大相撲でよく聞かれる”結びの一番”ですが、意味はその日の最後に行われる取組なのはわかります。
しかし、最後の取組なだけに通常の取組とはいろいろと異なる意味を持っています。
なぜ結びの一番と言われるようになったのか、その他時間や力水についてなどよくわからないこともあります。
今回は、大相撲の結びの一番の意味と時間、力水をつける力士がいない場合などについて見ていきたいと思います。
大相撲の結びの一番の意味
大相撲の結びの一番とは、15日間の場所期間中の各日の幕内最後の取組を意味します。
結びには、「最後、終わり、しめくくる」などという意味があり、結びの一番はその日の取り組みをしめくくる一番ということになります。
また、昔は信玄袋という袋に物を入れていましたが、物を入れた後の最後に紐を結んでいました。
このことからも結びが最後を意味することがわかります。
原則として、大相撲の結びの一番には番付の最上位の力士が登場して、その日をしめくくります。
通常は横綱が結びの一番に登場しますが、不在の場合は大関が代わって務めることになります。
特に千秋楽の結びの一番は、横綱同士や優勝争いをしている力士の取組になることが多く、場所一番の盛り上がりになります。
ちなみに、千秋楽の結びの一番の最多出場力士は白鵬の66回で、2位の北の湖の47回を大きく引き離してのトップで、対戦カードとしては貴乃花VS曙の27回が最多です。(いずれも2020年9月場所まで)
大相撲の結びの一番の時間~千秋楽だけは特別
大相撲のタイムスケジュールは、通常、千秋楽を除いた14日間は17時55分頃から弓取式が行われ18時には終了となります。
なので、結びの一番の時間は弓取式の少し前、つまり18時より少し前ということになります。
ただ、進行が遅れることもあるので多少は前後することはありますが、たいていはNHKのテレビ放送終了の18時前に終えるように進行を調整しています。
ただ千秋楽だけは特別で、幕内の表彰式と土俵上での優勝力士インタビューがあるため、通常より早い17時30分前後に結びの一番が行われます。
大相撲は野球などのスポーツと違って終了時間がわかっているので、観戦する立場からするとその後の予定が立てやすいというのはメリットといえます。
大相撲の結びの一番~力水をつける力士がいない場合
通常、大相撲では取組前に勝ち残りの力士が力水をつけますし、もし勝ち残りの力士がいない場合には次に土俵に上がる力士が力水をつけます。
しかし、結びの一番は最後の取組であるため、勝ち残りの力士がいない場合は次に土俵に上がる力士がいないため困った状況となります。
原則として負け残りの力士が力水をつけることはできませんので、結びの一番で力水をつける力士がいない場合はその力士の付け人が力水をつけることになります。
力水をつける時、付け人は片肌を脱ぎますが、これはまわし姿になる時間がないためです。
さらに、付け人も用意できないという場合には呼出が力水をつけます。
大相撲の結びの一番の意味~まとめ
今回は、大相撲の結びの一番の意味と時間、力水をつける力士がいない場合などについて見てきました。
大相撲の結びの一番とは、15日間の場所期間中の各日の幕内最後の取組を意味し、時間は通常18時より少し前、千秋楽だけは表彰式と優勝力士インタビューのため通常より早い17時30分前後に行われます。
結びの一番で力水をつける力士がいない場合は通常は付け人、付け人も用意できない場合には呼出が力水をつけます。
千秋楽の結びの一番が優勝を決める取組ともなれば、その場所は最高に盛り上がるのは間違いないでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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