野球を見ていると、点差が大きく開いて一方的な試合展開の時には途中で試合が打ち切られる(終了)ことがあります。
このようなコールド負けはいろいろなイニング(回)でいろいろな点差のケースがありますが、何回で何点差で成立するのかがいまひとつよくわかりません。
また、プロ野球と高校野球の違いも気になります。
今回は、野球のコールド負けとはどんなものか、何点差で成立してプロ野球と高校野球で違いはあるのかなどを見ていきます。
野球のコールド負けとは?
野球で、何らかの理由でこれ以上試合続行ができないと判断し途中で打ち切られた試合をコールドゲームといいますが、コールド負けとはこのコールドゲームで負ける試合のことをいいます。
コールドゲームとなる試合は、主に以下のようなケースがあります。
① 試合中に雨や雪、濃霧、日没、その他の理由で試合続行が難しい場合
(※ただし、選抜・全国選手権・全国軟式選手権は翌日以降に継続試合)
② 大きな点差がついて試合が一方的になり逆転が非常に難しい場合
①は自然が相手なのでどうしようもありませんが、②はレベルの差が大きい場合が多いのでコールド負けしたチームは悔しいコールドゲームといえるでしょう。
なお、試合終了を宣告する権限は球審にのみ与えられています。
コールドゲームは英語では”Called Game”と書きますが、球審がベースの前で手を挙げて試合終了を宣言して試合を終わらせるのでこの名がついたといわれています。
野球のコールド負けは何点差で成立する?
野球のコールド負けとはどんな負けなのかはわかりました。
では、点差によるコールド負けの場合、コールド負けは何点差がつくと成立するものなのでしょうか?
実はコールドゲームが何点差で成立するかは、プロ野球や高校野球、社会人野球などでそれぞれ規定が異なります。
さらに同じプロ野球でも通常のプロ野球とワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも異なりますし、高校野球でも甲子園大会と地方大会でも異なります。
つまり、コールド負けは何点差がつくと成立するかはそれぞれの事情によって違いがあるということなのです。
では、その違いについてプロ野球と高校野球を例に見ていきましょう。
野球の試合成立の条件などは、こちらの記事をご参照下さい↓
野球のコールド負け~プロ野球と高校野球の違い
野球のコールド負けで、プロ野球と高校野球の違いを大まかにひと言でいうと、基本的にプロ野球にコールド負けはなく、高校野球は甲子園大会はなく地方大会はありということです。
レベルの差が大きく出ることがある地方大会ではコールド負けはありますが、大きな大会などレベルが上がるほどコールドゲームの規定はないといえるでしょう。
野球のコールド負け~プロ野球の場合
まずプロ野球ですが、通常は点差によるコールドゲームはなく、どんなに一方的な試合になっても(点差が開いても)必ず9回まで行われる規定になっています。
ただし、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では予選第1次ラウンドのみ、5・6回は15点差以上、7回以降は10点差以上がついた場合はコールドゲームとなります。(2023年大会)
野球のコールド負け~高校野球の場合
高校野球の場合ですが、まず甲子園大会の全試合と地方大会の決勝戦はプロ野球同様、点差によるコールドゲームはありません。
しかし、その他の高校野球の試合では”5・6回は10点差以上、7・8回は7点差以上”でコールドゲームとなります。
ちなみに軟式野球においては、全国大会では7回以降10点以上、地方予選大会では7回以降7点差でコールドゲームとなります。
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野球のコールド負けとは何点差?~まとめ
今回は、野球のコールド負けとはどんなものか、何点差で成立してプロ野球と高校野球で違いはあるのかなどを見てきました。
野球で何らかの理由で試合続行が不可能で途中で打ち切られた試合をコールドゲームといいますが、コールド負けとはコールドゲームで負けることをいいます。
コールド負けが何点差で成立するかですが、基本的にプロ野球と高校野球の甲子園大会全試合と地方大会決勝戦にはなく、高校野球の地方大会準決勝以下で”5・6回は10点差以上、7・8回は7点差以上”でコールドゲームとなります。
プロ野球ではワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の予選第1次ラウンドのみ、5・6回は15点差以上、7回以降は10点差以上がついた場合にコールドゲームとなります。(2023年大会)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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