2020年メジャーリーグ・サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)投手のトレバー・バウアー投手が、2023年に日本でプレーすることがわかりました。
サイ・ヤング賞投手が日本のプロ野球でプレーするのは1962年のドン・ニューカム選手(中日)以来、2人目ですが、ニューカム選手は投手としては1試合の登板のみでほとんどが野手としての出場でした。
現役のサイ・ヤング賞投手のピッチングが日本で見られるとあって、いやがうえにも注目度が上がりますが、トレバー・バウアー投手はメジャーリーグでどんな成績を残しているのでしょうか?
これだけの大物助っ人だけに年俸推移や球速・球種も気になります。
今回は、トレバー・バウアー投手のメジャーリーグでの成績や年俸推移、球速・球種などについて見ていきます。
トレバー・バウアーのメジャーでの成績
トレバー・バウアー投手は2011年にプロ入りすると、翌年の2012年に早くもメジャーリーグ初登板を果たしています。
そして、気になるメジャーリーグでの通算成績は、2012~2021年の10年間で222試合(1297.2イニング)に登板し、83勝69敗、1416奪三振、防御率3.79です。
キャリアハイの成績は17勝をあげた2017年、防御率2.21を記録した2018年のクリーブランド・ガーディアンズ時代、あるいはサイヤング賞を獲得した2020年と思われますが、先発投手として安定して二桁勝利を続けてきたのが光ります。
例のDV事件以来、登板機会がないのは本当にもったいない限りですが、新天地・横浜DeNAベイスターズで本来の投球ができれば二桁勝利はほぼ確実とみていいでしょう。
バウアー本人もサイヤング賞に続き、日本では沢村賞を獲ると張り切っています。
トレバー・バウアー投手の通算勝利数などメジャーリーグ(MLB)での成績は、以下の通りです。
トレバー・バウアーのメジャーリーグでの通算成績
年度 | 球団 | 登板 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 防御率 |
2012年 | ARI | 4 | 1 | 2 | 0 | 0 | 6.06 |
2013年 | CLE | 4 | 1 | 2 | 0 | 0 | 5.29 |
2014年 | CLE | 26 | 5 | 8 | 0 | 0 | 4.18 |
2015年 | CLE | 31 | 11 | 12 | 0 | 0 | 4.55 |
2016年 | CLE | 35 | 12 | 8 | 0 | 0 | 4.26 |
2017年 | CLE | 32 | 17 | 9 | 0 | 0 | 4.19 |
2018年 | CLE | 28 | 12 | 6 | 1 | 0 | 2.21 |
2019年 | CLE CIN | 34 | 11 | 13 | 0 | 0 | 4.48 |
2020年 | CIN | 11 | 5 | 4 | 0 | 0 | 1.73 |
2021年 | LAD | 17 | 8 | 5 | 0 | 0 | 2.59 |
2022年 | LAD | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | - |
MLB通算 | 222 | 83 | 69 | 1 | 0 | 3.79 |
※ARI:アリゾナ・ダイヤモンドバックス、CLE:クリーブランド・ガーディアンズ、CIN:シンシナティ・レッズ、LAD:ロサンゼルス・ドジャース
トレバー・バウアーのメジャーでの年俸推移
続いて、トレバー・バウアー投手の年俸推移を見ていきましょう。
成績に比例して年俸も順調に推移しています。
二桁勝利を続けて4年の2018年オフに年俸は倍増してついに1,000万ドルを突破、サイヤング賞を受賞した2020年オフにはドジャースと3年1億200万ドル(約107億円)の大型の年俸契約を獲得しています。
そして、3年契約の最終年の2023年に横浜DeNAベイスターズに移籍するわけですが、通常、メジャーリーグでは契約年を残して移籍した場合は移籍先の球団が最終年の年俸を肩代わりして支払うシステムになっています。
しかし、メジャーリーグ以外の球団に移籍した場合はこの限りではなく、今回のように日本球界に移籍した場合、最終年の年俸もドジャースが支払い、横浜DeNAベイスターズでは新たな年俸契約を結ぶことができます。
横浜DeNAベイスターズでの年俸は、300万ドル(約4億円)+出来高の1年契約となります。
トレバー・バウアー投手の年俸推移は、以下の通りです。
トレバー・バウアーのメジャーリーグでの年俸推移
2023年 300万ドル(約4億円)
2021~2023年 1億200万ドル(約107億円)
※契約金1,000万ドル・2021年2,800万ドル・2022・2023年3,200万ドル
2020年 1,750万ドル
2019年 1,300万ドル
2018年 652万ドル
2017年 355万ドル
2016年 350万ドル
2015年 194万ドル
2014年 118万ドル
2013年 118万ドル
2012年 118万ドル(※契約金340万ドル)
※年俸額は推定
トレバー・バウアーの球速・球種
トレバー・バウアー投手の球速・球種など、ピッチングスタイルについて見ていきましょう。
球速は最速158.5km/h(2017年)、平均150km/h台前半で、球種はストレートの他にカットボール、スライダー、カーブ、シンカー、チェンジアップなどの変化球を投げます。
ストレートはメジャーリーグの中では特に球威があるわけではありませんが、多彩な球種を生かした緩急のあるピッチングスタイルが持ち味で奪三振率が非常に高いのが特徴です。
投球割合はストレートが最も多く約4割、カットボールとスライダーが各2割ほど、カーブが約1割となっています。
ストレートを中心にその他の変化球を巧みに組み合わせて打者を打ち取っていくのが、トレバー・バウアー投手のピッチングスタイルといえるでしょう。
トレバー・バウアーの身長・年齢などプロフィール
トレバー・バウアー投手は1991年1月17日、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスに生まれ、年齢は2023年3月時点で32歳です。
身長185cm・体重92kgの体格で、大学3年間に通算成績34勝8敗、防御率2.36、奪三振460という成績を残し、2011年のMLBドラフト1巡目(全体3位)でアリゾナ・ダイヤモンドバックスに指名され、プロ入りしました。
翌2012年の6月28日のアトランタ・ブレーブス戦で早くもメジャーデビューを果たし、オフにクリーブランド・ガーディアンズに移籍し、2014年に先発ローテーションに定着すると以降は順調に勝ち星を重ねていきます。
2019年にシンシナティ・レッズに移籍すると、2020年には最優秀防御率のタイトルとサイ・ヤング賞を獲得しました。
2021年にロサンゼルス・ドジャースに移籍しましたが、知人女性へのDV(ドメスティックバイオレンス)の禁止規定違反により長期の出場停止処分を受け、2022年シーズンは出場機会がありませんでした。
そして、2023年シーズンはかねてから興味を持っていた日本球界でのプレーが決まり、横浜DeNAベイスターズと1年契約を結びました。
英語のYouTubeチャンネルに続いて、2023年3月には日本語のYouTubeチャンネルも開設しています。
トレバー・バウアー投手の身長・年齢などプロフィールは、以下の通りです。
トレバー・バウアーの身長・年齢などプロフィール
名前
トレバー・アンドリュー・バウアー
生年月日・年齢
1991年1月17日(32歳 ※2023年3月16日時点)
身長・体重
185cm・92kg
国籍
アメリカ合衆国
出身地
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス
出身大学
カリフォルニア大学ロサンゼルス校
出身高校
ウィリアムS.ハート高校
プロ入り
2011年
投打
右投右打
ポジション
投手
背番号
17(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)→47(クリーブランド・ガーディアンズ)→27(シンシナティ・レッズ~ロサンゼルス・ドジャース)→96(横浜DeNAベイスターズ)
経歴
アリゾナ・ダイヤモンドバックス(2011・2012年)→クリーブランド・ガーディアンズ(2013~2019年)→シンシナティ・レッズ(2019~2020年)→ロサンゼルス・ドジャース(2021年)→横浜DeNAベイスターズ(2023年)
※2023年3月19日現在の情報です。
サイヤング賞の歴代最多受賞者と成績などについては、こちらをご参照下さい↓↓
トレバー・バウアーでのメジャーの成績と年俸推移~まとめ
今回は、トレバー・バウアー投手のメジャーリーグでの成績や年俸推移、球速・球種などについて見てきました。
トレバー・バウアー投手のメジャーリーグでの通算成績は、2012~2021年の10年間で222試合(1297.2イニング)に登板し、83勝69敗、1416奪三振、防御率3.79で、2020年にはサイヤング賞を獲得しています。
年俸は成績に比例して順調に推移し、2018年オフに1,000万ドルを突破、サイヤング賞を受賞した2020年オフには3年1億200万ドル(約107億円)の大型の年俸契約を獲得、2023年に横浜DeNAベイスターズと300万ドル(約4億円)の1年契約を結んでいます。(※年俸額は推定)
球速は最速158.5km/h(2017年)、平均150km/h台前半で、球種はストレートの他にカットボール、スライダー、カーブ、シンカー、チェンジアップなどの変化球を投げます。
ストレートを中心にその他の変化球を巧みに組み合わせて打者を打ち取っていくのが、トレバー・バウアー投手のピッチングスタイルといえるでしょう。
現役バリバリのサイ・ヤング賞投手が日本のプロ野球でどんなピッチングを見せてくれるのか、期待と注目が集まります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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