マラソンは、ご存知のように42.195キロを走ってタイムを競い合うスポーツです。
この42.195キロを長い時間をかけて走るわけですが、現在、男子の世界記録でも2時間以上かかります。
テレビのマラソン中継ではどのくらいの速度で走っているのかは、よく伝わってきませんが実際は相当速いと聞きます。
マラソンは、時速何キロぐらいで走っているものなのでしょうか?
今回は、マラソンは時速何キロで走ってるのか、平均速度と世界記録のペースなどを見ていきたいと思います。
マラソンは時速何キロで走ってるの?
マラソンは時速何キロで走ってるのかは気になるところですが、この場合は男子のトップランナークラスで考えてみます。
マラソンの男子トップランナーは、1キロ3分を目標に走るといわれていますが、このペースで走ると10キロを30分、20キロを60分(1時間)で走ることになり、40キロだと120分(2時間)です。
マラソンの距離42.195キロのゴールタイムは、2時間6分35秒ということになります。
20キロを60分(1時間)で走るということは、時速20キロを意味します。
というわけで、マラソンは時速約20キロで走っているというわけです。(あくまでも男子トップランナーの場合です)
成人男子が普通に歩いて約時速4キロですから約5倍もの速度ですし、自転車だと少し強めにこがないとこの速度には追い付けません。
このペースで2時間以上休まず走り続けるのですから、マラソンのトップランナーがいかにすごいのかがわかるというものです。
マラソンの平均速度と世界記録のペースの比較
マラソンがいかに速いスピードで走っているのかは、その速度からよくわかりました。
では、ちょっと極端な比較ですが、私たち一般的な市民ランナーと男子女子の世界記録にはどれだけの差があるのかを見ていきたいと思います。
結果は、ある程度は予想できましたがそれにしてもすごい差があるものです。
マラソンの平均速度と世界記録の速度は、以下の通りです。
マラソンの平均速度は時速何キロ?
一般的な市民ランナーのマラソンの平均速度を見ていきましょう。
国内のマラソン大会の制限時間は、フルマラソンで6~7時間ほどに設定されています。
そして、コースなどの条件によって違いはありますが、フルマラソンの男子の平均タイムは4時間40分、女子の平均タイムは5時間10分ほどです。
ここから平均速度を割り出すと、
男子の場合
42195(m)÷16800(s)=2.5116(m/s)で、これを時速に換算すると
2.5116(m/s)×3.6=9.0418(km/h)
女子の場合
42195(m)÷18600(s)=2.2685(m/s)で、これを時速に換算すると
2.5116(m/s)×3.6=8.166(km/h)
となります。
この結果から市民ランナーのマラソンの平均速度は、男子は時速9キロ、女子は8.2キロとなります。
マラソンの世界記録は時速何キロ?
マラソンの世界記録を見ると、
男子
エリウド・キプチョゲ選手(ケニア)の2時間1分39秒(2018年ベルリン・マラソン)
女子
ポーラ・ラドクリフ選手(イギリス)の2時間15分25秒(2003年ロンドン・マラソン)
となっています。
これを時速にしてみると、
男子の場合
42195(m)÷7299(s)=5.7809(m/s)で、これを時速に換算すると
5.7809(m/s)×3.6=20.81(km/h)
女子の場合
42195(m)÷8125(s)=5.1932(m/s)で、これを時速に換算すると
5.1932(m/s)×3.6=18.69(km/h)
この結果からマラソンの世界記録の時速は、男子は時速20.8キロ、女子は18.7キロとなります。
マラソンは時速何キロ~まとめ
今回は、マラソンは時速何キロで走ってるのか、平均速度と世界記録のペースなどを見てきました。
マラソンは時速何キロで走っているかというと、男子トップランナーで時速約20キロで、この速度は自転車を少し強めにこいだ速度に匹敵します。
また、一般的な市民ランナーのマラソンの平均速度は、男子は時速9キロ、女子は8.2キロ、一方でマラソンの世界記録の時速は、男子は時速20.8キロ、女子は18.7キロですから違いは明らかです。
自転車並みのスピードで42.195キロを走破するマラソンがいかに過酷なスポーツで、マラソン選手がいかにすごいのかがわかる結果になりました。
マラソンを見る目が変わりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
トップマラソン選手ってすごいなぁ⁈ビックリしました!