大相撲はよく見るのですが、今場所は稀勢の里が一人横綱でどうなるかと思っていましたが、まさかの初日から4連敗で休場に追い込まれるという事態になっています。
4連敗目の相撲は一度行司軍配が稀勢の里に上がったのですが、物言いがついて行事差し違いでまさかの逆転判定でした。
この物言いですが、以前は負けた白鵬が土俵下からつけたり、意味や物言いがついた時の競技説明もイマイチよくわかりません。
そこで今回は、「相撲で物言いの説明がおかしい!意味と力士に権利はあるの?」と題して、相撲の物言いについて見ていきます。
相撲で物言いの説明がおかしい
物言いがつき、協議が終わるとその結果を審判長がマイクで場内に伝えます。
物言いがついた時の協議の結果、
行司の軍配がどちらに上がったのか?→なぜ物言いがついたのか?→判断の根拠は何か?→結局どちらの勝ちなのか?
を順番に説明していきます。
しかし、審判長の物言いの協議の説明に違和感があるという声が出ています。
日本語の使い方がおかしいというのです。
例えば、
「ただいまの協議についてご説明致します。行司軍配はA力士にあがりましたが、協議の結果、B力士の手が先についており、行司軍配どおりA力士の勝ちとします。」
というふうに否定形で入り、肯定形で終わるといった具合です。
また、平成29年春場所における振分親方(元・高見盛)の協議説明では、親方が完全にしどろもどろになってしまい、場内の笑いを誘うという一幕もありました。
振分親方(元・高見盛)らしいエピソードですね。
このように一般的にお相撲さんは、しゃべるのが元来得意ではない方が多いようです。
ずっと勝負の厳しい世界に身を置いてきたのですから、ある意味仕方ないことなのでしょう。
ただ昔は、協議の結果とだれの勝ちかのみという説明だけだったそうですから、だいぶ丁寧にはなっているといえます。
相撲の物言いの意味は?
そもそも相撲の物言いとは、具体的にはどんなものでしょうか?
その意味から見ていきます。
相撲の物言いとは、行司が勝者であると判断した力士に軍配をあげた際、5人の審判のいずれか、または控え力士が手をあげてその判定に異議を示すことをいいます。
物言いは、「直ちに速やかに」つけなければならず、物言いがついた後は、土俵の上で5人の審判で協議をします。
行司は、この協議に加わることはできません。
協議の結果、行司の軍配と逆の力士が勝ちになることを「差し違い」といいますが、物言いがついた時の協議の結果は次の3つのパターンのいずれかになります。
・行事軍配通り
・行事差し違い
・同体取り直し
なお、昭和44年5月から、勝負ビデオ判定が導入されており、映像の解析内容(勝敗)が審判長に知らされるようなシステムになっています。
ちなみにビデオ室には勝負審判が2人いますが、この2人には物言いをつける権限はありません。
相撲の物言い~力士に権利はないの?
2017年11月場所で、負けた白鵬が「立会いの呼吸が合わなかった」と土俵下から物言いをつけたことがありました。
しかし、相撲を取っている当事者の2人に物言いをつける権利はありません。
物言いをつける権利を持っている力士は、土俵下の控え力士に限られます。
つまり、土俵下の勝負審判と控えの力士にしか物言いの権利はありません。
取り組みの力士本人に物言いの権利があったのでは負けた力士がどんどん物言いをつけてしまい、進行もどんどん遅れてしまうことでしょう。
やはり、第三者の目で見て勝敗を決するのが最もフェアーだという結論なのでしょう。
相撲の物言いの説明~まとめ
今回は、「相撲で物言いの説明がおかしい!意味と力士に権利はあるの?」と題して、相撲の物言いについて見てきました。
相撲の物言いとは、行司が勝者であると判断した力士に軍配をあげた際、5人の審判のいずれか、または控え力士が手をあげてその判定に異議を示すことをいい、相撲を取っている力士2人に物言いをつける権利はありません。
一般的にお相撲さんは、しゃべるのが元来得意ではない方が多いようで、審判長の物言いの協議の説明に違和感があるという声が出ています。
それでも昔は、協議の結果とだれの勝ちかだけの説明だけでしたから、よくなっているといえます。
今回は物言いに関する話題について書いてきましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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