カーリング中継を見ていると選手が投げたショットに対して、「ドロー」とか「テイク」などという言葉が飛び交っています。
ショットの種類もさまざまで、意味がよくわからないという方も多いのではないでしょうか?
しかし、複雑なように感じるカーリングのショットですが、思ったよりシンプルなものなので大きな枠組みさえ理解すれば割とスムーズに覚えられるはずです。
合わせてよくテレビ放送で耳にするショット成功率の決め方に関しては、カーリング独特のものがあります。
今回は、カーリングのショットの種類と意味はどのようになっているのか、さらにショット成功率はどのように決められるのかを見ていきます。
カーリングのショットの種類
数多くあるカーリングのショットの種類ですが、投げたストーンが他のストーンに当たるかどうかが基本となります。
大きく分けると、他のストーンに当てずに自分のストーンを置きたい位置に止めるドローショットと他のストーンに当てて弾き出すテイクアウト(通称テイク)の2種類になります。
言い換えると数多くあるカーリングのショットは、この2種類のいずれかになるともいえます。
最初は複雑でわかりにくいように感じるカーリングのショットもドローショットとテイクアウトが基本であることがわかれば、一気にわかりやすくなるはずです。
カーリングのショットの種類
ドロー:他のストーンに当てずに自分のストーンを置きたい位置に止めるショット
テイクアウト:他のストーンに当てて弾き出すショット
カーリングではこのドローショットとテイクアウトを基本に作戦を組み立てて試合が進んでいきますが、以下にこの2種類の代表的ななショットをさらに細分化して紹介していきます。
カーリングのショットの種類~ドロー系
ガード
ハウスの手前に置くショットで、ハウスの中のストーンを弾き出されないようにするショットです。
ハウスの中にストーンがなくても、先を見越してハウスの手前にガードストーン置くこともあります。
カム・アラウンド(通称カマー)
ガードの裏に回り込むように隠すショットで、このストーンを弾き出すのはかなり難易度が上がります。
フリーズ
すでに置いてあるストーンの手前にぴったりとくっつけて止めるショットで、弾き出そうとしても隙間がなければないほど後ろのストーンしか弾き出せなくなります。
カーリングのショットの種類~テイク系
ヒット・アンド・ステイ(ヒットステイ)
相手のストーンを弾き出し、自分のストーンはその位置に止めるショットです。
ヒット・アンド・ロール(ヒットロール)
相手のストーンを弾き出し、自分のストーンは狙った位置に動かして止めるショットです。
ダブルテイクアウト
相手のストーンを同時に2つ弾き出すショットです。
3つ弾き出すショットはトリプルテイクといいます。
ランバック
投げたストーンを相手、または自分のストーンに当てて動かしてから、さらにハウス内の相手のストーンを弾き出すショットです。
ウィッグ
ガードストーンをアウトにしないようにずらすショットで、ロコ・ソラーレの吉田夕梨花選手が得意にしています。
カーリングのショット成功率の決め方
カーリングのショットの種類は、わかりました、その他にショット成功率という言葉もよく耳にします。
ショット成功率とは、どれだけスキップの指示通りにストーンを投げられたかをパーセンテージ(%)で表したものです。
カーリングの場合、ショット成功率は成功するか失敗するかの2つの評価だけで決められているわけではなく、決め方に独特のものがありショットの成功の度合いに応じて決められています。
カーリングのショット成功率は、以下のように段階に応じて決められています。
カーリングのショット成功率
4点(100%)
3点(75%)
2点(50%)
1点(25%)
0点(0%)
基本的にはこの5段階になるのですが、ミラクルショットといえるような素晴らしいショットを決めた時には特別にこの上に5点(125%)という点が与えられます。
競技員がショットを見てどれくらいショットが成功したかを判断して点数をつけ、その平均がショット成功率になります。
カーリングのショットの種類と成功率~まとめ
今回は、カーリングのショットの種類と意味はどのようになっているのか、さらにショット成功率はどのように決められるのかを見てきました。
カーリングのショットの種類は、自分のストーンを置きたい位置に止めるドローショットと他のストーンに当てて弾き出すテイクアウトの2種類に大別され、数多くあるカーリングのショットはこの2種類のいずれかになります。
また、カーリングのショット成功率の決め方が独特で、成功するか失敗するかだけで決められているのではなく、基本的にショットの成功の度合いに応じて5段階に分けて判定し、その平均がショット成功率になります。
複雑なように感じるカーリングのショットですが、思ったよりシンプルなものなので一度覚えてしまえば、カーリングの楽しみ方にも幅が広がってくるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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