相撲の番付は、一般的には「横綱」や「大関」といった番付がよく知られているところですが、その下にもたくさんの番付があります。
そして相撲の世界は、番付による階級で給料など待遇が変わるはっきりした階級社会となっています。
相撲界はこの番付による階級ですべてが決まるといっても過言ではないほどで、給料だけでなく着物や履き物などにも大きな差や違いがあります。
今回は、相撲の番付による階級で給料はどう違うのか、さらに給料以外の着物などの差・違いなどについても見ていきます。
相撲の番付による階級で給料はどう違う?
まず相撲の番付には6つの階級と10種類の格付けがあります。
階級は上から順番に、幕内(横綱・大関・関脇・小結・前頭)→十両→幕下→三段目→序二段→序ノ口の6つですが、幕内ではさらに上から横綱、大関、関脇、小結、前頭と5つの格付けがあり、これはよく知られているところだと思います。
力士はそれぞれの相撲部屋に所属していますが、給料は日本相撲協会から支給されます。
そして、各階級による給料は以下のようになっています。
相撲の番付による階級の給料の違い一覧
階級 | 給料(月固定) | 給料(年固定) |
横綱 | 300万円 | 3,600万円 |
大関 | 250万円 | 3,000万円 |
関脇・小結 | 180万円 | 2,160万円 |
前頭 | 140万円 | 1,680万円 |
十両 | 110万円 | 1,320万円 |
最も給料が高いのが横綱の300万円/月、最も低い十両でも110万円/月で軽く年収も1,000万円を超えます。
この他にも階級に応じて賞与や各種手当、補助金などが支給されるので年収としてはまだまだ多くなります。
相撲の番付による階級~給料が出る出ないの境目
ところで、十両以上の階級を「関取」、幕下以下の階級を「力士養成員」と呼びますが、相撲の番付では「関取」か「力士養成員」で天と地ほどの違いがあります。
というのも給料は「関取」になって初めて支給されるからです。
ここが相撲の番付の階級で給料が出る出ないの境目となっており、上の表で幕下以下の記載がないのはこのためです。
「力士養成員」には給料はなく、場所ごとにわずかな手当が支給されるのみで階級によって違うものの手当は10万円前後です。
十両になれば年収は軽く1,000万円を超えるわけですから「関取」と「力士養成員」では雲泥の差があります。
このように十両になって初めて力士として一人前と認められるわけなので、「力士養成員」はまずは十両に昇進するために必死に頑張るというわけです。
番付の決め方などについては、こちらをご参照下さい↓
相撲の番付による階級で着物などにも差・違い
相撲の番付の階級で違うのは給料だけではありません。
階級による差と違いは着物や履き物、髪などあらゆるところに及びます。
そして、着物などの違いも給料と同様、番付の「関取」か「力士養成員」かで天と地ほどの違いがあります。
「関取」は、着物は紋付羽織袴が着られて履き物は白い足袋に雪駄を履くことができ髪は大銀杏を結い、控えでは座布団を敷くことができます。
一方の「力士養成員」は、髪はちょんまげ、控えでは敷物なしです。
さらに「力士養成員」は階級によって下のように細かく差・違いがあります。
幕下:着物・羽織、黒い足袋と雪駄
三段目:着物・羽織、素足に雪駄
序二段:着物・羽織、素足に下駄
序ノ口:着物のみ、素足に下駄
「力士養成員」は相撲部屋に住み込みとなるため衣食住にこそ困りませんが、給料はなく関取や親方の付け人として身の回りの世話や雑用をこなしたりします。
また、今時まさかとは思いますが、力士養成員は結婚が許されていません。
力士養成員の収入では所帯を持つこともできないということなのでしょうが、すべてにおいて半人前という見方をされます。
結婚も関取になって初めて許されます。
相撲の番付の階級と給料~まとめ
今回は、相撲の番付による階級で給料はどう違うのか、さらに給料以外の着物などの差・違いなどについても見てきました。
相撲の番付による階級で給料はもちろん違いがありますが、幕下以下の階級の「力士養成員」には給料が支給されないということです。
最も給料が高いのは横綱の300万円/月、最も低い十両でも110万円/月で軽く年収も1,000万円を超えます。
また、着物など、その他の面でも「関取」と「力士養成員」の差・違いは大きく、相撲界は十両になって初めて一人前の力士として認められる厳しい世界となっています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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