駅伝中継を見ていてよく耳にするのが、”繰り上げスタート”という言葉です。
意味はよくわからないものの、どうやら選手たちにとってはあまりいいものではないようであるのは確かなようです。
繰り上げスタートの意味はもちろんですが、どういう場合に繰り上げスタートとなるのか、その条件も大いに気になります。
今回は、駅伝の繰り上げスタートの意味と条件とは何か、また時間やタスキはどうなるのかなどについて見ていきます。
駅伝の繰り上げスタートの意味とは?
駅伝の繰り上げスタートの意味とは、走者の中継所への到着が先頭から一定の時間以上に遅れた場合に適用されるルールで、走者がその時間までに到着できなかった場合はその走者の到着を待たずに次の走者がスタートするというルールです。
繰り上げスタートは駅伝に見られる独特のルールですが、駅伝が繰り上げスタートを導入する理由は駅伝が公道を利用しているがゆえに交通規制による渋滞を回避するためです。
いくら先頭から離されたとはいえ、走者が到着しないまま強制的にスタートさせられタスキを受け取れないのは選手・チームにとっては屈辱的なことで、その無念さは後々まで引きずってしまうほど大きなものです。
駅伝の繰り上げスタートの条件とは?
続いて、駅伝の繰り上げスタートの条件として、時間やタスキはどうなるのでしょうか?
それぞれ見ていくことにしましょう。
駅伝の繰り上げスタート~時間
駅伝の繰り上げスタートの条件としては、時間がどれだけ遅れたかが大きなポイントになります。
駅伝は各大会によってコースなど諸々の条件が異なるため、繰り上げスタートの時間も各駅伝の大会によって異なります。
ここでは、箱根駅伝を例に見ていきます。
箱根駅伝の繰り上げスタートの時間
箱根駅伝の場合は、往路と復路によって繰り上げスタートの時間を大きく分かれます。
往路の繰り上げスタート時間
1~2区の鶴見・2~3区の戸塚:先頭走者通過から10分
3~4区の平塚・4~5区の小田原:先頭走者通過から15分
復路の繰り上げスタート時間
往路の芦ノ湖で10分以内にゴールできなかったチーム:10分後に一斉スタート
すべての中継所:先頭走者通過から20分
※2019年現在の繰り上げスタート時間です。
なお、繰り上げスタートしたチームのトータルタイムは、繰り上げスタートした走者のタイムに前の走者の到着した時間を加えたタイムとなります。
駅伝の繰り上げスタート~タスキ
駅伝で繰り上げスタートとなった場合、走者が到着する前にスタートするわけですから当然のことながらタスキを受け取ることができません。
タスキがないのにスタートするのもおかしな話ですが、繰り上げスタートの場合は主催者側が用意したタスキを付けて走ることになります。
タスキには大学名も入っていないですし、箱根駅伝の場合は白色と黄色のストライプ柄のタスキになっています。
(ただし往路最終の5区と復路最終の10区は各大学のタスキ)
最後だけは自分たちの大学名入りのタスキを付けて走れるのは、選手にとってはせめてもの救いといえるでしょう。
駅伝の繰り上げスタートの条件とは?~まとめ
今回は、駅伝の繰り上げスタートの意味と条件とは何か、また時間やタスキはどうなるのかなどについて見てきました。
駅伝の繰り上げスタートの意味とは、走者の中継所への到着が先頭から一定の時間以上に遅れた場合に適用されるルールで、走者がその時間までに到着できなかった場合はその走者の到着を待たずに次の走者がスタートするというルールです。
駅伝の繰り上げスタートの条件は、時間の規定に関しては駅伝の大会ごとに異なり、タスキは大学名が入っていない主催者側が用意したタスキを付けて走ることになります。
駅伝の繰り上げスタートは交通渋滞回避を理由に導入されているルールですが、タスキをつなげないというチームの無念が伴うので選手たちはどうしても回避したいルールといえます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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