エスコンフィールド北海道が、北海道日本ハムファイターズの新しい本拠地球場としてオープンします。プロ野球の本拠地球場としては、2009年オープンの広島東洋カープの本拠地球場・マツダスタジアム広島以来の新球場となります。
さまざまな施設が併設される新時代の球場として注目されますが、エスコンフィールド北海道の両翼や広さ、収容人数などはどうなっているのでしょうか?これまでの本拠地球場だった札幌ドームとどう違うのか、比較も気になります。
今回は、エスコンフィールド北海道の両翼や広さ、収容人数などを札幌ドームと比較してみたいと思います。
エスコンフィールド北海道の両翼や広さ
プロ野球球団が球場を新設する場合、両翼は325フィート(約99m)以上、中堅は400フィート(121.9m)以上と規定され、さらに両翼は330フィート(約100.6m)以上が努力義務とされています。
エスコンフィールド北海道の両翼は左翼が97m、右翼が99m、中堅は121m、広さはグラウンド面積が約12,000㎡で、左翼の距離が短い左右非対称のフィールドとなっています。
プロ野球の球場で規定を満たしていないケースはエスコンフィールド北海道以外にもあり、神宮球場と横浜スタジアムは両翼、甲子園球場は中堅までの距離が規定より短いままとなっています。
また、ホームベースからバックネットまでの距離が15mと公認野球規則での60フィート(18.288 m)以下であることがわかりましたが、球団がNPBに対し野球振興協力金を支払うことでこのまま使用することが容認されています。
エスコンフィールド北海道の両翼や広さなど概要は、以下の通りです。
エスコンフィールド北海道の両翼や広さなど概要
- 両翼
左翼:97m(約318.2フィート)
右翼:99m(約324.8フィート) - 中堅
121m (約400フィート) - 広さ
グラウンド面積:約12,000㎡ - 開場
2023年(令和5年)3月14日 - 最寄駅
JR「北広島駅」(徒歩約22分) - 所在地
〒061-1116 北海道北広島市 Fビレッジ1番地
エスコンフィールド北海道の収容人数
続いて、エスコンフィールド北海道の収容人数を見ていきましょう。エスコンフィールド北海道の収容人数は最大で35,000人、座席数は約30,000席となっています。ちなみに札幌ドームの収容人数は野球の場合では約41,000人です。
観客エリアは掘り込み式フィールドから地上4階まであり、福岡ドームに次ぐ日本で2番目の開閉式屋根付き球場となります。エスコンフィールド北海道の収容人数と座席数は、以下の通りです。
収容人数:約35,000人
座席数:約30,000席
エスコンフィールド北海道と札幌ドームの比較
ここまでエスコンフィールド北海道の両翼や広さ、収容人数などを見てきましたが、日本ハムファイターズの旧本拠地球場の札幌ドームと比較するとどうでしょうか?
広さについては両翼・中堅ともにエスコンフィールド北海道のほうがやや狭いといえますが、それよりも気になるのが左右中間とフェンスの高さです。エスコンフィールド北海道は左右非対称で、左中間・右中間の膨らみが小さく両翼から中堅にかけて直線的な形状になっています。
さらに、フェンスの高さはプロ野球12球団中で最も高かった札幌ドームの5.75mに対して、最も低い場所が半分以下の2.8mです。場所によって違いがあるものの、ホームランが出やすい設計になっているといえます。
これまで札幌ドームではフェンスを直撃していた打球の何割かは、エスコンフィールド北海道ではフェンスオーバー(ホームラン)になる可能性が高まります。左右中間までの距離とフェンスの高さが変わったことで、日本ハムファイターズのみならず対戦チームもホームラン数はかなり増えることが予想されます。
エスコンフィールド北海道と札幌ドームの両翼や広さ、収容人数などを比較すると、以下のようになります。
エスコンフィールド北海道と札幌ドームの比較表
エスコンフィールド北海道 | 札幌ドーム | |
両翼 | 左翼97m・右翼99m | 100m |
中堅 | 121m | 122m |
左右中間 | 左中間最深部109m 右中間最深部122.6m |
116m |
フェンス高さ | 2.8~6.8m | 5.75m |
広さ | 12,000㎡ | 14,460㎡ |
収容人数 | 35,000人 | 41,000人 |
開場年 | 2023年 | 2001年 |
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エスコンフィールド北海道の両翼や広さ~まとめ
今回は、エスコンフィールド北海道の両翼や広さ、収容人数などを札幌ドームと比較してみました。
エスコンフィールド北海道の両翼は左翼が97m、右翼が99m、中堅は121m、広さはグラウンド面積が約12,000㎡、収容人数は最大で35,000人(座席数は約30,000席)です。札幌ドームと比較すると収容人数も約6,000人少なく、広さもやや狭い球場となっています。
特に目につくのがエスコンフィールド北海道の左右中間とフェンスの高さで、札幌ドームと比べてフェンスが低く左中間・右中間の膨らみが小さい形状によってホームラン数はかなり増えることが予想されます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
右左中間が99mはあり得ないし、何かの誤りでは?
まだ情報は確定していませんが調べたら右中間は106m?程度?
左中間は110~112mくらい?新庄監督曰く、日本一狭いと言ってます。
yamada様、ご指摘ありがとうございます。
仰る通り右翼と同じ99mはないはずです。
最深部の距離がわかりましたので、訂正致しました。
大変、失礼しました。
左中間最深部109m、右中間最深部122.6mはセンターバックスクリーンのすぐ横あたりの数字と思われます。ポールとセンターの中間付近では、右中間は東京ドーム並みか少し狭いくらい。左中間は右中間よりいくらか広いという見解が多く、新庄監督も日本一狭いと言っていることから右中間は106~110mくらい、左中間は112m~くらいに見えます。はっきりした数字が公表されるまで多少時間がかかるかもですね。今夜の開幕戦でじっくり見てみます。この広さなら清宮とかかなりホームランが増えそうです。打たれるのも増えますけど・・・。
ついに開幕しましたね!
見た目にも左中間と右中間の膨らみのなさを感じます。
新しい情報が入り次第、追記していきますので、今後ともよろしくお願いします。
こんにちは。
中堅と左翼間は他球場並。中堅と右翼間、右翼寄り3分の2程は、東京ドームや神宮より狭い。
フェンスも札幌ドームから半減し、大部分が2.8m。外野のファールZONE無し、ホームの後ろは15m(<18m)しか無い。主要球場で一番狭い投手受難のホームラン球場。個人成績;ホームラン打者は割引、投手は割増必要。
一時期、フェンス高は様々も、狭いのは東京ドーム/神宮と、やや横浜スタジアム(フェンスは高い)だけになり、MLBに近づいた感が有りましたが、福岡ドームが左右中間と外野ファールゾーンに観客席を作り東京ドーム並みの狭さとなり、エスコンが狭いので、時代は逆行。
MLBでも、ヤンキースタジアムは、右中間は東京ドームより狭くフェンスも低いので、左の強打者は、ホームランが打てる計算。
pennamesun様、コメントありがとうございます。
確かにエスコンフィールドは狭く、時代に逆行している感はありますね。
これが日本ハムに吉と出るか凶と出るかは、シーズン終わってからのお楽しみといったところでしょうか?
個人的には清宮選手のホームラン数がどうなるか、注目しています!
レス、有り難うございます。
右左中間が狭い球場か、じわじわ増え、逆にそれが時代なのかもしれませんね。
パークファクターを加味せず優劣付くのは本来かわいそう。個人的には寸法統一が当然と思います。
https://www.yomiuri.co.jp/sports/npb/20220712-OYT1T50113/
また、MLBは皆広いかと思いきや、ヤンキースタジアムの右中間狭さ&フェンス低さを知った時はビックリでした。
もっともアーロンジャッジは右打者なので、恩恵少ない?
村上は、昨年ジャッジを上回るペースから最後急ブレーキ、何とか56号に達しましたが、今年か来年、同じ神宮のバレンティン60号をクリアして、MLBへ行って欲しいですね!
清宮も精神的タフさと練習の手の緩めなさを体得し、ブレイク出来ると良いですね!
pennamesun様、再びのコメントありがとうございます。
球場の寸法統一には私も大賛成です。
有利不利がなくなるので。
個人的にはサイズ以外の部分で各球場が個性出していくのがいいのかなと思います。
でも新しい球場はやはり見ていて新鮮ですね。
いつかエスコンフィールドで観戦してみたいです!