2年ぶりの開催となる夏の甲子園2021が、2021年8月10日(火)に阪神甲子園球場でいよいよ開幕します。
新型コロナウイルス感染拡大が止まらない中、一般の観客は入場できない無観客での開催で、スタンド入場は学校関係者に限定されます。
3回戦までの組み合わせがすでに発表されていますが、はたして深紅の優勝旗を手にするチームはどこなのでしょうか?
優勝校ももちろん気になりますが、こちらでは最もおもしろいといわれる準々決勝の進出チーム、つまりベスト8のチームを予想し、合わせて各校の注目選手も見ていきたいと思います。
夏の甲子園2021ベスト8予想と注目選手
夏の甲子園2021の組み合わせは、8つのブロックに分かれて3回戦まで決定しています。
つまり、各ブロックを勝ち抜いた8チームがベスト8ということになり、準々決勝に進出することになります。
今年2021年は新型コロナウイルスの影響で調整不足(特に実戦)があったためか、各地方大会では多くの強豪校が消える波乱の年となっています。
各ブロックには強豪校が複数入っているブロックもあってベスト8予想も非常に難しいですが、各地区予選のデータなどをもとに予想してみました。
絶対的な優勝候補もなく混戦が予想される夏の甲子園2021ですが、各チームの注目選手とともにベスト8を以下のように予想しました。
夏の甲子園2021ベスト8予想①~大阪桐蔭
大阪桐蔭(大阪府)は3年ぶり11回目7回目の甲子園出場で、最速150キロのエース左腕・松浦投手と右腕・竹中投手など層の厚い投手陣と主将で勝負強いバッティングが光る池田選手と長打力のある花田選手を中心とした地方大会4割超えの打撃陣は破壊力抜群です。
夏5回、春3回の甲子園優勝を誇る大阪桐蔭は優勝候補にも挙げられます。
結果:2回戦敗退
大阪桐蔭の注目選手
池田陵真:172cm85kg右投右打
地方大会成績
.654、打点14、本塁打2
夏の甲子園2021ベスト8予想②~明豊
明豊(大分県)は4年ぶり7回目の甲子園出場で、今春の選抜大会準優勝校です。
選抜準優勝時の京本投手、財原投手、太田投手の3本柱に加えて、1年生の森山投手も成長著しく4本柱の投手王国となりました。
地方大会5試合ではこの4投手と失策もなく、失点はわずかに6失点でした。
打線もチーム打率.331、得点40と1試合平均8得点と十分な攻撃力です。
結果:1回戦敗退
明豊の注目選手
京本真:189cm87kg右投右打
地方大会成績
投球回20回、奪三振19、失点2、被安打11
夏の甲子園2021ベスト8予想③~愛工大名電
愛工大名電は3年ぶり13回目の甲子園出場で、エース左腕・田村投手を投打の中心としたチームです。
140キロ台のストレートを主体としたピッチングで安定感抜群のエース左腕・田村投手に加えて、右腕・寺嶋投手も控え、長打力のある打線とともに激戦区・愛知県を勝ち抜きました。
結果:1回戦敗退
愛工大名電の注目選手
田村俊介:178cm88kg左投左打
地方大会成績
.364、打点6、本塁打0
夏の甲子園2021ベスト8予想④~智弁学園
智弁学園(奈良県)は2大会連続20回目の甲子園出場で、1年夏から甲子園のマウンドを経験している右腕・小畠投手と左腕・西村投手を擁し、打つほうでは地方大会6割超えの広角に打てる強打者・前川選手を中心とした投打のバランスに優れたチームです。
今春の選抜大会では大阪桐蔭を破っており、実力は十分です。
結果:準優勝
智弁学園の注目選手
前川右京:177cm90kg左投左打
地方大会成績
.643、打点4、本塁打0
夏の甲子園2021ベスト8予想⑤~浦和学院
浦和学院(埼玉県)は3年ぶり14回目の甲子園出場で、主将で4番、強肩強打の吉田瑞樹捕手を中心としたチームです。
投手ではエース左腕・宮城投手と5試合無失点の吉田匠吾投手が手厚く、総合力のあるチームに仕上がっています。
結果:2回戦敗退
浦和学院の注目選手
吉田瑞樹:177cm82kg右投右打
地方大会成績
.435、打点7、本塁打1
夏の甲子園2021ベスト8予想⑥~二松学舎大付
二松学舎大付(東東京)は3年ぶり4回目の甲子園出場で、エース左腕・秋山投手を中心に6試合でチーム打率.320、得点36と投打にバランスのとれたチームです。
特にエース・秋山投手は140キロ超えのストレートと制球力が持ち味で三振が取れるピッチャーで、完成度の高い注目選手です。
結果:3回戦敗退
二松学舎大付の注目選手
秋山正雲:170cm75kg左投左打
地方大会成績
投球回32回1/3、奪三振39、失点2、被安打18
夏の甲子園2021ベスト8予想⑦~智弁和歌山
智弁和歌山(和歌山県)は4大会連続25回目の甲子園出場で、層の厚い投手陣と強力打線が魅力のチームです。
エース・中西投手は150キロに迫る速球と多彩な変化球で打者を翻弄し、打線では1年夏から4番を打つ徳丸選手が注目選手で、和歌山大会決勝では好投手の呼び声高い右腕・小園投手攻略に成功しています。
結果:優勝
智弁和歌山の注目選手
徳丸天晴:185cm88kg右投右打
地方大会成績
.286、打点4、本塁打0
通算本塁打42
夏の甲子園2021ベスト8予想⑧~三重
三重(三重県)は7年ぶり13回目の甲子園出場で、地方大会では6試合でチーム打率.510、本塁打15、得点100、盗塁29は出場校中、堂々のトップです。
ノーシードから勝ち上がってきているだけに、破壊力ある攻撃が甲子園でも続けば台風の目になる可能性を秘めています。
失点は12で1試合平均2失点とまずまずで6試合で2失策と守りも堅く、攻守ともに鍛えられています。
結果:3回戦敗退
三重の注目選手
目立った注目選手はいませんが、控えの選手までほぼ全員が高打率で打線に切れ目がありません。
相手ピッチャーは息が抜けない強力打線といえるでしょう。
夏の甲子園2021の組み合わせと日程・結果
夏の甲子園2021は全国の地方大会を勝ち抜いた代表49校が参加し、8月10日より17日間にわたって開催され、決勝戦は8月26日午後2時開始予定となっています。(8月9日開幕予定でしたが台風の影響で1日順延になりました)
組み合わせは3回戦までが決定しており、3回戦以降の準々決勝・準決勝の組み合わせは再び抽選により決定されます。
組み合わせ表は、こちら!
各チームの初戦(1回戦・2回戦)の組み合わせと日程・結果は、以下の通りです。
各チームの初戦(1回戦・2回戦)の組み合わせと日程・結果
第1日:8月10日(火)
1回戦
日大山形(山形)4-1 米子東(鳥取)
新田(愛媛)4-2 静岡(静岡)
東明館(佐賀)0-4 日本航空(山梨)
第2日:8月11日(水)
1回戦
智弁学園(奈良)10-3 倉敷商(岡山)
広島新庄(広島)2-3 横浜(神奈川)
高岡商(富山)4-17 松商学園(長野)
東北学院(宮城)5-3 愛工大名電(愛知)
8月12日(木)・13日(金)・14日(土)は雨のため順延
第3日:8月15日(日)
1回戦
明桜(秋田)4-2 帯広農(北北海道)
県岐阜商(岐阜)2-3 明徳義塾(高知)
神戸国際大付(兵庫)2-1 北海(南北海道)
小松大谷(石川)6-7 高川学園(山口)
第4日:8月16日(月)
1回戦
長崎商(長崎)8-4 熊本工(熊本)
専大松戸(千葉)6-0 明豊(大分)
阿南光(徳島)0-8 沖縄尚学(沖縄)
鹿島学園(茨城)0-7 盛岡大付(岩手)
第5日:8月17日(火)
1回戦
大阪桐蔭(大阪)7-4 東海大菅生(西東京)
8月18日(水)は雨のため順延
第6日:8月19日(木)
1回戦
近江(滋賀)vs 日大東北(福島)※5回途中雨天ノーゲーム
2回戦
西日本短大付(福岡)vs 二松学舎大付(東東京)※雨天順延
京都国際(京都)1-0 前橋育英(群馬)
作新学院(栃木)7-10 高松商(香川)
第7日:8月20日(金)
1回戦
近江(滋賀)8-2 日大東北(福島)
2回戦
西日本短大付(福岡)0-2 二松学舎大付(東東京)
智弁和歌山(和歌山)vs 宮崎商(宮崎)※宮崎商の出場辞退により智弁和歌山の不戦勝
樟南(鹿児島)0-2 三重(三重)
日本文理(新潟)6-8 敦賀気比(福井)
第8日:8月21日(土)
2回戦
弘前学院聖愛(青森)3-4 石見智翠館(島根)
浦和学院(埼玉)3-4 日大山形(山形)
新田(愛媛)3-5 日本航空(山梨)
智弁学園(奈良)5-0 横浜(神奈川)
第9日:8月22日(日)
2回戦
松商学園(長野)vs 東北学院(宮城)※東北学院の出場辞退により松商学園の不戦勝
明桜(秋田)2-8 明徳義塾(高知)
神戸国際大付(兵庫)4-3 高川学園(山口)
長崎商(長崎)6-2 専大松戸(千葉)
沖縄尚学(沖縄)0-4 盛岡大付(岩手)
第10日:8月23日(月)
2回戦
大阪桐蔭(大阪)4-6 近江(滋賀)
第11日:8月24日(火)
3回戦
京都国際(京都)6-4 二松学舎大付(東東京)
智弁和歌山(和歌山)5-3 高松商(香川)
三重(三重)3-6 敦賀気比(福井)
石見智翠館(島根)5-4 日大山形(山形)
第12日:8月25日(水)
3回戦
日本航空(山梨)1-7 智弁学園(奈良)
松商学園(長野)0-2 明徳義塾(高知)
神戸国際大付(兵庫)6-5 長崎商(長崎)
盛岡大付(岩手)4-7 近江(滋賀)
第13日:8月26日(木)
準々決勝
京都国際(京都)3-2 敦賀気比(福井)
石見智翠館(島根)1-9 智弁和歌山(和歌山)
明徳義塾(高知)2-3 智弁学園(奈良)
神戸国際大付(兵庫)6-7 近江(滋賀)
第14日:8月28日(土)
準決勝
智弁和歌山(和歌山)5-1 近江(滋賀)
智弁学園(奈良)3-1 京都国際(京都)
第15日:8月29日(日) 14:00
決勝
智弁和歌山(和歌山)9-2 智弁学園(奈良)
夏の甲子園2021ベスト8を予想~まとめ
今回は、夏の甲子園2021ベスト8を予想するとともに注目選手と組み合わせも見てきました。
夏の甲子園2021ベスト8は、大阪桐蔭(大阪府)、明豊(大分県)、愛工大名電(愛知県)、智弁学園(奈良県)、浦和学院(埼玉県)、二松学舎大付(東東京)、智弁和歌山(和歌山県)、三重(三重県)と予想します。
8チームそれぞれ投打に注目選手がいますが、新型コロナウイルスの影響で調整不足(特に実戦)もあり、地方大会同様に波乱含みの大会となりそうです。
地方大会の経験を生かし、甲子園でさらに戦いながら成長し勢いに乗ったチームが優勝争いに加わってくるのではないでしょうか。
絶対的な本命はないだけに混戦が予想され、いつになくおもしろい大会になりそうです。
追記
夏の甲子園2021ベスト8を予想しましたが、予想チームでベスト8まで勝ち上がったのは智弁学園(奈良)と智弁和歌山(和歌山)の2校でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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