相撲の場所は15日間行われるということはわかりますが、その取り組みはどうやっていつ誰が決めるのでしょうか?
あれだけ多くの力士を、まんべんなく上手に当てていくのはなかなか大変なことだと思います。
何かルールはあるのでしょうか?
また、同部屋の力士の場合はどうしているのでしょうか?
今回は、相撲の取り組みはどうやっていつ誰が決めるのか、また同部屋の力士場合はどうなるのかを見ていきます。
相撲の取り組みはどうやっていつ誰が決める?
相撲の場所は15日間行われますが、前もって15日分すべての取り組みが決まっているわけではありません。
なぜなら、下位の番付の力士が上位の力士と対戦しないで優勝することのないようにするためです。
決まっているのは千秋楽の横綱同士の取り組みとか、そんなところです。
あとは力士たちの成績を見て臨機応変に決めていきます。
少なくとも優勝争いをしている力士同士が対戦しないことがないようにしています。
相撲の取り組みはどうやっていつ誰が決めるのかは、具体的には以下のようになっています。
相撲の取り組み~どうやって決める?
相撲の取り組みは、取組編成会議を開いて決めることになっています。
その日の取り組み、全力士の四股名、取り組み結果が書かれた「巻き」という長い紙を広げて、横綱から順番に次の日の取り組みを決めることになります。
取り組みが決まった力士の四股名の上には目印として碁石を置いていきます。
相撲の取り組み~いつ決める?
幕内の取り組みをいつ決めるのかは、
・初日と2日目の取り組み ⇒ 初日の2日前
・3~14日目の取り組み ⇒ 前日の午前
・千秋楽の取り組み ⇒ 14日目の午後
十両の取り組みをいつ決めるのかは、
・初日の取り組みは初日 ⇒ 2日前
・2日目以降の取り組み ⇒ 取り組みとほぼ同時進行
になります。
幕下の取り組みは、1日おきで7番しかないため、2日分ずつ決めることになっています。
相撲の取り組み~誰が決める?
大相撲の取り組みは、審判部が決めることになっています。
構成委員は、
・審判部長1名
・審判部副部長2名
・審判委員20名
・副理事3名
・行司が書記として5名程度
となります。
相撲の取り組みとは?
取り組みとは相撲の試合のことで、大相撲では割ということもあります。
例えば、大相撲の本場所での取り組みは、本割といわれます。
大まかなルールとしては、
・各力士は、優勝決定戦を除いて1日最大1番のみ
・一対一の取り組み(五人掛けなどは行わない)
・同じ組み合わせの取り組みは1場所内で繰り返さない
などがあります。
相撲の取り組み~同部屋の力士の場合はどうなる?
相撲の取り組みはどうやっていつ誰が決めるのかは、わかりました。
では、同部屋の力士の場合はどうなるのでしょうか?
本場所の取り組みでは、優勝決定戦を除いて同部屋の力士は対戦しないことになっています。
同部屋の力士が対戦しないことで不公平感が出ることもありました。
例えば、若貴全盛時代の二子山部屋は若貴以外にも貴ノ浪、安芸乃島、貴闘力、三杉里、隆三杉など上位陣に多くの力士の名が連なっていました。
二子山部屋VSその他の部屋という構図となり、公平さを欠くという理由で、個人別総当たりにすべきとの議論が巻き起こりました。
過去の同部屋の力士の取り組みの例
過去に行われた同部屋の力士の取り組みは、過去6回あります。
当然ながら、6回すべて優勝決定戦ですが、うち二子山部屋の力士同士の取り組みが4回で目立ちますね。
いかに当時の二子山部屋が強かったかがわかります。
・昭和24年5月場所:13勝2敗
〇初代大関・増位山 VS 前頭17・羽鳥山●(ともに出羽の海部屋)
・平成元年7月場所:12勝3敗
〇横綱・千代の富士 VS 横綱・北勝海●(ともに九重部屋)
・平成6年3月場所:12勝3敗
〇大関・貴ノ浪 VS 前頭12・貴闘力●(ともに二子山部屋)
※横綱・曙と大関・貴ノ浪、前頭12・貴闘力の3人による巴戦。
・平成7年11月場所:12勝3敗
〇大関・若乃花 VS 横綱・貴乃花●(ともに二子山部屋)
・平成8年1月場所:14勝1敗
〇大関・貴ノ浪 VS 横綱・貴乃花●(ともに二子山部屋)
・平成9年11月場所:14勝1敗
〇大関・貴ノ浪 VS 横綱・貴乃花●(ともに二子山部屋)
相撲の取り組みはどうやっていつ誰が決める?~まとめ
今回は、相撲の取り組みはどうやっていつ誰が決めるのか、また同部屋の力士の場合はどうなるのかを見てきました。
相撲の取り組みは、審判部が取組編成会議を開いて初日と2日目の取り組みは初日の2日前、3~14日目の取り組みは前日の午前、千秋楽の取り組みは14日目の午後に決めることになっています。
また同部屋の力士の取り組みは、優勝決定戦を除いてありません。
同部屋の力士の取り組みが普通に実現すれば、不公平感も払拭されることでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント