延期となっていた村田諒太選手(帝拳)とゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)のボクシングWBA・IBF世界ミドル級王座統一戦が4月9日(水)、さいたまスーパーアリーナで行われます。
ビッグネームのゴロフキンとの統一戦というのも大きな話題ですが、それ以上に注目されているのがファイトマネーなど総経費が国内史上最高額になるだろうということです。
村田諒太選手とゴロフキンのファイトマネーはいったいいくらになるのか、過去のビッグマッチなどと比較するとどうなのか、非常に興味深いところです。
両選手の戦績も申し分なくチャンピオン同士による素晴らしい試合が見られそうです。
今回は、村田諒太vsゲンナジー・ゴロフキンのファイトマネーはいくらなのか、さらに戦績を比較しながら勝敗予想もしていきたいと思います。
村田諒太vsゴロフキンのファイトマネーはいくら?
村田諒太選手とゴロフキンのファイトマネーは具体的にいくらの金額になるのかは発表されていませんが、帝拳プロモーションズの本田会長の話では村田諒太選手のファイトマネーは少なくとも日本人が受け取るファイトマネーとしては史上最高額になるのは間違いないようです。
これまでの日本人ボクサーの史上最高額のファイトマネーは1994年に行われたWBC世界バンタム級王座統一戦の辰吉丈一郎対薬師寺保栄戦の両選手1億7,000万円です。
この1億7,000万円を超えるのは間違いないことから村田諒太選手のファイトマネーは最低でも6億円以上と推測されます。
一方のゴロフキンのファイトマネーは村田諒太選手のファイトマネーよりはるかに高額になると思われます。
これまでの日本国内での最大規模の試合は1990年に行われたヘビー級のマイク・タイソンvsジェームズ・ダグラス戦で収益は約20億円、ファイトマネーは両選手合わせて推定1,000万ドル(タイソン900万ドル・ダグラス100万ドルで当時のレートで約14億円)といわれています。
この試合を手掛けた帝拳プロモーションズの本田会長によると、今回の村田諒太vsゲンナジー・ゴロフキン戦はタイソンvsダグラス戦より総経費では上回るとのことで、両選手のファイトマネーも1,000万ドルを超えるのは間違いなさそうです。
となると、ゴロフキンのファイトマネーは最低でも1,000万ドル(約11億円)、その他にもチケットやPPVの収益などが加わると推測されます。
いずれにしてもファイトマネーだけでなく、これまでの日本国内のボクシング史上最大規模の一戦になるのは間違いありません。
村田諒太とゲンナジー・ゴロフキンのファイトマネー他(推定)
村田諒太:6億円(推定)+チケット・国内放映料(Amazon Prime Video)の収益
ゴロフキン:1,000万ドル(約11億円)以上+チケット・海外放映料(DAZN)の収益
村田諒太vsゴロフキンの勝敗予想
続いて、両選手の過去の戦績を比較しながら村田諒太vsゴロフキン戦の勝敗予想をしてみたいと思います。
勝敗予想の多くは、ゴロフキン有利と見ているようです。
それも仕方のないことで、ゴロフキンは長期に渡ってミドル級で覇権を握ってきたという意味で村田諒太選手を圧倒しています。
ゴロフキンは元ミドル級3団体統一王者で、WBAのタイトルは17連続KO防衛(世界タイ記録)を含む19度の防衛を果たしており、かつてはパウンドフォーパウンド1位にランクされた名チャンピオンです。
41勝のうち36KOとKO率も高く、パンチ力も相当なものです。
かつて両選手はスパーリングをしたことがありますが、村田諒太選手がかなり苦しめられたようです。
なので、勝敗予想としてはゴロフキンの勝ちは妥当なところで、パンチ力を考えるともしかしたらKO決着もあるかもしれません。
しかし、日本人としては当然ながら村田諒太選手に勝ってほしいところです。
村田諒太選手にチャンスがないわけではなく、得意の右が当たればKO勝利の可能性もあるでしょう。
試合当日で村田諒太選手35歳、ゴロフキン39歳と年齢的なアドバンテージもあり、一部ではゴロフキンの衰えを指摘する声もあります。
コロナ禍で隔離の影響がどう出るのかも気になるところです。
勝敗予想としては全盛期の強さを維持していればゴロフキンの勝利、ゴロフキンのコンディション次第では村田諒太選手にもチャンスが生まれてくると予想します。
村田諒太vsゴロフキン~戦績比較
村田諒太選手とゴロフキンの戦績比較ですが、両選手ともにアマチュア時代から戦績が大変素晴らしく、ともにオリンピックミドル級のメダリストです。
アマチュアからプロのすべてのキャリアでミドル級というのも共通点です。
しかし、アマチュア時代からプロになって現在に至るまで、試合数と勝利数においてはゴロフキンが村田諒太選手を上回っているのは間違いないところでしょう。
戦績においてはゴロフキンが村田諒太選手の上をいっています。
村田諒太の戦績
村田諒太選手は1986年1月12日、奈良県奈良市に生まれ、ボクシングは中学時代から始めました。
2012年のロンドンオリンピックミドル級で金メダルを獲得し、2013年にプロ転向、2017年にWBA世界ミドル級王座を獲得しました。
村田諒太の戦績などプロフィール
本名:村田諒太
生年月日:1986年1月12日
国籍:日本
出身地:奈良県奈良市
身長:183cm
リーチ:184cm
戦績:18戦16勝(13KO)2敗
※アマチュア戦績:138戦119勝(89KO)19敗(ロンドンオリンピックミドル級金メダル)
獲得タイトル:WBA世界ミドル級王座
ゴロフキンの戦績
ゴロフキンは1982年4月8日、カザフスタンに生まれ、ボクシングは14歳から始めました。
2006年にプロ転向し、2010年WBA世界ミドル級王座獲得、2014年WBC世界ミドル級王座獲得、2015年IBF世界ミドル級王座獲得で3団体統一王者となります。
防衛回数は、3団体統一王者時代にWBA19回、WBC8回、IBF4回を数えます。
ゴロフキンの1敗と1引き分けは、ともに現スーパーミドル級4団体統一王者サウル・アルバレス(メキシコ)によるもので、キャリア唯一の敗戦も僅差の判定負けでした。
勝率・KO率の高さもさることながら、プロアマのキャリアを通じてダウンの経験がないことも特筆すべきところです。
ゴロフキンの戦績などプロフィール
本名:ゲンナジー・ゲンナジーヴィッチ・ゴロフキン
生年月日:1982年4月8日
国籍:カザフスタン
出身地:カザフスタン・カラガンダ州カラガンダ
身長:179cm
リーチ:178cm
戦績:43戦41勝(36KO)1敗1引き分け
※アマチュア戦績:350戦345勝5敗(アテネオリンピックミドル級銀メダル)
獲得タイトル:IBF世界ミドル級王座、WBC世界ミドル級王座、WBA世界ミドル級王座など
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村田諒太vsゴロフキンのファイトマネーはいくら?~まとめ
今回は、村田諒太vsゲンナジー・ゴロフキンのファイトマネーはいくらなのか、さらに戦績を比較しながら勝敗予想もしてみました。
村田諒太選手とゲンナジー・ゴロフキンのファイトマネーなどは、
村田諒太:6億円(推定)+チケット・国内放映料(Amazon Prime Video)
ゴロフキン:1,000万ドル(約11億円)以上+チケット・海外放映料(DAZN)の収益
となることが推測され、村田諒太選手のファイトマネーは日本人ボクサーとしては史上最高額となります。
両選手の戦績はプロ・アマ通して素晴らしいものですが、試合数と勝利数においてはゴロフキンが村田諒太選手を上回っています。
勝敗予想としては下馬評通りゴロフキン有利と見ますが、ゴロフキンの年齢からくる衰え、コンディション次第では村田諒太選手にも勝機があると予想します。
村田諒太選手にとっては待ちに待ったビッグネームとの統一戦です。
素晴らしい試合はもちろんですが、いい結果が出ることを期待したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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