今年も夏の甲子園の季節が近づいてきましたが、長い歴史のある夏の甲子園もすでに100回大会という大台を超えています。
ここまで歴史が積み重なってくるとまだ優勝していない都道府県はどこなのか、気になっている方もいらっしゃるかと思います。
はたして今年の大会で初優勝を果たす都道府県は出てくるのでしょうか?
今回は、夏の甲子園で優勝していない都道府県と歴代最多はどこなのかを見ていきます。
夏の甲子園で優勝していない都道府県はどこ?
優勝旗が「白河の関」を超えるか、という話は以前からよく言われたことですが、実際には「白河の関」どころか津軽海峡を超えて北海道まで到達しました。
北海道の駒大苫小牧です。
楽天~ヤンキース~現楽天の田中将大投手の母校としても有名ですね。
しかも2004年、2005年と連覇です。
これには驚いた方も多かったと思います。
春・夏の甲子園にかかわらず、甲子園で優勝するには雪の多い都道府県は不利だと言われていたのが、東北地方を跨いで北海道の高校が先に優勝したのですから。
それまで言われていた「白河の関」云々というジンクスめいたものが吹き飛んだ瞬間でした。
しかし、2022年の夏の甲子園で宮城県代表の仙台育英が悲願の優勝を果たし、ついに優勝旗が「白河の関」を超え、東北勢初の甲子園優勝を達成しました。
では現段階で夏の甲子園で優勝していない都道府県は、どこなのでしょうか?
北から順番に最高成績とともに紹介します。
夏の甲子園で優勝していない都道府県
東北地方
青森県(準優勝)
岩手県(ベスト4)
秋田県(準優勝)
山形県(ベスト4)
福島県(準優勝)
関東地方
山梨県(ベスト4)
北陸地方
新潟県(準優勝)
富山県(ベスト8)
石川県(準優勝)
福井県(ベスト4)
近畿地方
滋賀県(準優勝)
中国地方
岡山県(準優勝)
鳥取県(ベスト4)
島根県(ベスト4)
九州地方
長崎県(ベスト4)
熊本県(準優勝)
宮崎県(準優勝)
鹿児島県(準優勝)
※2024年(第106回大会)までの記録です。
以上の18県で、都道府はすでに優勝経験があります。
夏の甲子園で優勝していない都道府県の傾向
過去のデータを見ると”甲子園で優勝するには雪の多い都道府県は不利”というジンクス通りの傾向があるのが、東北・北陸地方です。
どちらも雪の多い地域ですから、ジンクスめいたものが生きているということになります。
逆に意外だったのが九州地方です。
まさか4県も優勝していない県があるとは思いませんでした。
ただし、宮崎県以外の長崎県・熊本県・鹿児島県は春の甲子園で優勝経験があります。
全体的な傾向としては、夏の甲子園で優勝していない都道府県は東北地方と日本海側に集中しているといえます。
逆に太平洋側や東海道・山陽新幹線沿いはほとんど優勝経験があり、割とはっきりとした傾向があります。
夏の甲子園の優勝~歴代最多の都道府県は?
今年の夏の甲子園は、はたしてどういう結末が待っているのでしょうか?
初優勝を果たす都道府県は出てくるか期待しているところですが、現実はそう簡単ではありません。
2004年に駒大苫小牧が優勝して以来、北国・雪国とその他の地域とのレベルの差はかなり縮まったかと思っていたのですが、その傾向はまだ残っているようです。
それは過去の優勝回数トップ3を見ると明らかです。
夏の甲子園優勝回数ランキング
1位:14回
大阪府
2位タイ:8回
神奈川県・愛知県・和歌山県
5位タイ:7回
東京都・兵庫県・広島県
※2024年夏の甲子園(第106回大会)終了時点
最近では大阪桐蔭をはじめとする大阪勢の強さが目立ち、歴代の優勝回数も最多でダントツとなっています。
高校野球も都市型の傾向が顕著で、やはり練習環境もいいのでしょうね。
とはいえ、レベルの差が以前と比較して縮まってきているのは明らかですから、波に乗れば優勝未経験の都道府県から初優勝を果たすチームが出てくる可能性は大いにあるといえるでしょう。
夏の甲子園で優勝していない都道府県~まとめ
今回は、夏の甲子園で優勝していない都道府県と歴代最多はどこなのかを見てきました。
まとめると夏の甲子園で優勝したことない都道府県は東北地方と日本海側に集中しており、逆に太平洋側や東海道・山陽新幹線沿いはほとんど優勝経験があります。
とはいえ地域差は少なくなってきており、夏の甲子園も100回大会を超え初優勝を飾る都道府県が出てきても何の不思議もありません。
また近年の猛暑の影響で、今の形式での夏の甲子園がいつまで続くかわかりません。
初優勝を飾る都道府県が1校でも増えてくれれば、と願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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