過去には横綱・稀勢の里の連続休場が大きな話題となりましたが、近年は横綱の休場が多くなっているような気がしてなりません。
そこで気になるのが、横綱は休場しても給料はもらえるのかどうかということです。
給料がもらえるのであれば何かずるいような気もしますし、もらえないのなら逆に気の毒な気もします。
そこで今回は、横綱は休場しても給料はもらえるのか、また休場回数は何回まで許されるのか記録などについても見ていきます。
横綱は休場しても給料はもらえるの?
通常は仕事をまったくしていなければ給料はもらえないような気もしますし、逆に有給休暇を使ったと解釈すれば給料はもらえることになります。
では、相撲界ではどうかというと、十両以上の関取は休場しても給料がもらえることになっています。
したがって、横綱は休場しても給料はもらえるということになりますし、給料の他に報奨金やボーナスも休場に関係なく支給されます。
ただし、給料はもらえますが、給金や懸賞金、優勝賞金など出場して勝った結果に対してもらえる報酬は当然ながらもらえません。
ちなみに横綱の給料は月282万円で休場してもこの金額がもらえるのは羨ましいようにも見えますが、限りある現役生活を考えると何とも言えない部分もあります。
また、休場は負けと同じ扱いとなり幕内では8日以上の休場で負け越しとなりますが、大関の場合は次の場所がカド番、三役以下は番付が下がることになります。
横綱は休場回数は何回まで許される?
横綱は休場しても給料はもらえることはわかりましたが、休場回数は何回まで許されるのでしょうか?
結論を先に言うと、横綱の休場回数に関しては特に何回までという規定はありません。
横綱は負け越しての番付が下がることもありませんし、何回休場したとしても横綱のままという特権を持っています。
引退も横綱自身で決めることになっていますが、さすがにあまりに休場が多かったり成績が芳しくなかったりすると、通常は横綱審議委員会から引退勧告など何らかの話が出たりメディアで大きな話題になったりします。
過去には8場所連続休場した横綱もいますが、その時々の状況によってよほど実績のある横綱でもない限り、休場が許されるのは過去の例からは3場所ぐらいではないでしょうか。
横綱としての実績(優勝)を残せなかった若乃花は、2場所連続休場した次の場所で引退していますし、逆に弟の貴乃花は7場所連続休場した次の場所で引退しています。
横綱の連続休場記録
横綱の連続休場記録を見てみると、ワースト記録は稀勢の里の8場所連続休場です。
稀勢の里の場合は横綱としての実績(優勝)も残せませんでしたが、当時は久しぶりの日本人横綱誕生で世論も後押しした結果のように思います。
横綱に明確な引退基準がないことが、8場所まで引っ張る原因にもなったと考えることができます。
横綱の連続休場記録は、以下の通りです。
横綱の連続休場記録
8場所:稀勢の里
7場所:貴乃花
6場所:武蔵丸
横綱の休場はずるい?
ここまで横綱が休場した場合の給料や回数は何回まで許されるのかなど、横綱の休場について見てきました。
連続休場記録もかなりの場所数に及んだり休場回数に規定がないことから、横綱の休場はずるいのではないかという声もよく聞かれます。
しかし、現在の力士の大型化によるケガのリスクや巡業の多さなどを考えると、昔より力士の負担は大きくなっているのは事実です。
確かに大関以下の番付降下のリスクのある力士と比較すると降格のない横綱はずるいようにも見えますが、常勝を義務付けられた重圧は比べ物にならないものがあるはずです。
成績が出なくても休場が多くてもどちらにしても周りが納得しなければ引退の2文字を宿命のように背負っている横綱ですから、休場しても必ずしもずるいともいえないように思います。
ちなみに、大横綱と呼ばれている大鵬と白鵬の休場回数を比較検討してみると、大鵬が58場所中12場所休場しているのに対して、白鵬は86場所中19場所の休場とほとんど差はありません。(途中休場含む)
大相撲の横綱引退の条件・年齢や引退勧告については、こちらの記事をご参照下さい↓
横綱は休場しても給料はもらえるの?~まとめ
今回は、横綱は休場しても給料はもらえるのか、また休場回数は何回まで許されるのか記録などについても見てきました。
横綱は休場しても給料だけでなく報奨金やボーナスも支給されますが、給金や懸賞金、優勝賞金などはもらえません。
また横綱の休場回数は特に何回までという規定はなく横綱によって違いますが、過去の例からは3場所ぐらいで横綱審議委員会から引退勧告など何らかの話が出ることが多いようです。
ちなみに、これまでの横綱の連続休場記録は、稀勢の里の8場所連続休場です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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