甲子園のホームランの大会記録ランキングは、以下の通りです。
夏の甲子園のホームラン大会記録ランキング
個人
1位:6本
中村奨成(広陵)2017年
2位:5本
清原和博(PL学園)1985年
3位:4本
藤井進(宇部商)1985年
平田良介(大阪桐蔭)2005年
広井亮介(智弁和歌山)2006年
北條史也(八戸学院光星)2012年
チーム
1位:11本(6試合)
智弁和歌山(和歌山)2000年
夏の甲子園のホームラン記録~一試合最多ランキング
続いて、夏の甲子園のホームラン記録の一試合の最多本数記録ランキングを見ていきます。
個人部門では清原和博選手と平田良介選手の2人が記録した一試合3本です。
一試合2本はかなり多くの選手が記録していますが、3本というとこの2人しかいません。
これを少ないとみるかどうかは何とも言えませんが、長い夏の甲子園の歴史の中でも2人だけなのですから、いかに難しいかがわかるというものです。
もし、一試合4本打つ選手が現れたならば驚くほかありません。
また、チームとしては2006年に智弁和歌山(和歌山)、2019年には履正社(大阪)が11本の大会記録を達成しています。
夏の甲子園のホームラン記録の一試合の最多本数記録ランキングは、以下の通りです。
夏の甲子園のホームラン記録の一試合の最多本数記録ランキング
個人
1位:3本
清原和博(PL学園)1984年
平田良介(大阪桐蔭)2005年
チーム
1位:5本
智弁和歌山(和歌山)2006年
履正社(大阪)2019年
夏の甲子園のホームラン記録~歴代通算最多ランキング
最後に夏の甲子園のホームラン記録の歴代通算最多本数ランキングを見ていきます。
個人部門の歴代通算最多本数は清原和博選手の9本でこちらはもはや清原選手の独壇場といえます。
清原選手は夏の甲子園の9本だけでなく、春の選抜大会でも4本、春夏通算でも13本でいずれにおいても歴代最多です。
2位の中村奨成選手が6本ですから圧倒的な本数といえます。
確かに甲子園の出場回数も1年生から出場していて多いというのも大きいですが、大会記録や一試合という単発の記録よりさらに記録更新は難しいといえます。
また、チームとしては大阪桐蔭 (大阪)の50本が歴代通算最多本数ですが、こちらは今後もまだまだ記録が伸びていくでしょう。
夏の甲子園のホームラン記録の歴代通算最多記録ランキングは、以下の通りです。
夏の甲子園のホームラン記録の歴代通算最多記録ランキング
個人
1位:9本
清原和博(PL学園)
1983年夏1本、1984年夏3本、1985年夏5本
2位:6本
中村奨成(広陵)
2017年夏6本
3位:4本
桑田真澄(PL学園)1983年夏2本、1984年夏・1985年夏各1本
藤井進(宇部商)1985年夏4本
平田良介(大阪桐蔭)2005夏4本
広井亮介(智弁和歌山)2006年夏4本
北條史也(八戸学院光星)2012年夏4本
チーム
1位:58本
大阪桐蔭(大阪府)
2位:49本
智弁和歌山(和歌山県)
3位:45本
PL学園(大阪府)
※記録は2023年8月5日時点のものです。
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夏の甲子園のホームラン大会記録ランキング~まとめ
今回は、夏の甲子園のホームランの大会記録や一試合の最多本数、歴代通算最多本数などをランキングで見てきました。
夏の甲子園のホームランの大会記録は中村奨成選手(広陵)の6本、一試合の最多本数は清原和博選手(PL学園)と平田良介選手(大阪桐蔭)の一試合3本、歴代通算最多本数は清原和博選手の9本です。
こうして各部門の夏の甲子園のホームラン記録を改めて見てみると、清原和博選手がいかに凄かったのかがわかります。
これだけのスラッガーであるがゆえプロ入りしてすぐに活躍したのも納得ですが、プロ野球でホームラン王を獲得した選手の名前がないのも興味深いです。
また、今回のランキングに出てきた選手やチームのほとんどが関西をはじめ、西日本の選手やチームであることも大きな傾向といえるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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