オリンピックが中止ではなく延期の理由は?過去に前例はあるの?

中止延期か予定通り開催か、注目されていた東京オリンピックの開催が1年程度延期されることが国際オリンピック委員会(IOC)と安倍晋三首相の間で合意されました。

新型コロナウイルスが今後どうなるかわかりませんが、とりあえず中止は免れたということでひと安心という部分もあるでしょう。

まだ予断を許さない状況ですが中止の声も上がる中、延期となった理由や過去の前例などが気になります。

今回は、東京オリンピックが中止ではなく延期の理由と過去に前例があるのかなどを見ていきます。

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東京オリンピックが中止ではなく延期の理由

東京オリンピックが中止ではなく、とりあえず1年程度の延期が決まったのは”中止は選択肢にない”というIOCと日本の認識が一致したからですが、スケジュールの組み直しや代表選手の件など延期に向けた準備も大変な困難を伴うでしょう。

それでもなお中止ではなく延期を選んだのには、それ相応の理由があります。

東京オリンピックが中止ではなく延期の理由①~経済的な損失

まずは、経済的な損失があげられます。

後述しますが、東京オリンピックが中止になった場合は、延期になった場合の数倍の経済的な損失が発生します。

同じ損失でも中止と延期では、ケタが違います。

もうすでに莫大な金額が費やされているので、「中止はあり得ない」という小池都知事の強い発言も頷けます。

東京オリンピックが中止ではなく延期の理由②~選手のコンディション

アスリートファーストというのであれば、同じ延期でもなるべく早い時期の開催が望ましいのは言うまでもないありません。

しかし、新型コロナウイルスの状況を見るとどう考えても年内開催は無理なので、遅くとも2021年夏までの開催が限界ではないかという判断になったのではないかと思われます。

2年後のオリンピック夏冬同時開催もいいのではないかという声もありましたが、選手のコンディションを考えると無理があるでしょう。

いずれにしても選手のコンディション作りは、延期によって難しくなったことは確かですが、他に代わる適当な時期もないというのが実情ではないかと思われます。

東京オリンピックが中止ではなく延期の理由③~安倍首相の任期

最後の理由が、安倍首相の任期の関係です。

「人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証しとして、東京オリンピック・パラリンピックを完全な形で開催する」ことを強調する安倍首相の任期は2021年9月30日までです。

首相としてオリンピックを迎えるには、1年程度の延期しかないと考えたのではないかということです。

首相の任期がオリンピックの延期に影響するとは考えたくもないですが、オリンピックへの思い入れが強い安倍首相だけにあり得ないことでもないかもしれません。

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オリンピックが中止か延期~過去の前例

これまでの長いオリンピックの歴史の中で、オリンピックが中止になったことは何度かありますが延期は今回の東京オリンピックが史上初となります。

オリンピックが中止になったのことは夏冬合わせて5回ありますが、いずれも戦争が理由です。

先日、麻生財務相から「呪われたオリンピック」という発言がありましたが、5回中2回が日本で開催予定でしたから何とも言えない気分にもなります。

また、1940年の夏季・冬季オリンピック(東京・札幌)の中止、中止にはならなかったものの50か国近くがボイコットしたモスクワオリンピックが1980年、そして今回の延期が2020年と偶然の一致とはいえ40年おきに中止・延期に追い込まれているというのもちょっと背筋が寒くなる思いがします。

日本にとっては、魔の周期といってもいいでしょう。

オリンピックが中止になった過去の前例

5回のオリンピック中止は、夏季オリンピックが3回、冬季オリンピックが2回で、詳しい理由などは、以下の通りです。

夏季オリンピック
1916年 ベルリン(ドイツ):第1次世界大戦により中止
1940年 東京(日本):日中戦争のため開催2年前に返上中止
1944年 ロンドン(イギリス):第2次世界大戦により中止、4年後の1948年にロンドンで開催

冬季オリンピック
1940年 札幌(日本):日中戦争のため開催2年前に返上中止
1944年 コルチナ・ダンペッツオ(イタリア):第2次世界大戦により中止

オリンピックが中止・延期になった場合の損失

オリンピックが中止・延期になった場合、競技の会場や選手村、チケット、関連施設の人件費などあらゆるところに多額の損失が発生することが考えらえます。

中止のほうが損失額は大きいと思いますが、延期であっても相当な損失額になることは容易に想像できます。

関西大の宮本勝浩名誉教授(理論経済学)の試算によると、中止の場合は約4兆5,000億円、1年間延期となった場合の経済損失は約6,400億円にも上るとのことです。

また、東京オリンピックが中止となった場合の国内総生産(GDP)は、約1.4%減少するとの試算もあり、東京オリンピックが経済に与える影響がいかに大きいかがわかります。

おまけに中止となった場合でもチケットの購入規約により、すでに購入されたチケットの代金は払い戻されないということで、せっかく苦労して手に入れた高額なチケットがただの紙切れになってしまいます。

オリンピックは中止か延期のまとめ

今回は、東京オリンピックが中止ではなく延期の理由と過去に前例があるのかなどを見てきました。

東京オリンピックが中止ではなく延期の主な理由は、経済的な損失・選手のコンディション・安倍首相の任期があげられます。

東京オリンピックが中止・延期の過去に前例としては、延期は今回の東京オリンピックが初めてで、中止は過去5回ありますが日本が2回関係しています。

とりあえず延期とはなりましたが、新型コロナウイルスの状況次第では中止もあり得ないことではないので、延期に向けては難しい運営が続くことが予想されます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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