スポーツの世界ではどんなに強い選手・チームにもいつかは負ける時が訪れるものです。
ボクシングにおいてもデビューからずっと無敗で世界チャンピオンになったとしても、最後には敗れて無敗記録が途絶えて引退するというパターンがよく見られます。
世界チャンピオンになれば挑戦者から研究されますから、勝ち続けるのはさらに難しくなり世界チャンピオンになった後も無敗を続けるのは本当に強いチャンピオンであり続ける必要があります。
ところが、中には負け知らずで無敗のまま全勝で引退した世界チャンピオンも少なからず存在しています。
今回は、全勝のまま引退した世界チャンピオンはいるのか、ボクシング世界チャンピオンの無敗記録を見ていきたいと思います。
ボクシング世界チャンピオンの無敗記録
ボクシングではテレビ中継の際に対戦するボクサーの戦績が必ず紹介されますが、その時に無敗と聞くとそれだけでそのボクサーはどれだけ凄いのだろうと思ってしまいますが、ここに紹介しているボクサーは引退するまで無敗記録を続けた驚異的なボクサーばかりです。
試合数の多い少ないは関係なく、やはり引退するまで無敗というのはボクサーならだれしもが憧れる記録ではないでしょうか。
いわば絶対王者ともいえるチャンピオンの中のチャンピオンともいえる存在といえます。
無敗記録を持つ世界チャンピオンは近年増えている傾向があり、現役の世界チャンピオンにも多く見られるようになりました。
ボクシングで無敗記録を持つ現役を引退した世界チャンピオンは、以下の通りです。
ボクシング世界チャンピオンの無敗記録一覧
アンドレ・ウォード(アメリカ)
32戦32勝(16KO)無敗(2017年)
ライトヘビー級、スーパーミドル級
フロイド・メイウェザー・Jr(アメリカ)
50戦50勝(27KO)無敗(2015年)
スーパーフェザー級、ライト級、スーパーライト級、ウェルター級、スーパーウェルター級
ハリー・サイモン(ナミビア)
30戦30勝(22KO)無敗(2016年)
ミドル級、スーパーウェルター級
ディミトリー・ピログ(ロシア)
20戦20勝(15KO)無敗(2012年)
ミドル級
エドウィン・バレロ(ベネズエラ)
27戦27勝(27KO)無敗(2010年)
ライト級、スーパーフェザー級
ジョー・カルザゲ(イギリス)
46戦46勝(32KO)無敗(2008年)
スーパーミドル級
スベン・オットケ(ドイツ)
34戦34勝(6KO)無敗(2004年)
スーパーミドル級
リカルド・ロペス(メキシコ)
52戦51勝(37KO)無敗1引き分け(2001年)
ミニマム級、ライトフライ級
ミハイ・レウ(ルーマニア)
28戦28勝(10KO)無敗(1997年)
ウェルター級
ピチット・シスバンプラチャン(タイ)
24戦24勝(18KO)無敗(1994年)
フライ級
テリー・マーシュ(イギリス)
27戦26勝(10KO)無敗1引き分け(1987年)
スーパーライト級
金知元(韓国)
18戦16勝(7KO)無敗2引き分け(1986年)
スーパーバンタム級
ロッキー・マルシアノ(アメリカ)
49戦49勝(43KO)無敗(1955年)
ヘビー級(1952年9月23日~1956年4月27日)
ジミー・バリー(アメリカ)
70戦59勝(40KO)無敗10引き分け1無効試合(1899年)
バンタム級
※カッコ内の年号はラストマッチの年
全勝のまま引退した世界チャンピオン
ここまではボクシングで無敗記録を持つ現役を引退した世界チャンピオンを見てきましたが、さらに全勝のまま引退した世界チャンピオンとなるとどうでしょうか。
引き分けや無効試合もない戦った試合のすべてに勝利した世界チャンピオンということで、無敗記録よりハードルはさらに上がります。
上述した無敗記録を持つ世界チャンピオンの中で引き分けや無効試合もない世界チャンピオンは、以下の10名です。
全勝のまま引退した世界チャンピオン
アンドレ・ウォード(アメリカ)
フロイド・メイウェザーJr(アメリカ)
ハリー・サイモン(ナミビア)
ディミトリー・ピログ(ロシア)
エドウィン・バレロ(ベネズエラ)
ジョー・カルザゲ(イギリス)
スベン・オットケ(ドイツ)
ミハイ・レウ(ルーマニア)
ピチット・シスバンプラチャン(タイ)
ロッキー・マルシアノ(アメリカ)
10名の中でも特筆すべきはエドウィン・バレロ(ベネズエラ)の全勝記録で、ただ勝っただけでなく27勝のすべてをKO勝ちしています。
ただ一人のパーフェクトレコードで、またプロデビューからの18戦はすべて初回KO勝ちというおまけ付きです。
ボクシング世界チャンピオンの無敗記録~まとめ
今回は、全勝のまま引退した世界チャンピオンはいるのか、ボクシング世界チャンピオンの無敗記録を見てきました。
ボクシングで無敗記録を持つ現役を引退した世界チャンピオンは14名いますが、この中で引き分けや無効試合もない世界チャンピオンはわずかに10名しかいません。
特にエドウィン・バレロ(ベネズエラ)の全勝記録で、ただ勝っただけでなく27勝のすべてをKO勝ちしています。
無敗記録を持つ世界チャンピオンは近年増えている傾向があり、現役の世界チャンピオンにも複数名いるので、今後さらに増えていくことが期待されます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※情報は2022年4月6日現在のものです。
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