野球では時々、敬遠という場面を見ることがあります。
球場からは溜息がもれ、試合の流れもいったんは止まったような雰囲気になってしまいます。
しかし、この敬遠の球を打つ選手がいたらおもしろいですよね。
敬遠の球はストライクから遠く外れて打ちにくいものですが、打ったらどうなるのでしょうか?
今回は、野球で敬遠の球を打つのはありなのか、また敬遠の球がホームランになったことはあるのかなどを見ていきます。
野球で敬遠の球を打つのはあり?
結論からいうと、野球で敬遠の球を打つのはルール上まったく問題ありません。
敬遠の球といえども普通の投球と何ら変わることはなく、バッターは自由に打つことができます。
ただし、ボール球ですから打ちにくくヒットになる確率は通常よりかなり低くなるのは間違いありません。
ひとつだけ条件があって、打者が片足または両足を完全にバッタースボックスの外に置いて打った場合はアウトになります。
バッタースボックスのラインから完全にはみ出してしまってはアウトですが、ラインに足の一部でも触れていればOKです。
また、この時、足がホームベースに触れていたらアウトと思っている方も多いようですが、バッタースボックスのラインから足がはみ出していなければ触れても問題ありません。
なお、打者が片足または両足が地面についていない(浮いている)状態もOKです。
野球で敬遠の球を打ってホームランになったことは?
まさかとはお思いでしょうが、野球で敬遠の球を打ってホームランになったことが過去に一度だけあります。
それは1981年7月19日、福岡・平和台野球場の西武VS日本ハム戦で起こりました。
6回裏2アウト3塁で、バッターは柏原純一選手(日本ハム)、ピッチャーは永射保投手(西武)の場面で、西武は柏原選手を敬遠して永射投手を苦手としていた次のソレイタ選手との勝負を選択しました。
そして迎えた2球目を柏原選手はなんとホームランにしてしまったのです。
確かに敬遠のボールをしては確かに甘めのボールではありますが、それでも高めで少なくとも打ちやすいとはいえないボールです。
あっぱれという他ありません。
野球で敬遠の球を打った選手
上述の柏原純一選手(日本ハム)のホームランほどではないにしろ、野球で敬遠の球を打ってヒットにした選手は他にも何人かいます。
敬遠の球を打った選手の名前を見てみると、個性的で記憶に残る選手が多いように思います。
打ちにくい敬遠の球を打つぐらいですから、破天荒な型破りなタイプの選手といっていいでしょう。
野球では現在、申告敬遠が採用されており、完全な形での敬遠はなくなったので、今後、このような場面は見られなくなるでしょう。
少し残念な気がします。
野球で敬遠の球を打ってヒットにした選手は、以下の通りです。
・1960年の長嶋茂雄(巨人)⇒ 1シーズンで3回
・1990年のウォーレン・クロマティ(巨人)⇒ サヨナラヒット、投手は金石昭人(広島)
・1999年の新庄剛志(阪神)⇒ サヨナラヒット、投手は槙原寛己(巨人)
・2006年のミゲル・カブレラ(フロリダ・マーリンズ)⇒ ヒット、投手はトッド・ウィリアムズ(ボルチモア・オリオールズ)
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野球で敬遠の球を打つ~まとめ
今回は、野球で敬遠の球を打つのはありなのか、また敬遠の球がホームランになったことはあるのかなどを見てきました。
野球で敬遠の球を打つのはルール上まったく問題ありませんが、打者が片足または両足を完全にバッタースボックスの外に置いて打った場合はアウトになります。
野球で敬遠の球を打ってホームランになったことが過去に一度だけあり、1981年に日本ハムの柏原純一選手が記録しています。
他にも敬遠の球を打ってヒットにした選手は何人かいますが、個性的で記憶に残る選手が多い傾向があるようです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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