ボクシングのグローブの色というと赤と青のイメージがありますが、実際に試合を見ていると赤と青以外にも白や黒などさまざまな色のグローブを着用しています。
特にチャンピオンが赤のグローブを着用するというイメージを持っている方は、少なからずいらっしゃるかもしれません。
ボクシングのグローブの色には、何か決まりのようなものはあるのでしょうか?
今回は、ボクシングのグローブの色に決まりはあるのか、またチャンピオンが赤のイメージの理由についても見ていきます。
ボクシングのグローブの色に決まりはある?
現在、ボクシングのグローブに関する決まりとしては、重さは階級によって細かく規定されていますが、色に関する決まりは特にありません。
ボクシングのルール上、ボクサーはどんな色のグローブを着用してもかまわないことになっています。
これはWBA、WBAなどボクシング団体によって違うということもなく、共通の決まりです。
赤か青というだけでなく、対戦するボクサーによって色は分けたほうがわかりやすいですし見やすいような気もしますが、両者が同じ色のグローブを着用することも珍しくありません。
逆に、グローブの色やメーカーなどは両陣営が合意して同一のグローブを着用したほうがフェアだという考え方もあるでしょう。
筆者も最初は違和感がありましたが、最近ではもう慣れてきて気にならなくなりました。
最近では、世界タイトルをかけた試合でも赤と青、同一色以外にも白や黒、ゴールドやシルバー、ピンクまで登場して本当にカラフルになったと感じます。
さすがに左右で違う色は見たことがありませんが…。
ボクシングのグローブの色~チャンピオンは赤の理由
ボクシングのグローブの色に特に決まりはないことはわかりましたが、それでもチャンピオンが赤のグローブを着用するというイメージを持っている方はいらっしゃると思います。
特に筆者のような中年世代より前のボクシング・ファンに多いのではないでしょうか。
これはチャンピオンは赤コーナー、挑戦者は青コーナーという慣例が大きな理由になっていると考えられます。
そして、以前はボクシングのグローブの色も、今ほどカラフルではなく赤と青が主流でした。
このため、ボクシングでは長い間、チャンピオンは赤いグローブ、挑戦者は青いグローブというイメージが定着してきました。
ちなみにトランクスの色に関しては、こちらも特に決まりはありませんが契約の段階で両者被らないように決めることが多いです。
むしろグローブよりトランクスの色のほうが、同じだと紛らわしいですね。
ボクシングのグローブの色による違い
最後になりますが、ボクシングのグローブの色がパンチ力など試合に影響を与えることはあるのでしょうか。
結論から言うと、グローブの色による違いはありません。
仮にグローブの色でパンチ力が違うなどということがあれば、直ちにルールができているはずです。
しかし、色は心理的な面で多少の影響はあるかもしれません。
まず、基本となる赤と青の関しては、
赤:アドレナリンを分泌し興奮を促し目を引く
青:興奮を抑えて気持ちを落ち着かせ集中力アップ
という心理効果があるといわれています。
その他、ボクシングでは、黒はパンチを重く感じさせ、白はパンチを速く感じさせるともいわれています。
ボクシングのコーナーの色の違いについては、こちらをご参照下さい↓
ボクシングのグローブの色に決まりはある?~まとめ
今回は、ボクシングのグローブの色に決まりはあるのか、またチャンピオンが赤のイメージの理由についても見てきました。
ボクシングのグローブの色による決まりは特になく、チャンピオンが赤のイメージがあるのはチャンピオンは赤コーナー、挑戦者は青コーナーという慣例が大きな理由になっているものと思われます。
ボクシングのグローブの色は以前と比べてカラフルになり、赤と青、同一色以外にも白や黒、ゴールドやシルバー、ピンクなど非常に多彩です。
グローブの色がパンチ力などに影響を与えることはありませんが、色の心理効果を狙った選択はあり得るでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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