「パリの散歩道」は、2014年ソチ・オリンピックのフィギュアスケートのショート・プログラム(SP)において羽生結弦選手が使用した曲として知られています。
「パリの散歩道」が流れる中、羽生結弦選手が次々と高得点をマークしていく姿がかっこいいと思った方も多いと思いますが、だれの曲なのでしょうか?
音源も羽生結弦選手の強い拘りを感じさせるもので、このバージョンを選ぶのはさすがだと感じさせるものでした。
今回は、羽生結弦選手が選んだパリの散歩道はだれの曲なのか、また音源などについて見ていきます。
羽生結弦のパリの散歩道がかっこいいけどだれの曲?
クラシックの曲が選ばれることが多いフィギュアスケートにおいて、このようにエレキギターの曲が選ばれるのは非常に珍しいことです。
羽生結弦選手が採用したパリの散歩道はバラードの名曲ですが、エレキギターの音がとてもかっこいい名曲です。
だれの曲か、気になっていた方も多いと思いますが、作曲はゲイリー・ムーアです。
ゲイリー・ムーアは北アイルランド出身で、ハード・ロックやブルースを得意としたギタリスト&ヴォーカリストです。
80年代には何度も来日して日本中を興奮の渦に巻き込みましたが、2011年に亡くなりました。
パリの散歩道はゲイリー・ムーアの代表曲のひとつで、1978年リリースの「バック・オン・ザ・ストリーツ」に初収録されています。
ちなみに歌詞はゲイリー・ムーアの北アイルランドの盟友、フィル・ライノットが書いており、歌入りのスタジオ・バージョンではフィル・ライノットが歌っています。
羽生結弦選手はソチ・オリンピックの前からパリの散歩道を採用していますが、この曲でバンバン高得点を叩き出す姿は本当にかっこいいと思わせるものがありました。
羽生結弦のパリの散歩道の音源
羽生結弦選手が選んだパリの散歩道にはスタジオ・バージョンからライブ・バージョン、歌なしのインストゥルメンタル・バージョンとさまざまな音源があります。
スタジオ・バージョンは普通に歌入りのバージョンなのですが、羽生結弦選手がショート・プログラム(SP)で採用したのは歌なしのインストゥルメンタルのライブ・バージョンです。
そして音源は、1980年11月5・6日、イギリス・ロンドンの「マーキークラブ」公演を収録したライブ・アルバム「ライヴ・アット・ザ・マーキー」からのバージョンで、1983年にリリースされています。
この他にも「ゲイリー・ムーア・ベスト」にも同一バージョンが収録されていますが、歌入りのバージョンが多いので購入の際には注意が必要です。
羽生結弦のパリの散歩道の音源選びに強い拘り
パリの散歩道の作曲者のゲイリー・ムーアは感情移入たっぷりのギター・プレイが持ち味で、ライブでは毎回、違った演奏をするのが特徴です。
パリの散歩道の歌なしのインストゥルメンタル・バージョンは非常に珍しく、このバージョンを選んだことに羽生結弦選手の強い拘りが感じられます。
感情移入の激しいギター・プレイと、羽生結弦選手自身の演技を重ね合わせる部分もあったのではないでしょうか。
何と言っても数あるバージョンからインストゥルメンタルのライブ・バージョンを選んだのですから、さすがと思わせるセレクトです。
この時期から後は、ゲイリー・ムーアは筆者が記憶している限り、ライブでも歌入りのバージョンになっています。
つまりパリの散歩道のインストゥルメンタルのライブ・バージョンは、この時期だけの非常にスペシャルなバージョンでもあるのです。
羽生結弦のパリの散歩道の音源~まとめ
今回は、羽生結弦選手が選んだパリの散歩道はだれの曲なのか、また音源などについて見てきました。
羽生結弦選手が選んだパリの散歩道は、北アイルランド出身のギタリスト&ヴォーカリスト、ゲイリー・ムーアの作曲で、音源はインストゥルメンタルのライブ・バージョンという非常にレアなバージョンです。
感情移入たっぷりで同じ演奏を繰り返すことのないゲイリー・ムーアのギター・プレイと羽生結弦選手自身の演技が、ピタリとハマった選曲と音源だったように思います。
羽生結弦選手の非凡な才能が選曲にも表れた好例といっていいでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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