野球ではホームランが出た時が一番盛り上がるように思います。
これは日本国内もメジャーも同じですが、ホームランの世界記録となると日米では少々違いも見られるようです。
日米ではプレイする環境が違うのですから当然といえば当然のことですが、価値も違うという声もあります。
野球のホームランの世界記録は、どうなっているのでしょうか?
今回は、野球のホームランの世界記録ランキングと日本とメジャーでは価値が違うのかなどを見ていきます。
野球のホームランの世界記録ランキング
野球のホームランの世界記録といってもいろいろありますが、ここでは通算記録とシーズン記録の2つに分けて見ていきたいと思います。
通算記録においては日米を通じてわが日本の王貞治さんの868本が、世界記録です。
メジャー・トップのバリー・ボンズに100本以上の差をつけてのトップですから、本当に凄い記録だと思います。
シーズン記録においてはメジャーは当然のことですが、日本国内でも外国人選手の名が目立ちます。
メジャーではバリー・ボンズの73本、日本国内ではバレンティンの60本が世界記録です。
特に近年はその傾向が強くなっている印象を受けます。
では、日米に分けて野球のホームランの世界記録を詳しく見ていきましょう。
野球のホームランの日本記録ランキングトップ10~通算記録
まず、日本国内のホームラン通算記録ですが、もちろんトップは王貞治さんの868本で、もはや別格といえる存在です。
しかし、トップ10の顔ぶれを見るとほとんどが20世紀に活躍した選手で、21世紀まで現役生活を送っていたのは清原和博さんと金本知憲さんの2人だけです。
投打で比較すると最近はピッチャーにいい人材が多く輩出されてる印象があり、バッターの中でもホームランバッターは特に少なくなったように思います。
現役選手ではトップが中村剛也選手(西武)の415本ということで、今後、通算500本のホームランを打つ日本人選手が現れるのかどうか心配になったりもします。
野球のホームランの通算日本記録ランキングトップ10は、以下の通りです。
ホームランの通算日本記録ランキングトップ10
1位 868本:王貞治(1959~1980年)2831試合
2位 657本:野村克也(1954~1980年)3017試合
3位 567本:門田博光(1970~1992年)2571試合
4位 536本:山本浩二(1969~1986年)2284試合
5位 525本:清原和博(1986~2008年)2338試合
6位 510本:落合博満(1979~1998年)2236試合
7位タイ 504本:張本勲(1959~1981年)2752試合・衣笠祥雄(1965~1987年)2677試合
9位 486本:大杉勝男(1965~1983年)2235試合
10位 476本:金本知憲(1992~2012年)2578試合
※2022年度シーズン終了時点での記録です。
参考:松井秀喜 日米通算507本(メジャー175本・日本国内332本)
野球のホームランのメジャー記録ランキングトップ10~通算記録
メジャー記録のランキングを見て最も注目すべき点は日本との違いで、時代に偏らずに記録が生まれていることでしょう。
いつの時代もバランスよくホームランバッターが輩出されています。
野球のホームランの通算メジャー記録ランキングトップ10は、以下の通りです。
ホームランの通算メジャー記録ランキングトップ10
1位 762本:バリー・ボンズ(1986~2007年)
2位 755本:ハンク・アーロン(1954~1976年)
3位 714本:ベーブ・ルース(1914~1935年)
4位 703本:アルバート・プホルス(2001~2022年)
5位 696本:アレックス・ロドリゲス(1994~2016年)
6位 660本:ウィリー・メイズ(1951~1973年)
7位 630本:ケン・グリフィーJr.(1989~2010年)
8位 612本:ジム・トーミ(1991~2012年)
9位 609本:サミー・ソーサ(1989~2007年)
10位 586本:フランク・ロビンソン(1956~1976年)
※2022年度シーズン終了時点での記録です。
野球のホームランの日本記録ランキングトップ10~シーズン記録
続いて、ホームランのシーズン記録ですが、日本記録ランキングから見ていきます。
トップはバレンティンの60本ですが、長年トップだった王貞治さんの55本をついに破ったという感じでした。
記録は60本ですが、印象としては毎試合ホームランを打っているように思えましたね。
近年は外国人選手に押されっ放しですが、日本人選手の奮起を期待したいです。
野球のシーズンホームランの日本記録ランキングトップ10は、以下の通りです。
シーズンホームランの日本記録ランキングトップ10
1位 60本:ウラディミール・バレンティン(2013年)130試合
2位 56本:村上宗隆(2022年)143試合
3位タイ 55本:
王貞治(1964年)140試合
タフィ・ローズ(2001年)140試合
アレックス・カブレラ(2002年)128試合
6位 54本:ランディ・バース(1985年)126試合
7位タイ 52本:
野村克也(1963年)150試合
落合博満 52本(1985年)130試合
9位タイ 51本:
小鶴誠(1950年)130試合
王貞治(1973年)130試合
タフィ・ローズ(2003年)138試合
※2022年度シーズン終了時点での記録です。
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野球のホームランのメジャー記録ランキングトップ10~シーズン記録
メジャーではバリー・ボンズの73本がトップですが、その他の顔ぶれを見ると同じ名前が何度も登場しているのが特徴です。
マーク・マグワイアとサミー・ソーサの2人で半分を占めています。
野球のシーズンホームランのメジャー記録ランキングトップ10は、以下の通りです。
シーズンホームランのメジャー記録ランキングトップ10
1位 73本:バリー・ボンズ(2001年)
2位 70本:マーク・マグワイア(1998年)
3位 66本:サミー・ソーサ(1998年)
4位 65本:マーク・マグワイア(1999年)
5位 64本:サミー・ソーサ(2001年)
6位 63本:サミー・ソーサ(1999年)
7位 62本:アーロン・ジャッジ(2022年)
8位 61本:ロジャー・マリス(1961年)
9位 60本:ベーブ・ルース 60本(1927年)
10位タイ 59本:ベーブ・ルース(1921年)・ジャンカルロ・スタントン(2017年)
※2022年度シーズン終了時点での記録です。
ホームランの世界記録は日本とメジャーでは価値が違う?
さて、ホームランの世界記録は日米で数字も違い、それぞれ特徴があることはわかりました。
しかし、日本とメジャーでは価値が違うということはあるのでしょうか?
日本の野球のレベルアップはだれもが認めることですが、それでも日本<メジャーリーグと認識されています。
ホームランとヒットという違いはありますが、イチローが安打の世界最多記録を達成してもそれまで最多安打記録保持者だったピート・ローズは日本での記録を含めた記録を決して認めようとはしません。
王貞治さんもメジャー・リーガーと直接対決したわけでもなければ、当時の日本の球場は今と比べてかなり狭かったという事実もあります。
移動距離も比べ物になりませんし、間違いなくメジャーのほうが過酷です。
しかしながら日米同一のフィールドでプレイしていない以上、これはどうしようもありません。
逆に、日本に来た外国人選手が通算ホームラン記録でトップ10に入った選手はひとりもいません。
数字より価値という意味では、多くのメジャー・リーガーが「サダハル・オー」へのリスペクトを口にしています。
「サダハル・オー」の名前・記録はもちろんのこと、バッティングの極意を聞きたいという声もあります。
ホームランの世界記録は日本とメジャーでは条件は違っても、王貞治さんへのリスペクトを見ても価値が違うということはないと思います。
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野球のホームランの世界記録~まとめ
今回は、野球のホームランの世界記録ランキングと日本とメジャーでは価値が違うのかなどを見てきました。
野球のホームランの世界記録ランキングは、通算記録は日本の王貞治さんの868本、シーズン記録はバリー・ボンズの73本、日本国内ではバレンティンの60本です。
日米の野球のレベルは、日本<メジャーリーグと認識され条件は違いますが、王貞治さんへのリスペクトを見てもホームランの世界記録に価値が違うということはないでしょう。
ただ、日本国内では最近はピッチャーにいい人材が多く、特にホームランバッターは少なくなった印象があるので今後の奮起を期待したいところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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