野球ではサヨナラゲームの時にはスコア上は勝ったチームの得点の横にxのマークが付きます。
野球をよく知っている方にはどうということでもないと思いますが、野球初心者の方にはなぜxをつけるのか、その意味がよくわからない方も多いのではないでしょうか?
また、サヨナラゲーム自体も野球独特の言葉で、どのような経緯でそう呼ばれるようになったのか語源も気になります。
そこで今回は、野球のサヨナラのスコアのxの意味とは何か、またサヨナラの語源はどこからきたのか、などについて見ていきたいと思います。
野球のサヨナラのスコアのxの意味とは?
野球はサヨナラゲームの場合は、3アウトにならなくても試合を終了することになっています。
野球のサヨナラのスコアのxの意味とは、最終回の裏の攻撃において3アウトが成立する前に試合終了になったという意味です。
3アウトを待たずに攻撃の途中で決勝点をあげて試合が決した状態で、それ以上試合を続ける意味がない状態ともいえます。
野球のサヨナラゲームのxは後攻チームが9回裏、または延長戦の最終回に得点の横につきますが、総得点の横につくこともあります。
サヨナラゲームは必ず後攻チーム(裏)の勝ち、先攻チーム(表)の負けとなり、延長戦で後攻チームが勝ちとなった場合は必ずxのマークがつくことになります。
逆に先攻チーム(表)のスコアの横にxのマークがつくことは決してありません。
野球のサヨナラの語源はどこから?
では、この野球独特のサヨナラですが、語源はいったいどこからきているのでしょうか?
これは非常に単純で、試合がこれで終わることから、「さようなら」を略して「サヨナラ」と呼ばれるようになったという次第です。
試合が終わるから「サヨナラ」ということです。
野球はアメリカから伝わったスポーツではありますが「サヨナラ」に関しては逆の意味合いもあり、アメリカ・メジャーリーグの実況では通常のホームランが出た時にも「Sayonara!」と日本語が使われることもあります。
アメリカ・メジャーリーグでは、ホームランがスタンドに入る打球を見送るという意味で「Good-bye homerun」という表現もあり意味としてはかなり近いといえます。
サヨナラゲームの場合は文字通り試合が終わることから日本では「サヨナラ」と呼びますが、
英語では、サヨナラの後、ピッチャーがベンチに歩いて帰る姿から「walk-off」という言葉が使われ、サヨナラ勝ちの場合は「walk-off win」、サヨナラ負けの場合は「walk-off lose」と呼ばれたりします。
同様に、サヨナラホームランは「walk-off home run」、サヨナラヒットは「walk-off hit」といいます。
野球のスコアのx~サヨナラ以外では使われる?
最後になりますが、野球のスコアでxが使われるのはサヨナラゲーム以外にはないのでしょうか?
いくつか、あります。
やはり後攻のチームが勝った試合に限りますが、サヨナラゲーム以外で後攻のチームが最終回の攻撃がなくても得点をリードしている場合です。
野球のスコアでxが使われるのはサヨナラゲームの他に、
①後攻のチームが9回表を終了した時点でリードしている時
②コールドゲーム
の2つのパターンがあります。
①の場合は9回裏にxが記入され、②の場合はケースバイケースで最終回の裏にxが記入されることになります。
どちらのケースも最終回の攻撃はしなかった、する必要がなかったということがxのマークによってわかります。
サヨナラゲーム以外でxが使われる場合は「xゲーム」と呼ばれることもあります。
日本ではかつて「アルファ勝ち」と呼ばれるものがありましたが、これは「x」印を「アルファ(α)」と勘違いしたことによるといわれています。
野球のサヨナラのスコアのxの意味~まとめ
今回は、野球のサヨナラのスコアのxの意味とは何か、またサヨナラの語源はどこからきたのか、などについて見てきました。
野球のサヨナラのスコアのxとは最終回の裏の攻撃で3アウトが成立する前に試合終了になったという意味で、後攻チーム(裏)のみにつきます。
サヨナラの語源は、試合がこれで終わることから、「さようなら」を略して「サヨナラ」と呼ばれるようになったという非常にわかりやすいものです。
野球のサヨナラのスコアのxはサヨナラゲームの他に、後攻チームが9回表終了時点でリードしている場合とコールドゲームの場合にもつき、これらの場合は「xゲーム」との呼ばれます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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