日本では2018年の平昌オリンピックでLS北見(現在のロコ・ソラーレ)の銅メダル獲得によって人気が爆発して、大きな話題となったのがカーリングです。
投げたストーンの位置によって得点を競い合う競技ですが、中でも球技ではボールに相当するストーンが気になった方は多いのではないでしょうか?
ヤカンのようなユニークな形状にも目を引かれますが、このカーリングのストーンの重さと大きさはどれくらいなのでしょうか?
今回は、カーリングのストーンの重さと大きさ、さらに産地や値段などについても見ていきます。
カーリングのストーンの重さと大きさ
カーリングのストーンは、重さが約20kg、大きさが直径約30cmです。
公式な大きさとしては、円周が36インチ(約91cm)以内、直径は約29cm以下、高さは4.5インチ (11cm) 以上、そして重さは38~44ポンド(17.24~19.96kg)と細かく決められています。
男子女子とも同じ重さ・サイズのストーンを使っていますが、子供用としてハーフサイズのストーンもあります。
また、ストーンの底面は平らではなく中心部分がわずかに凹んでおり、直径約13cm、幅1cmほどのランニング・バンド (running band) と呼ばれるリング状の部分があって、ここが氷と接する形状になっています。
大きさはともかく、カーリングのストーンは形状がユニークであるばかりでなく、驚くべきはその重さです。
20kgというと、日本では6歳男児の平均体重をほぼ同じ重さです。(2018年)
もっとわかりやすい表現だと、10kgの米×2袋の重さです。
カーリングのストーンは、みなさんが想像していたよりはかなり重かったのではないでしょうか?
カーリングのストーンの産地
続いて、カーリングのストーンの産地についてですが、ストーンはどこの石でもかまわないというわけではありません。
国際大会で使用されるストーンは、カーリング発祥の地でもあるイギリス・スコットランドの無人島「アルサグレイグ島」で採掘されたものを使用しているということで、非常に希少性も高いです。
他の産地の石と比較してアルサグレイグ島産の石は耐久性と均一性に優れているということで、もはや唯一無二と呼べるほどのものになっています。
ストーン同士が激しくぶつかることもあるカーリングですから、強度に問題のあるスト-ンが使えないのは言うまでもありません。
カーリングのストーンの材質
カーリングのストーンの材質についても触れておきましょう。
ストーンの材質はブルーホーン花崗岩と呼ばれる石が主流で、身近なところでは日本では古くからお墓の石(御影石)として使われています。
上述したように、ブルーホーン花崗岩は粒子が細かく高密度で強度と均一性に優れているため、温度の低い氷上でも強度が保たれるということでストーンに採用されています。
カーリングのストーンの値段
最後はストーンの値段です。
気になるストーンの値段は1個10万円程度で、かなり高額です。
ストーンの産地であるアルサグレイグ島では、石を保護するために20年に1度しか採掘が認められていません。
この影響もあってか1個当たり10万円ほどもするのですが、石は天然のものなので枯渇してしまったらカーリングができなくなるのではと心配になります。
最近では、ずいぶん前にななりますが2002年に採掘されました。
カーリングでは2つのチームが赤と黄色のストーンに分かれて、それぞれのチームが8投ずつするゲームなので、1試合に16個のストーンが必要でお値段は合わせてなんと約160万円にもなります。
同じ花崗岩でもお墓より高価で、それこそお墓が建てられますが、耐用年数は100年を超えるということなので、高いなりのことはあるといえます。
また、コストダウンを図って氷に接する部分だけアルサグレイグ産を用いるストーンもあるようです。
ちなみに、選手個人がストーンを購入することはほぼなく、施設のストーンを使用しています。
カーリングのストーンの重さと大きさ~まとめ
今回は、カーリングのストーンの重さと大きさ、産地、値段などについて見てきました。
カーリングのストーンは重さが約20kg、大きさが直径約30cmで、材質はブルーホーン花崗岩と呼ばれる石が主流で産地はスコットランドの無人島「アルサグレイグ島」で採掘されたものが主流です。
アルサグレイグ島産の石は耐久性と均一性に優れていますが、希少性が高いためストーンの値段は1個10万円程度と高額です。
そのため、アルサグレイグ島では石を保護するために20年に1度しか採掘が認められておらず、また耐用年数は100年を超えるということです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント