日本人ただひとりのボクシング世界4階級制覇王者で前WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔選手(志成)が、ジョシュア・フランコ選手(アメリカ)とWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチを行います。
井上尚弥選手の4団体統一の偉業が記憶に新しいところですが、日本人2人目の4団体統一王者を目指す井岡一翔選手が前回ドローに終わったフランコ選手とのダイレクトリマッチに挑みます。
相手はWBA王者ということでどっちが強いのか気になるところですが、井岡一翔選手と対戦相手ジョシュア・フランコ選手の戦績比較や勝敗予想はどうでしょうか?
今回は、井岡一翔選手とジョシュア・フランコ選手はどっちが強いのか、戦績比較から再戦の勝敗予想をしていきたいと思います。
井岡一翔とジョシュア・フランコはどっちが強い?~戦績比較
まず井岡一翔選手と対戦相手ジョシュア・フランコ選手では、年齢とキャリアにおいては井岡選手のほうが上です。
年齢差6歳、試合数では井岡選手の32戦に対してフランコ選手が23戦と、井岡選手が9戦上回っています。
戦績比較においては両者ともよく勝っており、井岡選手の2敗に対してフランコ選手は1敗こそしているもののと文句のつけようがありません。
KO率は両者ともに高くはなく、パンチ力に関してはあまり差がないといっていいでしょう。
また、これまでの獲得タイトルではフランコ選手がWBA世界スーパーフライ級のみに対して、井岡選手はミニマム級から始まり、世界ライトフライ級、世界フライ級、世界スーパーフライ級と4階級を制覇しています。
獲得タイトルにおいては戦績以上に井岡一翔選手が対戦相手ジョシュア・フランコ選手を圧倒しています。
世界戦の経験の多さも同様です。
井岡一翔とジョシュア・フランコの戦績など比較表
井岡一翔 | 比較項目 | フランコ |
32戦 | 試合数 | 23戦 |
29勝(15KO) | 勝ち | 18勝(8KO) |
2敗 | 負け | 1敗 |
1 | 引き分け | 3 |
0 | 無効試合 | 1 |
33歳 | 年齢 | 27歳 |
165cm | 身長 | 165cm |
166cm | リーチ | 170cm |
井岡一翔の戦績などプロフィール
井岡一翔選手は1991年2月1日、大阪府堺市に生まれ、ボクシングは中学1年の時に始めました。
父親の井岡一法さんは元プロボクサーで井岡ボクシングジム会長を務め、叔父の井岡弘樹さんは元世界2階級制覇王者というボクシングをするには最高の環境で育ち、2009年にプロデビューしました。
2011年、当時としては国内最速記録となる7戦目で世界ミニマム王座獲得、その後は階級を上げ世界ライトフライ級の王座を獲得するも世界フライ級王座挑戦に一度は失敗、2度目の挑戦で世界フライ級王座獲得に成功しました。
2017年12月30日、一度は引退しましたが、翌2018年に復帰すると2019年に2度目の挑戦でWBO世界スーパーフライ級王座を獲得し日本人初の4階級制覇を達成しました。
井岡一翔選手の戦績などプロフィールは、以下の通りです。
井岡一翔の戦績などプロフィール
名前:井岡 一翔(いおか かずと)
生年月日:1989年3月24日(33歳)
国籍:日本
出身地:大阪府堺市
身長:165cm
リーチ:166cm
戦績:32戦29勝(15KO)2敗 1引き分け
獲得タイトル
WBC・WBA世界ミニマム級王座
WBA世界ライトフライ級王座
WBA世界フライ級王座
WBO世界スーパーフライ級王座、など世界4階級制覇王者
※2023年5月21日時点の情報です。
ジョシュア・フランコの戦績などプロフィール
井岡一翔選手の対戦相手となるジョシュア・フランコ選手は1995年10月27日、アメリカ・テキサス州サンアントニオに生まれました。
2015年8月6日にプロデビューすると、デビューから13連勝するなどして実績を重ね、2020年6月23日、アンドリュー・モロニーに判定勝ちしWBA世界スーパーフライ級王座を獲得しました。
オーソドックス・スタイルで、「教授(El Profesor)」のニックネームからイメージされるように、堅実なボクシングとテクニックが特徴です。
井岡一翔選手の対戦相手となるジョシュア・フランコ選手の戦績などプロフィールは、以下の通りです。
ジョシュア・フランコの戦績などプロフィール
本名:ジョシュア・フランコ(アメリカ)
生年月日:1995年10月27日(27歳)
国籍:アメリカ
出身地:アメリカ・テキサス州サンアントニオ
身長:165cm
リーチ:170cm
戦績:23戦18勝(8KO)1敗 3引き分け 1無効試合
ニックネーム:教授(El Profesor)
獲得タイトル
WBC世界スーパーフライ級ユースシルバー王座
WBAインターナショナルバンタム級王座
NABF北米バンタム級王座
WBA世界スーパーフライ級王座
※2023年5月21日時点の情報です。
井岡一翔とジョシュア・フランコはどっちが強い?~再戦の勝敗予想
では続いて、井岡一翔選手と対戦相手ジョシュア・フランコ選手のどっちが強いのか、再戦の勝敗予想をしていきます。
これまでの両者の戦績ではほぼ互角、獲得タイトルや世界戦の経験などを見ると、井岡一翔選手が優位に立っていると見ていいでしょう。
第1戦ではジャッジの1人が115-113でフランコ選手の勝ち、2人が114-114のドローで引き分けに終わりましたしたが、どちらかというとフランコ選手が押し気味の試合展開だったように思います。
ともにオーソドックス・スタイルのテクニシャンで、KO率があまり高くないことから、再戦もKO決着の可能性は低く、どちらが勝っても勝負は判定にもつれ込む可能性が非常に高いと予想します。
お互いにディフェンスが良いので、なかなか有効打を奪えない展開になることが予想され、判定も再び僅差になるのではないでしょうか。
獲得タイトルからは前チャンピオンで無冠とはいえ格は井岡選手が数段上ですが、井岡選手より6歳若いフランコ選手が若さを武器に積極的に出てくれば、また違った試合展開になるかもしれません。
スピードとテクニックが持ち味の井岡選手の対策がうまくいけば井岡選手有利、井岡選手より6歳若いフランコ選手が若さと強打を武器に積極的に出てくればフランコ選手に分があると見ますが、ともに勝つために全力を尽くすでしょう。
第1戦はフランコ選手が2021年8月14日以来の久しぶりの試合であることや世界戦の経験の差などを考えて井岡一翔選手の僅差の判定勝ちと予想しましたが、再戦は第1戦の戦いぶりなどから勝敗予想としてはジョシュア・フランコ選手の僅差の判定勝ちと予想します。
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井岡一翔とジョシュア・フランコはどっちが強い?勝敗予想~まとめ
今回は、井岡一翔選手とジョシュア・フランコ選手はどっちが強いのか、戦績比較から再戦の勝敗予想をしてきました。
戦績を比較するとほぼ互角、KO率などもほぼ互角で好試合が期待されますが、第1戦の戦いぶりやフランコ選手の勢いなどから再戦の勝敗予想はジョシュア・フランコ選手の僅差の判定勝ちとみます。
WBOのタイトルを返上した井岡一翔選手がWBAの王者となって再び統一戦に向かうのか、注目のタイトルマッチのゴングがいよいよ鳴ります!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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