ボクシングの試合を見ていると、よく「今日は8オンスのグローブを使用しています。」とか言いますが、スパーリングなど練習では試合より大きなグローブを使用しているように見えます。
ボクシングのグローブには何種類かあるように見えるのですが、実際のところボクシングのグローブの重さはどれくらいなのでしょうか?
また、階級などで使用するグローブの重さが違うのかどうかも気になります。
今回は、ボクシングのグローブの重さはどれくらいなのか、さらに試合とスパーリングのオンスの違いなども見ていきます。
ボクシングのグローブの重さはどれくらい?
重さの単位というとグラム(g)やキログラム(kg)などが思い浮かびますが、ボクシングのグローブの重さは、オンス(oz)という単位が用いられています。
1オンス=28.3495gということで、約28gということになります。
そして、ボクシングのグローブは8・10・12・14・16オンスの5種類があり、グラム(g)に換算すると以下のような重さになります。
8オンス=約226.8g
10オンス=約283.5g
12オンス=約340.2g
14オンス=約396.9g
16オンス=約453.6g
なお、この重さはグローブ片方分になります。
ボクシングのグローブの重さ~階級によるオンスの違い
ボクシングのグローブの重さには8~16オンスの5種類ありますが、このうち日本ボクシングコミッション(JBC)の規定では試合で使用するのは8オンスと10オンスの2種類となっています。
ご存知のようにボクシングの階級は体重によって分けられていますが、これはイコール、パンチの威力の違いともいえます。
体重の軽い階級では重さの軽いグローブを、重い階級ではやや重いグローブを使用することになっています。
この2種類は、スーパーライト級以下とウェルター級以上で、以下のように使い分けられています。
・スーパーライト級(61.235kg~63.503kg)以下の階級 ⇒ 8オンス
・ウェルター級(63.503kg~66.678kg)以上の階級 ⇒ 10オンス
ボクシングのグローブの重さ~試合とスパーリングで違う?
序文では、スパーリングなど練習では試合より大きなグローブを使用しているように見えると書きましたが、ボクシングの試合では8オンスと10オンスの軽めのグローブを使用することがわかりました。
見た目通り、スパーリングなどの練習ではスパーリング・パートナーや自分の拳を傷めないように大きめのグローブを使用するのが一般的です。
例えば8オンスと10オンスでは重さの違いは20gもありませんが、この違いがパンチの威力に与える影響は想像以上に大きいといえます。
12オンス以上の重さのグローブを使用することが多いですが、この辺はジムや選手のレベルなどによって多少違いもあるようです。
ボクシングのグローブの重さ~有利なのはどっち?
では最後に、ボクシングのグローブの重さで有利なのは、重いほうと軽いほうとどっちなのでしょうか?
単純に考えるとグローブが軽いほうがパンチの威力が強くなるわけですから、軽いグローブが有利なように思えます。
ところが、ディフェンス面を考えると、また違った見方ができます。
グローブが重いということはサイズも大きくなるので、ガードが堅くなるというメリットがあります。
対戦相手の特徴や自分がどういう試合をしたいのかを考えた上で、重いグローブを使うのか、軽いグローブを使うのかを決めることになります。
パンチ力のある選手にとっては軽いグローブを使用したほうがメリットは大きいでしょうが、ボクサーのタイプによって一概にどっちが有利とは言い切れないところではあるでしょう。
ボクシングのグローブの色に関しては、こちらをご参照下さい↓
ボクシングのグローブの重さ~まとめ
今回は、ボクシングのグローブの重さはどれくらいなのか、さらに試合とスパーリングのオンスの違いなどを見てきました。
ボクシングのグローブの重さは階級によって違い、試合で使用されるのは主に8オンス(約226.8g)と10オンス(約283.5g)で、これは片方のグローブの重さです。
また、スパーリングなど練習ではスパーリング・パートナーや自分の拳を傷めないように12オンス以上の大きめのグローブを使用することが多いようです。
グローブの重さは軽いほうがパンチの威力が強くて有利なように思えますが、重いグローブはガードが堅いというメリットもあり、一概にどっちが有利とは言い切れないところがあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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