イチロー選手や松井秀喜選手も出場することは叶わなかった夢の舞台”MLBホームランダービー”には、大谷翔平選手(エンゼルス)が日本人メジャーリーガーとして唯一出場してい。
過去には錚々たるスラッガーたちが出場しファンの度肝を抜くようなホームランを見せてくれたMLBホームランダービーですが、MLBホームランダービーとはどんなものなのか、またどのようにして優勝者を決めるのかルールや賞金などが気になります。
さらに、過去のMLBホームランダービーの歴代優勝者や最高記録はどうなっているのでしょうか?
今回は、MLBホームランダービーとはどんなものなのか、ルールから歴代優勝者・最高記録まで見ていきたいと思います。
MLBホームランダービーとは?
MLBホームランダービーとは、MLBオールスターゲーム出場選手の中からさらに選び抜かれた8名の選手たちによる本塁打競争のことをいいます。(出場選手は例外あり)
日本のプロ野球オールスターゲームで行われるホームラン競争のメジャーリーグ版といえば、わかりやすいかと思います。大谷翔平選手は名だたるスラッガーの中からこの8名の中に選ばれたということになります。
MLBホームランダービーは1985年から始まり、MLBオールスターゲーム前夜祭として本戦の前日夜に開催されています。
MLBホームランダービー~ルール
MLBホームランダービーのルールですが、2014年まではホームラン以外(ストライク・ゴロ・フライ・ファウル)はすべてアウトとし、規定のアウト数に達した時点で競技終了という「アウト数制限制」というルールでした。
しかし、2015年以降のルールは規定の時間内に何本ホームランを打てるかを競う「制限時間制」が採用され、2024年にはボーナスとして「アウト数制限制」が加わっています。MLBホームランダービーの主なルールは、以下のようになっています。
MLBホームランダービーの主なルール(2024年)
- 8人の出場選手が1回戦で同じ持ち時間で本数を競い上位4名が準決勝に進出し、準決勝からトーナメント形式で対戦(合計3ラウンド)
- 制限時間は1回戦・準決勝が3分(球数40球まで)、決勝が2分(球数27球まで)
- ボーナスとしてホームラン以外はすべてアウトとカウントし、3アウトになるまでスイング可
- 425フィート(=約130m)以上のホームランを打った場合には4つ目の「ボーナスアウト」を追加
- 45秒間のタイムアウトを1度だけ使用可(各試合)
- 本数が同数の場合は1回戦の場合は最長飛距離で、準決勝・決勝の場合は制限時間1分の延長戦(それでも決まらない場合、3スイングで優勝者が決定するまで行う)
MLBホームランダービー~賞金
そしてMLBホームランダービーの賞金が破格で、優勝賞金は100万ドル(約1億5,000万円)となっています。(2024年時点)日本のプロ野球オールスターの本塁打競争も8選手によって争われますが、賞金も出ますが優勝賞金は100万円です。
日本でも十分に夢のある金額と思われていますが、MLBはなんとその100倍にもなる優勝賞金です。年俸も日本のプロ野球とは桁違いですが、ホームランダービーの賞金にも“アメリカンドリーム”といえる夢のある賞金額となっています。
MLBホーランダービーの歴代優勝者と最高記録
続いて、MLBホームランダービーの歴代優勝者と最高記録が何本なのか、見ていきましょう。
歴代優勝者には錚々たるホームランバッターの名が並んでいますが、記録に関しては制限時間制が導入された2015年以降は明らかにホームラン数が増加しています。
MLBホームランダービーの最高記録は、「ラウンド記録」がフリオ・ロッドリゲス(マリナーズ)が記録した1ラウンド41本(2023年)、「大会記録」はブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)が記録した91本(2019年)です。
ちなみに、2014年以前のアウトカウント数制限制での最高記録は、2008年の第1ラウンドでジョシュ・ハミルトン(レンジャーズ)が記録した28本が「ラウンド記録」、2005年にボビー・アブレイユ(フィリーズ)が記録した41本が「大会記録」です。
MLBホームランダービーの歴代優勝者とホームラン数は、以下の通りです。
MLBホームランダービーの歴代優勝者とホームラン数
1985年 デーブ・パーカー(レッズ)6本
1986年 ウォーリー・ジョイナー(エンゼルス)、ダリル・ストロベリー(メッツ)4本※同時優勝
1987年 アンドレ・ドーソン(カブス)4本
1988年 雨のため中止
1989年 エリック・デービス(レッズ)、ルーベン・シエラ(レンジャーズ)2本※同時優勝
1990年 ライン・サンドバーグ(カブス)3本
1991年 カル・リプケンJr.(オリオールズ)12本
1992年 マーク・マグワイア(アスレチックス)12本
1993年 フアン・ゴンザレス(レンジャーズ)7本
1994年 ケン・グリフィーJr.(マリナーズ)7本
1995年 フランク・トーマス(ホワイトソックス)15本
1996年 バリー・ボンズ(ジャイアンツ)17本
1997年 ティノ・マルティネス(ヤンキース)16本
1998年 ケン・グリフィーJr.(マリナーズ)19本
1999年 ケン・グリフィーJr.(マリナーズ)16本
2000年 サミー・ソーサ(カブス)26本
2001年 ルイス・ゴンザレス(ダイヤモンドバックス)16本
2002年 ジェイソン・ジアンビ(ヤンキース)24本
2003年 ギャレット・アンダーソン(エンゼルス)22本
2004年 ミゲル・テハーダ(オリオールズ)27本
2005年 ボビー・アブレイユ(フィリーズ)41本
2006年 ライアン・ハワード(フィリーズ)23本
2007年 ブラディミール・ゲレーロ(エンゼルス)17本
2008年 ジャスティン・モーノー(ツインズ)22本
2009年 プリンス・フィルダー(ブリュワーズ)23本
2010年 デービッド・オルティス(レッドソックス)32本
2011年 ロビンソン・カノー(ヤンキース)32本
2012年 プリンス・フィルダー(タイガース)28本
2013年 ヨエニス・セスペデス(アスレチックス)32本
2014年 ヨエニス・セスペデス(アスレチックス)28本
2015年 トッド・フレイジャー(レッズ)39本
2016年 ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)61本
2017年 アーロン・ジャッジ(ヤンキース)47本
2018年 ブライス・ハーパー(ナショナルズ)45本
2019年 ピート・アロンゾ(メッツ)57本
2020年 新型コロナウイルスの影響により中止
2021年 ピート・アロンゾ(メッツ)74本
2022年 フアン・ソト(ナショナルズ)53本
2023年 ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)72本
2024年 テオスカー・ヘルナンデス(ドジャース)49本
※所属球団は当時のものです。
MLBホームランダービーとは?~まとめ
今回は、MLBホームランダービーとはどんなものなのか、ルールから歴代優勝者・最高記録まで見てきました。
MLBホームランダービーとはMLBオールスターゲーム出場選手の中から選抜された8名の選手たちによる本塁打競争のことで、日本のプロ野球オールスターゲームで行われるホームラン競争のメジャーリーグ版といえます。
ルールは規定の時間内に何本ホームランを打てるかに3アウトまで何球でも打てるボーナスが加わった「制限時間制+3アウトボーナス」で、優勝賞金は2019年以降は100万ドル(約1億5,000万円)です。
歴代優勝者はその時代を代表するホームランバッターばかりですが、最高記録は「ラウンド記録」がフリオ・ロッドリゲス(マリナーズ)が記録した1ラウンド41本(2023年)、「大会記録」はブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)が記録した91本(2019年)です。
大谷翔平選手(エンゼルス)が、2020年に日本人として初めてMLBホームランダービーに出場しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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