スポーツの世界ではホームで応援を受けながらプレーできるか、ビジター(アウェイ)でプレーするのかは、選手のモチベーションに大きな影響を与えることになります。
プロ野球ももちろん例外ではなく、特に日本シリーズのような短期決戦ではプレーする球場がホームかビジター(アウェイ)かは、ペナントレースの時より重要なことかもしれません。
プロ野球の日本シリーズの球場の決め方は、どうなっているのでしょうか?
また、最近の日本シリーズはナイターになりましたが、デーゲームではない理由も気になります。
今回は、プロ野球日本シリーズの球場の決め方やデーゲームではない理由などについて見ていきます。
プロ野球日本シリーズの球場の決め方
プロ野球の日本シリーズの日程で前もって予定されるのは第7戦までです。
仮に第7戦までもつれ込んだとすると、どちらかのチームが1試合多くホーム球場でプレーできることになります。
このように、日本シリーズの開催球場のホームかビジター(アウェイ)を固定してしまったのでは不公平感が出てしまいます。
これを解消するためにプロ野球の日本シリーズの開催球場は西暦の奇数年と偶数年で異なる決め方となっています。
すなわち1年おきに交代して公平になりようにしています。
西暦の奇数年はパ・リーグの出場チーム、西暦の偶数年はセ・リーグの出場チームが第1・2戦と6・7戦をホーム球場で開催し、相手チームが第3・4・5戦をホーム球場で開催するシステムになっています。
そして、第2戦と第3戦の間、第5戦と第6戦の間は移動日として試合は行われません。
先攻がビジターのチーム、後攻はホーム球場のチームなのはペナントレースと変わりません。
プロ野球の日本シリーズの球場~奇数年
奇数年の場合は、パ・リーグの出場チームの本拠地球場から日本シリーズが始まります。
移動日を挟んで第3~5戦をセ・リーグの出場チームの本拠地球場で開催し、再び移動日を挟んでパ・リーグの出場チームの本拠地球場に戻ることになります。
第1戦:パ・リーグ出場チーム本拠地球場
第2戦:パ・リーグ出場チーム本拠地球場
移動日
第3戦:セ・リーグ出場チーム本拠地球場
第4戦:セ・リーグ出場チーム本拠地球場
第5戦:セ・リーグ出場チーム本拠地球場
移動日
第6戦:パ・リーグ出場チーム本拠地球場
第7戦:パ・リーグ出場チーム本拠地球場
プロ野球の日本シリーズの球場~偶数年
偶数年の場合は、セ・リーグの出場チームの本拠地球場から日本シリーズが始まり、以降は移動日を挟んで同じように進んでいきます。
第1戦:セ・リーグ出場チーム本拠地球場
第2戦:セ・リーグ出場チーム本拠地球場
移動日
第3戦:パ・リーグ出場チーム本拠地球場
第4戦:パ・リーグ出場チーム本拠地球場
第5戦:パ・リーグ出場チーム本拠地球場
移動日
第6戦:セ・リーグ出場チーム本拠地球場
第7戦:セ・リーグ出場チーム本拠地球場
プロ野球の日本シリーズの球場の決め方~第8戦以降
滅多にないことではありますが、引き分けなどの影響により第7戦までに日本シリーズの決着がつかないということもありえます。
このような場合の球場の決め方は、どうなっているのでしょうか?
第8戦までもつれ込んだ場合、第8戦は第7戦の翌日に第7戦の球場で開催されます。
第8戦でも決着がつかない場合は、更に移動日を挟んで、第3~5戦が開催された球場でどちらかのチームが4勝するまで試合が行われることになっています。
また、延長戦にもつれ込んだ場合は第8戦以降は回数制限もありません。(第7戦までは延長戦は12回まで)
プロ野球日本シリーズがデーゲームではない理由
ところで、プロ野球の日本シリーズは今でこそナイターでの開催が当たり前の時代になっていますが、以前は全試合デーゲームでした。
若い世代の野球ファンには信じられないことかもしれませんね。
全試合デーゲームは1993年(平成5年)が最後で、1994年(平成6年)は土日はデーゲームで平日はナイター、1995年(平成7年)以降はほとんどの試合がナイターでの開催になりました。
以前はドーム球場もなく日本シリーズが開催される10月以降は、そもそも夜は気温が下がって寒いということもあり日本シリーズはデーゲームが当たり前でした。
やがてドーム球場ができ始め気温の影響を受けなくなってきたこととプロ野球のテレビの視聴率の低下などが理由で、日本シリーズはデーゲームからナイターへとシフトしてきました。
一言でいえばスポンサー企業の意向ともいえるものです。
しかし、テレビ離れが進んでいることやナイター観戦は帰りが遅くなったりするなどから、球場に足を運ぶファンのためにも土日ぐらいはデーゲーム開催を望む声も多くなっています。
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プロ野球日本シリーズの球場の決め方~まとめ
今回は、プロ野球日本シリーズの球場の決め方やデーゲームではない理由などについて見てきました。
プロ野球日本シリーズの球場の決め方は、西暦の奇数年はパ・リーグの出場チーム、西暦の偶数年はセ・リーグの出場チームが第1・2戦と6・7戦をホーム球場で開催し、相手チームが第3・4・5戦をホーム球場で開催となっています。
日本シリーズは以前は全試合デーゲームでしたが、ドーム球場ができ始め気温の影響を受けなくなってきたこととプロ野球のテレビの視聴率の低下などが理由でナイターへシフトしてきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
ワールドシリーズでは、勝率上位チームがホームアドバンテージを得ます。日本シリーズも同様が望ましいと思います。