「相撲がつまらない」という声が若い世代を中心に増えているようです。
以前は若貴人気に支えられて連日満員御礼が続いていましたが、モンゴル人が強いからか、日本人が弱いからか、つまらないと嘆きの声が聞こえてています。
とにかく横綱は2人ともモンゴル人力士ですし、日本人力士の活躍(優勝)が少なくなっているのは事実です。
今回は、相撲がつまらないのはなぜなのか、モンゴル人力士が強いからなのか、人気低迷の理由と改革について考えてみます。
相撲がつまらないのはモンゴル人が強いから?
大相撲は現在幕内で1日に約20番、1場所では約300番の取組みがあります。
しかし、最近の大相撲は盛り上がりに欠け、人気もひと頃よりは落ちているように思います。
千秋楽を待たずに優勝が決まってしまうことも多くなったように思います。
モンゴル人力士が強すぎるのか日本人力士が弱いのか、稀勢の里まで日本人横綱不在の時代が長く続きましたし、暴力事件もありました。
貴乃花親方もすっかり存在感がなくなりました。
これでは人気があるほうが不思議といえます。
ネガティブな要素ばかり挙げましたが、相撲がつまらない理由は本当にこれだけでしょうか?
相撲がつまらない理由は、もっと深い部分にあるように思います。
相撲人気低迷の理由①~モンゴル人が強く日本人が弱いからだけ?
現在(2020年3月場所)、幕内力士の5人(白鵬・鶴竜・玉鷲・霧馬山・東龍)がモンゴル人力士で思ったよりは少ない印象です。
横綱は白鵬と鶴竜、大関以下三役にはいない状態でモンゴル人力士はひと頃よりは減っています。
しかし、ここ最近の横綱を見ると稀勢の里を除いては朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜とモンゴル人力士が続いていました。
久しぶりの日本人横綱として期待された稀勢の里も短命で終わってしまったのも痛かったですね。
しかし、それ以上にモンゴル人力士がどうのこうのという以上に相撲がつまらない理由として、ライバル不在があげられるのではないでしょうか。
以前は北の湖と輪島、千代の富士と大乃国、貴乃花と曙などいいライバル関係がありお互いに切磋琢磨していました。
ところが朝青龍が横綱になったあたりからライバル不在の時代が始まり、優勝独占状態となり白鵬でその傾向は頂点に達した感があります。
一人横綱と呼ばれる時代もありました。
これでは盛り上がらないのも仕方がないともいえるでしょう。
相撲人気低迷の理由②~相撲が時代遅れだから?
ところで相撲がつまらないと感じているのは若い世代に多い傾向があるのはご存知でしょうか?
そして年齢層が高くなるにつれ、相撲好きが増えていきます。
これではまるで相撲が時代遅れのスポーツであるかのようにも見えてしまいます。
それに加えて相撲に興味がない人が半数以上を占め、相撲がつまらない理由がどうのこうのというレベルの話ではありません。
かなり危機的な状況です。
相撲が高齢者の娯楽と化しているような気さえしてきます。
相撲人気低迷を回復するための改革
ファンありきのプロスポーツですが、他のプロスポーツに比べて相撲は伝統を守ろうとするあまり、改革にはいまひとつ消極的な印象を受けます。
では、相撲人気低迷を回復するにはどうしたらいいのでしょうか?
時代に取り残されないためにも、いくつか考えてみました。
相撲人気低迷を回復するための改革①~ゴールデンタイムに放送する
相撲は15日間で日曜日に始まって日曜日に終わります。
しかし、時間帯はなんとかならないものでしょうか?
ほとんどのスポーツは平日日中は避けて行われていますが、相撲はサラリーマンの勤務時間が終了する頃、結びの一番という時間帯です。
これでは見に行ける人は限られてしまいます。
相撲が高齢者の娯楽になるのもうなづけます。
せめて中入り後の取組みだけでもゴールデンタイムに合わせる、というのはどうでしょうか?
結びの一番が夜9時頃になればテレビ観戦なども今よりずっと増えるように思われます。
相撲人気低迷を回復するための改革②~番付を見直す
横綱・大関など番付を見直してみてはどうでしょうか?
どうも上位の番付の力士ほど休場も多いように思えます。
特に横綱は一度その地位に就くと落ちることがありませんし、その時強い人が上位にいるとはとても思えない時代になりました。
例えばプロ野球はより楽しめるように交流戦を導入したり、クライマックスシリーズも開催しています。
相撲も番付制度そのものを見直して、よりエキサイティングな競技にしてはどうでしょうか?
相撲がつまらない~まとめ
今回は、相撲がつまらないのはなぜなのか、モンゴル人力士が強いからなのか、人気低迷の理由と改革について考えてきました。
国技である相撲は伝統を守ろうとする意識が強いのか、時代の流れに取り残された感があります。
どのスポーツも時代を反映して改革をしています。
相撲がつまらない理由はモンゴル人力士が強いからでもなく、日本人力士が弱いからでもなく旧態依然とした国技としての堅苦しさが若い世代や海外の人に理解し難いからではないでしょうか?
貴乃花親方がどういう改革をしようとしたかはわかりませんが、なんとかしないといけないのだけは確かなようです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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