野球のバッターの理想は、全打席でホームランを打つことだと思いますが、現実はそういうわけにもいきません。
なかなか思い通りにいかないものですが、中には1試合で理想に限りなく近い多くの本塁打・安打数を記録した試合もあります。
プロ野球のチームと個人別の1試合最多本塁打・安打記録は、どんな記録が残されているでしょうか?
今回は、プロ野球の1試合最多本塁打・安打記録をチームと個人別で見ていきたいと思います。
プロ野球の1試合最多本塁打
プロ野球の1試合最多本塁打は、個人の記録は野球ファンならよくご存知の記録もあると思われますが、チームの記録となるとあまり知られていないのではないでしょうか。
どちらも古い時代の記録が多いというのも理由のひとつとしてあげられますが、時代とともにホームランバッターが少なくなっていることも影響しているように思います。
プロ野球の1試合最多本塁打~チーム
プロ野球の1試合最多本塁打(チーム記録)は9本で、これまで4回記録されています。
いずれも40以上前の古い記録です。
プロ野球の1試合最多本塁打(チーム記録):9本
松竹ロビンス(1951年8月1日)
岩本義行4本、三村勲2本、小鶴誠、平野謙二、吉田和生各1本
阪神タイガース(1976年9月19日)
田淵幸一、ハル・ブリーデン、マイク・ラインバックが各2本、池辺巌、中村勝広、掛布雅之が各1本
阪急ブレーブス(1980年8月9日)
加藤英司が2本、福本豊、簑田浩二、中沢伸二、ボビー・マルカーノ、島谷金二、河村健一郎、八木茂が各1本
ロッテオリオンズ(1980年10月3日)
レロン・リーが3本、レオン・リー、土肥健二が各2本、有藤道世、弘田澄男が各1本
ちなみに、対戦した2チーム合わせての記録となると、両チームで13本が最多記録でこれまで2回記録されています。
プロ野球の1試合最多本塁打(両チーム):13本
読売ジャイアンツ(巨人)vs 大映スターズ戦(1949年4月26日)
読売ジャイアンツ(巨人)5本・大映スターズ8本
近鉄バファローズ vs ロッテオリオンズ戦(1980年10月3日)
近鉄バファローズ4本・ロッテオリオンズ9本
プロ野球の1試合最多本塁打~個人
プロ野球の1試合最多本塁打(個人記録)は4本で、これまで5回記録されています。
4打数4連続本塁打を放った打者もこれまでに13人ほどいるものの、半数以上が1試合、2試合など複数の試合にまたがって記録されており、1試合で4本塁打を放った打者はこれまで5人しかいません。
さらにこの5人の打者で4打席4打数4連続本塁打を放ったのはは王貞治(読売ジャイアンツ)1人だけで、他の4人は5打席の中に四死球や安打を挟んでいます。
今後、1試合5本のホームランを打つ選手が現れることが期待されます。
プロ野球の1試合最多本塁打(個人記録):4本
岩本義行(松竹ロビンス)1951年8月1日 vs阪神タイガース戦
王貞治(読売ジャイアンツ)1964年5月3日 vs阪神タイガース戦
T.ソレイタ(日本ハムファイターズ)1980年4月20日 vs南海ホークス戦
N.ウィルソン(日本ハムファイターズ)1997年6月21日 vs近鉄バファローズ戦
古田敦也 (ヤクルトスワローズ)2003年6月28日 vs広島東洋カープ戦
プロ野球の1試合最多安打記録
続いて、プロ野球の1試合最多安打記録をチーム・個人別に見ていきましょう。
ホームランはそうそう出るものではありませんが、ヒットとなると話は別です。
チームとしても個人としてもアッと驚くような安打数が記録されてきました。
プロ野球の1試合最多安打~チーム
プロ野球の1試合最多安打記録は、福岡ダイエーホークスが2003年7月27日に記録した32本です。
ちなみに第2位も福岡ダイエーホークスで、1安打少ない31安打を最多安打を記録したわずか4日後に記録しています。
どちらもオリックス・ブルーウェーブ戦で、3番・井口、4番・松中、4番・城島という超強力クリーンアップの時代でした。
現在のところ、プロ野球で1試合30本以上の安打が出たのはこの2試合のみです。
また、対戦した2チーム合わせての記録となると両チームで45本という最多安打記録があり、凄まじい乱打戦だったことが想像されます。
プロ野球の1試合最多安打(チーム):32安打(福岡ダイエーホークス)
福岡ダイエーホークス vs オリックス・ブルーウェーブ戦(2003年7月27日)
城島健司6本、柴原洋5本、ペドロ・バルデス、フリオ・ズレータが各4本、村松有人、松中信彦が各3本、川﨑宗則、井口資仁、鳥越裕介が各2本、大道典嘉が1本
プロ野球の1試合最多安打(両チーム):45安打
福岡ダイエーホークス vs オリックスブルーウェーブ戦45安打(2003年7月27日)
福岡ダイエーホークス32安打・オリックスブルーウェーブ13安打
プロ野球の1試合最多安打~個人
最後に1試合最多安打の個人記録ですが、6安打打った選手が複数人いますが、唯一最多の7安打を打ったのが大下弘(東急フライヤーズ)です。
1949年11月19日に大陽ロビンス戦で記録しました。
延長戦ではなく9回終了の通常の試合で達成された記録で、7打数7安打でした。
また、大下弘はこの試合で3回から7回まで5イニング連続で打席が回ってきて、5イニング連続安打のプロ野球記録も達成しています。
6安打も7安打も驚きですが、個人的には1試合でこれだけ打席が回ってきたこともにわかには信じられません。
プロ野球の1試合最多安打(個人):7安打
大下弘(東急フライヤーズ)1949年11月19日 vs大陽ロビンス戦
プロ野球の1試合最多本塁打・安打記録~まとめ
今回は、プロ野球の1試合最多本塁打・安打記録をチームと個人別で見てきました。
プロ野球の1試合最多本塁打記録はチーム記録は9本で、個人記録は岩本義行(松竹ロビンス)、王貞治(読売ジャイアンツ)、T.ソレイタ(日本ハムファイターズ)、N.ウィルソン(日本ハムファイターズ)、古田敦也 (ヤクルトスワローズ)の4本です。
1試合最多安打記録はチーム記録が福岡ダイエーホークスが2003年に記録した32本で、個人記録は大下弘(東急フライヤーズ)が1949年に大陽ロビンス戦で記録した7本です。
どれもがすごい記録ですが、チーム記録はともかく個人記録を更新してくれる選手が現れてくれるのが楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※記録は2022年シーズン終了時点のものです。
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