相撲で力士が身につけている唯一のものが「まわし」ですが、最近はカラフルな色のまわしが増えてきたように思います。
しかし、まわしは色だけでなく素材や値段もさまざまで、だれがどんなまわしを締めるのか厳密に区別されています。
はたして相撲のまわしの色・素材・値段には、どんな違いがあるのでしょうか?
また、まわしは洗濯しないから臭いという話がありますが、これが本当なのかどうかも気になります。
今回は、相撲のまわしの色・素材・値段についてや洗濯しないから臭いというのは本当なのか、などを見ていきます。
相撲のまわしの色・素材・値段
相撲界は実力の世界であることは言わずもがなですが、給料だけでなくまわしも地位の高さによって違いが見られています。
相撲のまわしは色、素材、値段のどれを見ても地位が高くなれば高級品になる傾向が見られています。
早速、順番に見ていきましょう。
相撲のまわしの色
相撲のまわしの色は相撲協会では、黒か紺色に統一することに規定されています。(昭和33年)
しかし、実際には黒か紺色以外にもさまざまな色のまわしが見られており黙認されている状況です。
実際の取り組みでは大変カラフルなまわしも見られますが、稽古用のまわしとなると一転して厳密に区別されています。
大相撲では稽古まわしの色は十両以上の力士が白色で、幕下以下の力士は黒色のまわしとなっています。
また、幕下以下の力士は取り組み用と稽古用のまわしの区別がなく、本場所でも稽古用のまわしを使用します。
なんとなく黒いまわしのほうが強いイメージがありますが、実際には上位力士が白いまわし、幕下以下が黒いまわしです。
相撲のまわしの素材
相撲のまわしの素材についても力士の地位によって違いが見られます。
十両以上の関取は取り組み用のまわしの素材は絹、それ以外の力士はアマチュアを含めて木綿の素材となっています。(十両以上の関取も稽古用は木綿の素材)
十両以上の関取は、色と同様に素材でも取り組み用と稽古用のまわしを使い分けています。
相撲のまわしの値段
続いて、相撲のまわしの値段ですが、これは数千円から1千万円以上もするものまでさまざまです。
アマチュアが使用するまわしなら数千円の値段から購入できますが、幕下以下の力士が取り組みや稽古で使う黒と白のまわしの値段は1万~2万円ほどです。
一方、十両以上の関取が取り組みで使う絹のまわしの値段は1本100万円前後もする高級品です。
さらに前垂れの部分に後援会や企業名が刺繍された「化粧廻し」ともなれば、数百万円から中には1千万円を超える値段まであるようです。
これまでには1億円を超える「超高級化粧廻し」もあったようです。
相撲のまわしは洗濯しないから臭いというのは本当?
相撲のまわしは基本的に洗濯しないというのは本当で、何度も洗っているうちに生地がへたってしまうからというのが理由です。
あまりにもひどく汚れてしまった場合には洗濯せずに廃棄処分して新しいまわしに交換します。
しかも大相撲ではまわしの下には何もつけず素肌にそのまま締めているので、汗などがしみこんで臭いというのは本当です。
どんなニオイなのか気になりますが、ある相撲関係者が言うには”体育館の一番奥のほうのマットのニオイ”とのことです。
どんなニオイか非常にイメージしやすい表現だといえますが、相撲部屋ではこのニオイが充満しているのかと思うとかなり臭いのではないかと想像してしまいます。
ただし、洗濯しないでそのまま放置しているわけではなく、稽古の後は格下の力士が天日干し(本場所の取り組み用のまわしは陰干し)をして殺菌しています。
格下の力士にとっては結構、辛い仕事といえるかもしれません。
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相撲のまわしの色・素材・値段~まとめ
今回は、相撲のまわしの色・素材・値段についてや洗濯しないから臭いというのは本当なのか、などを見てきました。
大相撲では稽古まわしの色は十両以上の力士が白色で幕下以下の力士は黒色、実際の取り組みでは黒か紺色に統一することに規定(昭和33年)されていますが、実際にはさまざまな色のまわしが見られ黙認されている状況です。
素材は十両以上の関取は取り組み用のまわしの素材は絹、それ以外の力士はアマチュアを含めて木綿(十両以上の関取も稽古用は木綿の素材)、値段は数千円から1千万円以上もするものまでさまざま(絹のまわしは1本100万円前後)です。
まわしは洗濯しないから臭いというのは本当で、”体育館の一番奥のほうのマットのニオイ”とのことで、稽古の後は格下の力士が天日干し(本場所の取り組み用のまわしは陰干し)をして殺菌しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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