メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が、二刀流で大活躍中です。
高校時代から注目され、プロ入りしてからも二刀流を貫き、話題とともに実績も積んできた大谷翔平選手だけに年俸もかなりの額なのだろうと想像してしまいます。
ところが、年俸推移を日本円で比較してみると、メジャーリーグに移籍してからが安い(安かった)という摩訶不思議な年俸推移となっています。
これはいったいどういうことなのでしょうか?
今回は、大谷翔平選手の年俸推移を日本円で比較すると日本ハムファイターズ時代よりメジャーリーグで安い(安かった)のはなぜなのか、また、いつ上がるのかを予想していきます。
大谷翔平の年俸推移を日本円で比較
大谷翔平選手は、高校時代(花巻東)に投げてはアマチュア野球史上初となる最速160kmを記録し、打っては高校通算56本塁打を記録した二刀流のスーパースター選手です。
高校時代からメジャーリーグ入りを希望していましたが、2012年のドラフト会議で日本ハムファイターズが1位指名され日本ハムファイターズに入団しました。
二刀流プランの提示と日本ハムファイターズの誠意ある入団交渉が実を結んだ結果といえます。
プロ入り後も日本プロ野球(NPB)最速の球速165kmを記録し、2016年にはNPB史上初の2ケタ勝利・100安打・20本塁打を達成し、2018年からポスティングシステムを利用してメジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスに移籍しています。
そして、気になる大谷翔平選手の年俸推移ですが、日本ハムファイターズ時代もメジャーリーグに移籍してからも順調にアップしているように見えます。
ところが、メジャーリーグでの年俸を日本円に換算すると、メジャー移籍した2018年は日本ハムファイターズ時代最終年の2億7,000万円から約6,000万円へ大幅にダウンしています。
メジャーリーグに移籍する際には日本人選手の年俸はかなりアップすることが多いですから、大谷翔平選手の実力と話題性からいってこの年俸ダウンは摩訶不思議に思えます。
メジャーリーグ
大谷翔平選手のメジャーリーグにおける年俸推移は、メジャー移籍した2018年は上述したように大幅にダウンしていますが、その後は毎年、アップし続けています。
2023年シーズンには日本人メジャーリーガーとして史上最高額となる年俸3,000万ドル(約43億3,000万円)、そして2024年以降はメジャーリーグ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1,015億円)に到達しています。(2023年12月10日時点)
メジャーリーグでの大谷翔平選手の年俸推移は、以下の通りです。
大谷翔平のメジャーリーグでの年俸推移
- 2024年~ 10年総額7億ドル(約1,015億円)
- 2023年 3,000万ドル(約43億3,000万円)
- 2022年 550万ドル(約6億円)
- 2021年 300万ドル(約3億3,000万円)
- 2020年 70万ドル(約7,700万円)※60試合のため約37%に減額
- 2019年 65万5,000ドル(約7,200万円)
- 2018年 54万5,000ドル(約6,000万円)※メジャー最低保障額
※1ドル=110円換算(2022年まで)、金額は推定
※2023年まではエンゼルス、2024年以降はドジャース
日本ハムファイターズ
大谷翔平選手は、2012年に花巻東高校から二刀流としてドラフト1位(契約金1億円+出来高5,000万円、年俸1,500万円)で日本ハムファイターズに入団しました。
日本ハムファイターズ時代の大谷翔平選手の年俸推移も毎年、順調にアップし続けました。
日本ハムファイターズでの大谷翔平選手のプロ1年目からの年俸推移は、以下の通りです。
大谷翔平の日本ハムファイターズでの年俸推移
- 2017年 2億7,000万円
- 2016年 2億円
- 2015年 1億円
- 2014年 3,000万円
- 2013年 1,500万円
※金額は推定
大谷翔平の年俸推移~メジャーで安いのはなぜ?
日本人選手の年俸でいうと元ヤンキースの田中将大投手が2,200万ドル(約24億円)、ダルビッシュ有投手がカブス所属時に2,500万ドル(約27.5億円)という年俸実績がありますが、これらの年俸と比較すると大谷翔平選手の年俸が安い(安かった)のはなぜなのでしょうか?
大きな理由はメジャーリーグに移籍した1年目にあります。
メジャーリーグの選手の年俸は労使協定で定められており、海外の選手がメジャーリーグでアメリカの選手と同じ扱いになるには、「25歳以上で、かつ自国内でのプロ経験が6年以上」という条件があります。
大谷翔平選手の場合、海外の選手であり移籍した当時は23歳でプロ野球の経験も5年だったためにメジャーリーグではアマチュア扱いとなりました。
そのため、最初はマイナー契約から始まりメジャーに昇格しても大型契約は禁止で、メジャー1年目の年俸は全選手中最も安い最低保障額となったわけです。
あと2年、日本でプレーしていればアメリカの選手と同じ扱いになるところでしたが、大谷翔平選手のメジャーリーグ志向が強く、本人にとっては年俸が高い安いは二の次だったのでしょう。
メジャーリーグに移籍した1年目の2018年には新人王を獲得したもののその後は肘の手術などもあり、大谷翔平選手も納得できる活躍はできていませんでした。
その後、年俸はアップしましたが、2021・22年に2年契約で大幅アップが実現したのは二刀流へのエンゼルスの期待の表れといっていいかもしれません。
大谷翔平の成績については、こちらの記事をご参照下さい↓
大谷翔平の年俸がいつ上がるのか予想
大谷翔平選手の年俸推移はここまで見てきたように、メジャーリーグ移籍後は思いのほか、安い(安かった)という印象があります。
では、年俸がいつ上がるのか予想してみたいと思います。
現時点(2022年10月)での大谷翔平選手の契約状況を見ると、2023年シーズンまでの年俸が決まっています。
なので、大谷翔平選手の年俸がいつ上がるのかは、少なくとも2023年以降ということになります。
しかし、年俸アップには大谷翔平選手の活躍が条件となります。
例えば、2021・2022年シーズンに期待通りに二刀流で活躍した場合はこれまでにない大幅な年俸アップが予想されます。
上述した田中将大投手の2,200万ドル(約24億円)やダルビッシュ有投手の2,500万ドル(約27.5億円)を上回り、さらにその先には前代未聞の二刀流だけにメジャーリーグ史上最高額の年俸の可能性も秘めているといっていいのではないでしょうか。
そして、ついに2024年オフにFAでドジャース移籍に伴い、メジャーリーグ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1,015億円)を獲得します。
大谷翔平選手の身長推移については、こちらの記事をご参照下さい↓
大谷翔平の年俸推移を日本円で比較~まとめ
今回は、大谷翔平選手の年俸推移を日本円で比較すると日本ハムファイターズ時代よりメジャーリーグで安い(安かった)のはなぜなのか、また、いつ上がるのかを予想してみました。
大谷翔平選手の年俸推移を見ると順調にアップしているように見えますが、メジャーリーグでの年俸を日本円に換算すると、メジャー移籍した2018年は日本ハムファイターズ時代最終年の2億7,000万円から約6,000万円へ大幅にダウンしています。
その理由は、「25歳以上で、かつ自国内でのプロ経験が6年以上」というメジャーリーグの労使協定に当てはまらなかったからです。
大谷翔平選手は、メジャー移籍した当時の年齢は23歳で、プロ野球の経験も5年だったためにメジャーリーグではアマチュア扱いとなりました。
大谷翔平選手の年俸がいつ上がるのかは少なくとも2023年以降で、二刀流で活躍した場合はこれまでにない大幅な年俸アップが予想されていました。
そして、2023年シーズンには日本人メジャーリーガーとして史上最高額となる年俸3,000万ドル(約43億3,000万円)、2024年以降はメジャーリーグ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1,015億円)に到達しています。(2022年12月10日時点)
今後はさらに二刀流としてメジャーリーグ史上最高額の年俸更新の可能性も秘めているといっていいでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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