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カーリングにギブアップのルールはある?コールドゲームとどう違う?

カーリングの試合を見ていると、点差が大きく開いている時にはまだエンドが残されているにもかかわらず両チームが握手をして試合が早く終了しているシーンをよく見かけます。

野球でいうコールドゲームと同じということなのか、はたまた負けを悟ってギブアップしたように見えますが、そもそもカーリングにギブアップのルールはあるのでしょうか?

そこにはフェアプレーを重んじるカーリングらしい精神が反映されていました。

今回は、カーリングにギブアップのルールはあるのか、またコールドゲームとどう違うのかを見ていきたいと思います。

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カーリングにギブアップのルール

カーリングにギブアップのルールはありますが、正式にはギブアップとはいわず「コンシード」といいます。

カーリングでは今ほどではありませんが、「ギブアップ」と「コンシード」が同じ意味として使われていた時期があったように思います。

カーリングは以前はあまり馴染みのない競技だったため、テレビ中継なども難しい言葉はなるべく避けていたためだと思われます。

見ている方も「コンシード」と言われるよりも「ギブアップ」と言われたほうが、わかりやすいのは確かです。

しかし、カーリングの用語としてはルール上はコンシードが正しい用語でギブアップとは言いません。

最近では平昌オリンピックでの銅メダル獲得などカーリング人気が高まってきたこともあり、「コンシード」という用語もだいぶ定着してきたように思います。

では、この「コンシード」についてもう少し詳しく見ていくことにしましょう。

カーリングのコンシードとは?

カーリングにおいてコンシードとは、試合の途中(エンド終了時)にこのまま競技を続けても自分のチームが勝てないと判断した場合、負けを認めて相手チームの勝利を認めることをいいます。

コンシードは6エンドを終了した後から宣言することができますが、コンシードする場合はスキップが相手選手にその意思を伝えて競技終了となり、両チームが握手などをしてお互いに健闘を称え合います。

コンシード(concede)の語源は、ラテン語「完全に譲る」(con+cedere 「立ち去る、譲る」)で、意味としては英和辞典で、「譲歩する」「(選挙などで)敗北を認める」とあります。

カーリングは、審判がいないセルフジャッジの競技であり、スポーツマンシップが重んじられます。

フェアプレー精神の理念から、ただ単に諦める・降参する(ギブアップ)というよりも相手の力を認めて勝ちを譲る(コンシード)という意味のほうがカーリング精神にもふさわしいといえるでしょう。

自分から進んで負けを認めるという意味においては、「負けました」と言って投了する囲碁・将棋に近いように思います。

同じイギリスのスコットランドを発祥の地とされているゴルフのマッチプレーにもコンシードという習慣がありますが、紳士のスポーツといわれるゴルフとカーリングには同じような精神を感じます。

カーリングのギブアップはコールドゲームとどう違う?

カーリングのギブアップのルールについてはよくわかりました。

もうひとつ、似ているような用語でコールドゲームについてはどうでしょうか?

カーリングでは、例えば高校野球のように○回終了時点で○点差がつけばコールドゲーム成立、というような規定はなくコールドゲームというルールはありません。

ただし、上述したようにフェアプレーの精神から自分のチームが勝てないと判断した場合には負けを認めてコンシードすることになります。

しかし、コンシードは強制されるのではなく、あくまでも自らの意思で決定されるものです。

コールドゲームのようにあらかじめ決められているものではないので、試合が強制的に終了されることはありません。

カーリングにギブアップのルール~まとめ

今回は、カーリングにギブアップのルールはあるのか、またコールドゲームとどう違うのかを見てきました。

カーリングにギブアップのルールはありますが、正式にはギブアップとはいわず「コンシード」といいます。

カーリングにおいてコンシードとは、試合の途中(エンド終了時)にこのまま競技を続けても自分のチームが勝てないと判断した場合、負けを認めて相手チームの勝利を認めることで、ただ単に諦める・降参する(ギブアップ)というよりも相手の力を認めて勝ちを譲る(コンシード)という意味がフェアプレーの表れともいえます。

また、カーリングでは試合が強制的に終了されるコールドゲームのルールはなく、コンシードもあくまでも自らの意思で決定されるものです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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