相撲の番付はかなり細かく地位が規定されていて、初めて一覧で見た時にはその多さに驚いた記憶があります。
そして相撲の番付は地位が東西に分かれていますが、どちらがどうなのか、何か意味や決め方はあるのでしょうか?
また、相撲の番付の一番下の地位がどんなものかも気になります。
今回は、相撲の番付の東西の意味と決め方はどうなっているのか、また一覧で一番下の地位は何か、などを見ていきたいと思います。
相撲の番付の東西の意味
大相撲の番付にはさまざまあり、どの番付にも必ず東と西がありますが、これは別に力士の出身地で東西に分けているわけではありません(以前はあり)。
相撲の番付において東西の意味とは、一言でいえば格の違いで、西より東のほうが格上です。
例えば、同じ横綱という地位でも西より東のほうが格上になります。
同様に、同じ前頭5枚目でも西前頭5枚目より東前頭5枚目のほうが格上になります。
なぜ東が格上かというと、太陽が東から昇って西に沈むことから東を上とした、あるいは中国の古くからの慣例など、さまざまな説があります。
また、相撲は今でこそ個人競技ですが昔は東西に分かれた団体競技で勝敗を競っていたことも影響しているのかもしれません。
同じ地位の場合、どちらの力士が東になるか西になるかは直前の場所の成績によって決まります。
相撲の番付の東西の違い
相撲の番付には東西がありますが、番付の上だけではなく実際にもさまざまな違いがあります。
番付表では東の力士が左、西の力士が右に記載され、土俵においては北が正面で南が向こう正面、正面から向かって左側が東、右側が西になります。
土俵入りも、番付表で東の力士は東の花道から、西の力士は西の花道からそれぞれ分かれて入場するという違いがあります。
なお、東同士、西同士の力士の取り組みの場合には格上の力士が東から入場します。
相撲の番付とは?決め方は?
話は前後しますが、ここで相撲の番付とは何かを確認しておきましょう。
相撲の番付とは力士の階級を意味しますが、別の言い方をするとランキングや格付けといったところでしょうか。
番付の決め方は、力士の成績によって場所後に番付編成会議によって決定され、通常は本場所初日の13日前の月曜日に発表されます。
ただし、1月場所のみ年末年始の忙しさを考慮して13日前よりも早く発表されます。
また、相撲の番付を表にしたものを番付表といい、上述したように東の力士を左、西の力士を右に記載します。
相撲の番付には10段階ありますが、次に番付の種類や人数などを詳しく見ていきます。
相撲の番付一覧と一番下の地位
相撲の番付には、横綱を筆頭に序の口まで10段階あります。
番付にはさらに、この下に前相撲というのがありますが、前相撲はまだ力士としては認められておらず番付外になります。
よって、相撲の番付で一番下の地位は序ノ口ということになります。
また、同じ力士でも大関、関脇、小結を三役、十両以上は関取、幕下以下は力士養成員と呼ばれています。
力士の人数は幕内(前頭以上)が42人以下、十両28人、幕下120人、三段目200人までは決まっていますが、序二段と序ノ口は固定されておらず流動的です。
幕内力士の人数42人も固定されてはいるものの、横綱から小結までの力士の人数によって前頭の人数が決まるというシステムになっています。
相撲の番付と人数一覧は、以下の通りです。
地位 | 人数 |
横綱 | 42人 |
大関 | |
関脇 | |
小結 | |
前頭 | |
十両 | 28人 |
幕下 | 120人 |
三段目 | 200人 |
序二段 | 約350人 |
序ノ口 | 約100人 |
相撲の番付の階級による給料などの違いは、こちらをご参照下さい↓
相撲の番付一覧と東西の意味~まとめ
今回は、相撲の番付の東西の意味と決め方はどうなっているか、また一覧で一番下の地位は何か、などを見てきました。
相撲の番付の東西の意味とは格の違いで、西より東のほうが上で、決め方は力士の成績によって場所後に番付編成会議によって決定されます。
また一覧で見ると番付の一番下の地位は序ノ口で、さらにこの下に前相撲とがありますが、前相撲は力士としては認められておらず番付外になります。
相撲の番付は、概ね地位が低くなるほど人数が多くなるピラミッド型になっています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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