相撲では横綱など上位力士が休場することがよくありますが、そんな時の優勝争いは混戦になりやすく勝ち星が非常に少ないということがよくあります。
さすがに勝ち星が一桁での優勝は見たことがありませんが、これまでの大相撲の歴史の中で優勝の勝ち星が最も少なかった(最低記録)のは何勝なのでしょうか?
今回は、相撲の優勝で勝ち星が少ない最低記録は何勝で達成されたのかを見ていきたいと思います。
相撲の優勝で勝ち星が少ない最低記録は何勝?
大相撲での最少での優勝記録が何勝だったのかは、興味のあるところですね。
幕内ではさすがに一桁の勝ち星での優勝記録はなく、相撲の優勝で勝ち星が少ない最低記録は11勝(4敗)です。
これまでに4回、11勝4敗での優勝がありますが、やはり横綱や大関が休場するなどで大混戦に陥っているのが共通点で、うち3回は優勝決定戦に持ち込まれています。
11勝4敗の単独優勝も過去に1回だけありますが、優勝した力士がもし千秋楽に負けていれば、8人で優勝決定戦という前代未聞の記録が誕生するところでした。
ちなみに十両では、2001年7月場所で前頭10枚目の武雄山が9勝6敗で優勝したという最低記録があります。
勝ち星が少ないのにも驚かされますが、この時は8人でトーナメントによる優勝決定戦が行われました。
8人の優勝決定戦というのも凄すぎます。
※15日制になってからの記録です。
相撲の最低記録の優勝は過去4回達成
上述したように最低記録11勝4敗での優勝は過去4回ありますが、1場所15日制が定着したのは1949年夏場所からになります。
なので、現在(2023年)まで、11勝4敗という最低記録での優勝4回というのはかなり少ないです。
めったに見られない、かなり稀少価値の高い(?)記録といえるかもしれません。
それにしても過去4回とも混戦の度合いが半端ではありませんね。
優勝の勝ち星が少ない最低記録の詳細は、以下の通りです。
大相撲の優勝~勝ち星が少ない最低記録
- 1972年(昭和47年1月)初場所
前頭5枚目・栃東(もし栃東が千秋楽に負けていれば、10勝5敗で8人の力士による優勝決定戦) - 1998年(平成8年11月)九州場所
大関・武蔵丸(幕内史上最多の曙・若乃花・貴ノ浪・魁皇との5人の力士による優勝決定戦) - 2017年(平成29年9月)秋場所
横綱・日馬富士(大関・豪栄道との優勝決定戦) - 2023年(令和5年9月)秋場所
大関・貴景勝(平幕・熱海富士との優勝決定戦)
※記録は2023年9月24日時点のものです。
相撲の優勝~勝ち星が少ない最低記録が更新される可能性
相撲の優勝で勝ち星が少ない最低記録は11勝(4敗)であることはわかりましたが、この記録が将来更新される可能性はあるのでしょうか?
これは大いに期待(?)できると考えられます。
理由は、世代交代の時期にきているということと上位力士と下位力士との実力差が縮まっているからです。
近年の幕内の優勝力士を見てみると、日替わりのように毎場所といっていいほど優勝力士が違う傾向が強いです。
しかも德勝龍の幕尻優勝に象徴されるように、近年では番付下位力士の優勝も珍しくありません。
上述したように、十両では実際に9勝6敗で優勝したという最低記録もありますから、近いうちに勝ち星が少ない最低優勝記録が更新される可能性は大いにあるといっていいでしょう。
相撲の優勝で勝ち星が少ない最低記録~まとめ
今回は、相撲の優勝で勝ち星が少ない最低記録は何勝で達成されたのかを見てきました。
相撲の優勝で勝ち星が少ない最低記録は、11勝4敗でこれまでに4回達成されています。
いずれも大混戦となり、このうち3回は優勝決定戦にもつれ込んでいます。
昨今の大相撲はケガの多い時代になっており、世代交代の時期にきていると思われますので、今後、横綱・大関陣の休場が増えれば勝ち星が少ない優勝の最低記録も更新されるかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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