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相撲の仕切りの回数は決まっている?制限時間の意味と力士による違い

相撲中継を見ていて、「仕切り回数って、決まっているのかな?」と思ったことはありませんか?

また、実況で「制限時間になりました。」という言葉をよく耳にしますが、そもそも制限時間とは何なのでしょうか?

そんな疑問を持った方も少なからずいらっしゃるのではないかと思います。

そこで今回は、相撲の仕切りの回数と制限時間の意味や力士による違いなどについて見ていきます。

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相撲の仕切りの回数は決まっている?

結論から言うと相撲の仕切りの回数は決められていません

回数も何回でも仕切りを行ってもよいことになっていますし、特に相手に合わせる必要もなく自分のペースで仕切りを行うことができます。

また、対戦する力士同士の呼吸が合えば、いつ立っても構わないですし、力士によって仕切りのペースが早い力士もいれば遅い力士もいます。

仕切りの回数が取り組みによって違うような気がするのは、おかしいことでも何でもなく事実なのです。

ただし、ひとつだけ条件があります。

それは、制限時間内であれば、ということです。

つまり、相撲の仕切りの回数は、この力十が立ち合うまでの「仕切り制限時間」によって決まってくるといってもいいでしょう。

相撲の仕切り制限時間の意味

では、この相撲の「仕切り制限時間」とはどんなものなのかというと、簡単に言うと呼出が両力士のしこ名の呼び上げを終わったときから力士が立ち合うまでの時間をいいます。

相撲の仕切り制限時間は、番付によって次のように決められています。

幕内    4分以内
十両    3分以内
幕下以下  2分以内

相撲の仕切りの回数は制限時間によって、十両以下の場合はだいたい2回目の仕切りで立ち合うことが多いようです。

幕内になると少し時間的にも余裕が出てきて2回になったり、3回、4回になったりします。

これが、仕切りの回数が取り組みによって違うように見えるカラクリです。

ちなみに、相撲に仕切りの制限時間ができたのは昭和3年にNHKでラジオ放送が始まったのがきっかけです。

それまでは仕切りにいくら時間をかけてもよく、中には1時間以上かけた例もあるほどです。

相撲の仕切り制限時間~力士はなぜわかる?

この仕切り制限時間ですが、実況で「さぁ制限時間いっぱいです」と言い、場内も歓声が上がります。

しかし、力士はなぜ仕切り制限時間がきたとわかるのでしょうか?

テレビを見ている人にはさっぱりわかりません。

実は、親方衆の審判委員の中には時計係がいて、行司と東西の呼出しに制限時間になったことを手を上げて合図を送っているんです。

合図を見た土俵下の呼出しが、「時間です」と力士に伝えているというわけなんです。

場内もこの合図を見て盛り上がるということなんです。

筆者はこれを知るまでは場内のどこかに制限時間いっぱいを知らせる掲示板のようなものがあると思っていました。

相撲の仕切り制限時間は変わることもある?

最後にちょっと変な話なのですが、この仕切り制限時間は進行によって変わってくることがあります。

相撲中継はいつもだいたい夕方の6時に終了となりますが、スポーツ中継であるにもかかわらず、ほとんど定時にすべての競技が終わるのが不思議だとは思いませんか?

実はこれ、仕切り制限時間で調整しているんです。

例えば、長い取り組みが多かったとか取り直しがあったとかいう場合は、どうしても進行が遅れてしまいます。

逆に休場する力士があった場合は、不戦の取り組みが発生して進行が早すぎるということもあります。

こんな時には、終わるのが遅くなり過ぎたり早くなり過ぎたりしないように時計係の親方が時間調整を行っています。

具体的な行動としては、

・ほうきで時間をかけて土俵を掃く

・呼出が力士のしこ名の呼び上げをいつもよりゆっくり呼び上げる

などです。

私たちの知らないところでいろいろ苦労はあるようです。

相撲の仕切りの回数~まとめ

今回は、相撲の仕切りの回数と制限時間の意味や力士による違いなどについて見てきました。

まとめると、相撲の仕切りの回数は決められているわけではなく、仕切り制限時間によって決まってきます。

この仕切り制限時間も番付によって異なり、進行状況によって長くなったり短くなったりします。

テレビ中継では実況されないとわからないので、会場では時計係の親方の合図を見ておく必要がありますね。

仕切り制限時間を気にしながら観戦するのはどうかと思いますが、立ち合いまでの間合いはぜひ堪能したいところです。

相撲にはまだまだわからないしきたりや作法がまだまだありそうです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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