ご存知のようにボクシングはリングの上で行われるスポーツですが、形は四角なのになぜかリングという名前になっています。
いったい、なぜこのようにリングと呼ばれるようになったのか、名前の由来はどうなっているのでしょうか?
また、同じ格闘技であるプロレスのリングとは大きさやロープなど違いはあるのでしょうか?
今回は、ボクシングのリングの名前の由来、リングの大きさ・ロープの本数などプロレスとの違いについて見ていきます。
ボクシングのリングの名前の由来
ボクシングの試合が行われるリングは、英語では「ring」で、「輪」や「円形」という意味があります。
ボクシングの試合は今でこそリングの上に行われていますが、古くはリングというものは使っていませんでした。
どのようにしていたかというと、観衆がボクサーを取り囲むようにして観戦し、これが円形で輪のように取り囲んでいたことからリングと呼ばれるようになりました。
このように観衆が作った輪の中でボクサーが試合をしていたことが、ボクシングのリングの名前が四角なのにリングと呼ばれるようになった由来とされています。
その後、観衆が見やすくするためにステージのように高くしましたが、この時にボクサーがリングから落ちないようにするためにロープが張られるようになりました。
ロープを円形に張るのは難しいので、地面に4本の杭を立ててロープを張ったためリングは四角形になったというわけです。
そして、紆余曲折を経て現在の形・大きさになっています。
ボクシングのリングの大きさとロープ~プロレスとの違い
続いて、ボクシングのリングの大きさ・ロープの本数などをプロレスと比較しながら見ていきます。
ボクシングもプロレスも同じ格闘技ではありますが、リングに関してはどのような違いがあるのでしょうか?
ボクシングとプロレスのリングの違い~大きさ
まずリングの大きさですが、ボクシングとプロレスで大差はありませんが、厳密な規定というわけでもなく地域や試合によっても若干異なることもあるようです。
ボクシングのリングの大きさ
ロープの内側のサイズ:一辺18~24フィート(5.47m~7.31m)以内
床面の高さ:4フィート(1.22m)以内
プロレスのリングの大きさ
日本:一辺6.0~6.4mが主流
欧米:一辺5.5m前後が主流
ボクシングとプロレスのリングの違い~ロープの本数
ロープの本数についてはボクシングとプロレスでは明確に異なります。
ボクシングのロープは4本、プロレスは3本です。
ボクシングのロープも以前はプロレスと同じく3本だったのですが、ボクサーがロープの間から落下して死傷する事故が発生したため4本に増やしました。
一方、プロレスのロープは現在でも3本が主流ですが、プロレスはボクシングと違いタッグマッチや場外乱闘などもあってレスラーがリングを出入りすることが多いです。
この際に本数が少ないほうがより出入りしやすいですし、観客もロープの本数が少ないほうが見やすいというのもあります。
ボクシングのリングの名前の由来~まとめ
今回は、ボクシングのリングの名前の由来、リングの大きさ・ロープの本数などプロレスとの違いについて見てきました。
ボクシングでは、観衆が作った輪の中でボクサーが試合をしていたことが、四角形なのにリングという名前で呼ばれるようになった由来とされています。
ボクシングのリングの大きさは、ロープの内側のサイズが一辺18~24フィート(5.47m~7.31m)以内、床面の高さが4フィート(1.22m)以内で、地域や試合によっても若干異なることもありますがプロレスと大差はありません。
明らかに異なるのがロープの本数で、ボクシングは4本、プロレスは3本です。
ボクシングのロープも以前は3本だったのですが、ボクサーがロープの間から落下して死傷する事故が発生したため4本に増やしたという経緯があります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント